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Systemwalker Runbook Automation クラスタ適用ガイド
Systemwalker
第2章 導入 > 2.3 管理サーバ導入作業 > 2.3.2 Interstage Application Serverのクラスタ環境設定
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2.3.2 Interstage Application Serverのクラスタ環境設定

Systemwalker Runbook Automationで利用するInterstage Application Serverを、クラスタ環境用に設定する手順について説明します。

本節で説明するコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

注意

  • 本項での設定手順は、プライマリノードおよびセカンダリノードの両ノードで実施する必要があります。

  • 本項での設定手順を行う前に、Interstage Application Serverの以下の修正プログラムが適用されていることを確認してください。

    • T006230WP-01以降

    Systemwalker Runbook Automationへ適用された修正プログラムを確認するには、UpdateAdvisor(ミドルウェア)の“uam showup”コマンドを使用してください。詳細については、UpdateAdvisor(ミドルウェア)のヘルプを参照してください。

引継ぎIPアドレスの設定

プライマリノードおよびセカンダリノードにおいて、オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むIPアドレスを設定します。IPアドレスにはクラスタサービスで引き継がれる論理IPアドレスを指定します。

以下のコマンドを実行します。

【Windows版】

OD_set_env -n 論理IPアドレス

Interstageの停止

プライマリノードおよびセカンダリノードにおいて、Interstageを停止します。

以下のコマンドを実行します。

【Windows版】

isstop -f

Interstageシステム定義ファイルの生成

プライマリノードおよびセカンダリノードにおいて、Interstageシステム定義ファイルを生成します。

以下のコマンドを実行します。

【Windows版】

isgendef large

Interstageシステム定義ファイルの登録

プライマリノードおよびセカンダリノードにおいて、生成したInterstageシステム定義ファイルの登録を行います。

以下のコマンドを実行します。

【Windows版】

isregistdef

Interstage初期化

まずプライマリノード、次にセカンダリノードにおいて、以下の順でInterstageの初期化を行います。

  1. まずプライマリノードにおいて、以下のコマンドを実行します。

    【Windows版】

    isinit -f type1 ejb

  2. プライマリノードでの初期化が完了したら、クラスタの切り替えを行い、次にセカンダリノードにおいて、以下のコマンドを実行します。

    【Windows版】

    isinit -f -w type1 ejb

Interstage HTTP Serverの設定変更

まずプライマリノード、次にセカンダリノードにおいて、Interstage HTTP Serverの設定ファイルを修正します。

以下に示すファイルのServerNameディレクティブを編集し、DNS(Domain Name Server)に登録されている名前(共通のホスト名またはクラスタサービスで引き継がれる論理IPアドレス)を設定してください

[Interstage Application Server のインストールディレクトリ]\F3FMihs\servers\FJapache\conf\httpd.conf

例：

    (省略)    
ServerName SWRBA
    (省略)

Interstageの起動

プライマリノードおよびセカンダリノードにおいて、Interstageを起動します。

以下のコマンドを実行します。

【Windows版】

isstart && net start "Fjapache"

Java EEのサービスの停止

Java EEのサービスを停止します。

プライマリノードおよびセカンダリノードにおいて、Java EEのサービスを停止します。

  1. 管理者権限を持つユーザーで以下のコマンドを実行し、Interstage Java EE Node Agentサービスを停止します。

    【Windows】

    ijnastop

  2. 管理者権限を持つユーザーで以下のコマンドを実行し、Interstage Java EE DASサービスを停止します。

    【Windows】

    ijdasstop

Java EEの設定

Interstage Application ServerのJava EE機能に対して、以下の手順で引継ぎIPアドレスおよび引き継ぎホスト名を設定します。

以下の手順は、プライマリノードおよびセカンダリノードの両方で実施します。

  1. das.propertiesの編集

    以下のファイルをテキストエディタなどで開いて、agent.das.hostの値を引き継ぎホスト名に変更します。

    【Windows】

    [Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ]\nodeagents\ijna\agent\config\das.properties

    例：
    引き継ぎホスト名がSWRBAの場合、以下のように編集します。

    (省略)
agent.das.host=SWRBA
(省略)

  2. nodeagent.propertiesの編集

    以下のファイルをテキストエディタなどで開いて、agent.client.hostの値を引き継ぎホスト名に変更します。

    【Windows版】

    [Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ]\nodeagents\ijna\agent\config\nodeagent.properties

    例：
    引き継ぎホスト名がSWRBAの場合、以下のように編集します。

    (省略)
agent.client.host=SWRBA
(省略)

  3. sun-acc.xmlの編集

    sun-acc.xmlをテキストエディタなどで開いて以下の値を引き継ぎIPアドレスに変更します。

    【Windows版】

    [Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ]\domains\interstage\config\sun-acc.xml

