機能説明
本コマンドは、管理サーバで、Interstageシングル・サインオンの資源を指定された退避先ディレクトリに退避します。
バックアップ対象資源、対象ファイル、および格納先は以下のとおりです。
対象資源 | 対象ファイル(注1) | 格納先(注2) (上段【Windows】、下段【Linux】) |
---|---|---|
Interstage シングル・サインオン |
| 退避先ディレクトリ\ssoroot\SSO\sv_back |
退避先ディレクトリ/ssoroot/FJSVsso/sv_back | ||
| 退避先ディレクトリ\ssoroot\SSO\ac_back | |
退避先ディレクトリ/ssoroot/FJSVsso/ac_back | ||
| 退避先ディレクトリ\ssoroot\SSO\az_back | |
退避先ディレクトリ/ssoroot/FJSVsso/az_back | ||
Interstage HTTP Server | 全Webサーバの以下のファイル
| 退避先ディレクトリ\ssoroot\IHS\ |
退避先ディレクトリ/ssoroot/FJSVihs/ | ||
Interstage ディレクトリサービス | SSOリポジトリとして使用しているリポジトリの以下のファイル
| 退避先ディレクトリ\ssoroot\IDS\rep_back\ |
退避先ディレクトリ/ssoroot/FJSVirep/rep_back.tar.gz | ||
Interstage 証明書環境 |
| 退避先ディレクトリ\ssoroot\SCS\ |
退避先ディレクトリ/ssoroot/FJSVisscs/ |
また、バックアップを行った環境の情報を、以下のファイルに格納します。
格納される情報 | 詳細 | 格納先 (上段【Windows】、下段【Linux】) |
---|---|---|
SSOリポジトリ名 | バックアップを行ったSSOリポジトリ名をテキスト形式で格納します。 | 退避先ディレクトリ\ssoroot\info\rep_name.txt |
退避先ディレクトリ/ssoroot/info/rep_name.txt | ||
SSOリポジトリの設定情報 | バックアップを行ったSSOリポジトリの設定情報です。(注3) | 退避先ディレクトリ\ssoroot\info\rep_config.txt |
退避先ディレクトリ/ssoroot/info/rep_config.txt | ||
Interstage HTTP ServerのWebサーバ名一覧 | バックアップを行ったWebサーバ名の一覧をテキスト形式で格納します。 | 退避先ディレクトリ\ssoroot\info\web_server_list.txt |
退避先ディレクトリ/ssoroot\info/web_server_list.txt |
注1)対象ファイルの詳細については、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)”-“バックアップ・リストア対象資源”を参照してください。
注2)各バックアップ資源の格納先です。一部の資源のみを個別にリストアする際に本パスを指定してください。個別にリストアを行う場合は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)”-“資源のバックアップとリストア”を参照してください。
注3)設定情報の記述形式については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“シングル・サインオン運用編”-“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”-“irepconfig”-“リポジトリ環境定義ファイル”を参照してください。
記述形式
ssoclbackup 退避先ディレクトリ |
オプション
バックアップ資源を格納するディレクトリを絶対パスで指定します。100バイト以内のパスを指定してください。指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成します。
【Windows】
退避先ディレクトリ名には、以下の文字は使用できません。ただし、“:”(コロン)についてはドライブ文字を指定する場合、“\”(エンマーク)についてはディレクトリのセパレータとして指定する場合は使用可能です。
: ; / * ? \ < > | " ,
【Linux】
退避先ディレクトリ名に“/”(スラッシュ)を指定する場合、ディレクトリのセパレータとして扱われます。
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
【Windows】
[Systemwalker Runbook Automation管理サーバのインストールディレクトリ]\sso\bin |
【Linux】
/opt/FJSVswrbam/sso/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
Systemwalker Runbook Automationが停止している必要があります。
管理サーバで実行可能です。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)のみが実行できます。
Systemwalker Runbook Automationが停止している必要があります。
管理サーバで実行可能です。
注意事項
本コマンドは複数同時に実行しないでください。
同一のOS間でのみバックアップ・リストアが可能です。
同一サーバ上でバックアップ、またはリストア中の場合は、バックアップを行わないでください。
バックアップを行う前に、ssoclservicectlコマンドを使用し、Interstage シングル・サインオンに関わるすべてのサービスを停止してください。ssoclservicectlコマンドについては、“1.3.4 ssoclservicectl(Interstage シングル・サインオンの起動停止コマンド)”を参照してください。
退避先ディレクトリ配下に、すでにバックアップ資源(“ssoroot”ディレクトリ)が存在する場合、本コマンドはエラーで終了します。
本コマンドは、“1.2.2 ssoclsetup(Interstage シングル・サインオンのセットアップコマンド)”で作成した環境に対してのみ、実行してください。
ssoclsetupコマンドを使用せずに作成したシングル・サインオンシステムのバックアップを行う場合は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)”-“資源のバックアップとリストア”を参照し、バックアップを行ってください。
Interstage HTTP ServerのDocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外のコンテンツや、CGIなどがある場合、別途それぞれについて該当するファイルを以下の方法でバックアップしてください。
【Windows】copyコマンド、またはエクスプローラ
【Linux】cpコマンド
本コマンド実行後、処理が完了する前に処理を中断した場合、バックアップが正常に完了していない状態になります。このような場合、退避先ディレクトリを削除し、再度本コマンドを実行してください。
使用例
【Windows】
“C:\backup”に退避します。
ssoclbackup C:\backup |
【Linux】
“/usr/backup”に退避します。
/opt/FJSVswrbam/sso/bin/ssoclbackup /usr/backup |