    [編集項目]

    target-serverタグのname属性およびaddress属性

    例：
    引き継ぎホスト名がSWRBAの場合、以下のように編集します。

    (省略)
<client-container>
  <target-server name="SWRBA" address="SWRBA" port="23600"/>
  <log-service level="WARNING"/>
</client-container>
(省略)

  4. 証明書の再発行

    以下のとおり<引継ぎホスト名>を指定してコマンドを実行し、証明書を再発行します。

    【Windows版】

    keytool -delete -alias s1as -keystore [Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ]\domains\interstage\config\keystore.jks
keytool -genkeypair -keyalg RSA -keystore [Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ]\domains\interstage\config\keystore.jks -alias s1as -dname CN=<引継ぎホスト名> -validity 10950

    例：
    引継ぎホスト名がSWRBAの場合

    keytool -delete -alias s1as -keystore [Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ]\domains\interstage\config\keystore.jks
keytool -genkeypair -keyalg RSA -keystore [Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ]\domains\interstage\config\keystore.jks -alias s1as -dname CN=SWRBA -validity 10950

    注意

    キーストア、トラストストアのパスワードは“changeit”です。なお、キーストア、トラストストア、証明書のパスワードは変更しないでください。

  5. 【Windows Server 2012以降の場合】サービスの停止
    管理者権限を持つユーザーで、サービスを停止します。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。

    2. 以下のサービスを選択し、[停止]ボタンをクリックします。

      • Interstage Operation Tool

      • Interstage Operation Tool(FJapache)

      • Interstage JServlet(OperationManagement)

  6. 【Windows Server 2012以降の場合】レジストリの設定
    レジストリエディターを使用して、以下のレジストリに値を新規設定します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\F3FMjs2su
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Interstage Java EE DAS
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Interstage Java EE Node Agent
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Interstage Operation Tool
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\InterstageOperationTool(FJapache)

    値の名前

    値の種類

    値のデータ

    Environment

    REG_MULTI_SZ

    _CLUSTER_NETWORK_NAME_= 物理ホスト名
    (例)
    _CLUSTER_NETWORK_NAME_=PRIMARYHOST

    _CLUSTER_NETWORK_NAME_には、プライマリノードおよびセカンダリノードでそれぞれの物理IPアドレスに対応するホスト名を入力します。論理ホスト名（論理IPアドレスに対応するホスト名）を入力しないでください。

  7. 【Windows Server 2012以降の場合】サービスの起動

    管理者権限を持つユーザーで、サービスを起動します。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。

    2. “Interstage Operation Tool”を選択し、[起動]ボタンをクリックします。

      これにより、下記のサービスが起動されます。

      • Interstage Operation Tool

      • Interstage Operation Tool(FJapache)

      • Interstage JServlet(OperationManagement)

  8. Interstage Java EE DASサービスの起動

    以下のコマンドを実行して、Interstage Java EE DASサービスを起動します。

    【Windows版】

    ijdasstart

  9. 各種定義項目のホスト名の変更

    以下のコマンドを実行して、引継ぎホスト名を設定します。

    asadmin set node-agent.ijna.jmx-connector.property.client-hostname=<引継ぎホスト名>
asadmin set default-config.admin-service.jmx-connector.system.property.client-hostname=<引継ぎホスト名>
asadmin set server-config.admin-service.jmx-connector.system.property.client-hostname=<引継ぎホスト名>
asadmin set default-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host=<引継ぎホスト名>
asadmin set server.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host=<引継ぎホスト名>
asadmin set default-config.transaction-service.property.xa-servername=<引継ぎホスト名>
asadmin set server.transaction-service.property.xa-servername=<引継ぎホスト名>

    例：
    引継ぎホスト名がSWRBAの場合

    asadmin set node-agent.ijna.jmx-connector.property.client-hostname=SWRBA
asadmin set default-config.admin-service.jmx-connector.system.property.client-hostname=SWRBA
asadmin set server-config.admin-service.jmx-connector.system.property.client-hostname=SWRBA
asadmin set default-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host=SWRBA
asadmin set server.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host=SWRBA
asadmin set default-config.transaction-service.property.xa-servername=SWRBA
asadmin set server.transaction-service.property.xa-servername=SWRBA

    asadminコマンドの詳細については、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。

  10. 各種定義項目のIPアドレスの変更

    以下のコマンドを実行して、引き継ぎIPアドレスを設定します。

    asadmin set default-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=<引継ぎIPアドレス>
asadmin set server.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=<引継ぎIPアドレス>

    例：
    引継ぎIPアドレスが192.0.2.10の場合、以下のコマンドを実行します。

    asadmin set default-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.10
asadmin set server.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.10

    asadminコマンドの詳細については、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。

  11. 管理者権限を持つユーザーで以下のコマンドを実行し、Interstage Java EE Node Agentサービスを起動します。

    【Windows】

    ijnastart
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