機能説明
Interstage シングル・サインオンシステムの構築を行います。構築されたInterstage シングル・サインオンシステムは、以下のような構成になります。
1台のサーバ上に、Interstage シングル・サインオンの以下のサーバを構築・追加します。
リポジトリサーバ(更新系)
認証サーバ
業務サーバ
リポジトリサーバ(更新系)と認証サーバは、同じWebサーバ(Interstage HTTP Server)上に構築されます。
記述形式
ssoclsetup FQDN SSLConfName [-rn RepositoryName] [-lp LDAPPort] |
オプション
本コマンドを実行するサーバのFQDN(ホスト名+ドメイン名)を指定します。以下の形式による指定は行えません。
ホスト名のみ
IPアドレス
FQDNには1~255バイトの半角英数字、および以下の記号が指定できます。
ピリオド(.)
ハイフン(-)
FQDNの指定には、以下の注意点があります。
FQDNの先頭と末尾、およびピリオド(.)の前後に記号は指定できません。
トップレベルドメインの先頭に数値は指定できません。
Interstage シングル・サインオン側のサーバ(リポジトリサーバ(更新系)と認証サーバ)を構築するWebサーバ(Interstage HTTP Server)で使用するSSL定義を指定します。指定するSSL定義は事前に作成しておく必要があります。
また、SSL定義には1~32バイトの半角英数字、および以下の記号が指定できます。
ハイフン(-)
丸括弧( )
角括弧[ ]
アンダースコア(_)
SSOリポジトリのリポジトリ名を指定します。本オプションを省略した場合、“rep001”が指定されたものとみなします。
本コマンドでは、指定されたリポジトリ名を使用し、新規にSSOリポジトリを作成します。そのため、作成済みのリポジトリのリポジトリ名は、本オプションで指定しないでください。
リポジトリ名には1~8バイトの半角英数字、およびアンダースコア(_)が指定できます。
リポジトリ名の指定には、以下の注意点があります。
先頭文字は半角英字のみ指定可能です。
半角英大文字が指定された場合は、半角英小文字として扱われます。
構築するSSOリポジトリのポート番号を指定します。本オプションを省略した場合、“389”が指定されたものとみなします。
コマンド実行後、SSOリポジトリの管理者DNのパスワードの入力を要求するメッセージが表示されますので、管理者DNのパスワードを入力してください。“Retype”と表示された場合は、同じパスワードを再入力してください。
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
【Windows】
[Systemwalker Runbook Automation管理サーバのインストールディレクトリ]\sso\bin |
【Linux】
/opt/FJSVswrbam/sso/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)の権限が必要です。
管理サーバで実行可能です。
注意事項
本コマンド実行時、Interstage シングル・サインオンのサービスIDファイルを更新します。サービスIDファイルの更新に伴い、イベントログ(Linuxの場合はシステムログ)に sso00204のメッセージが出力されます。
本コマンド実行中で、処理が完了する前に処理を中断した場合、セットアップが正常に完了していない状態で、シングル・サインオンの環境が構築されてしまいます。このような場合、ssoclunsetupコマンドを実行後、再度本コマンドを実行してください。
使用例
【Windows】
サーバのFQDNが“ssoserver.fujitsu.com”、SSL定義が“AuthSSL”の場合
ssoclsetup ssoserver.fujitsu.com AuthSSL Please input SSO Repository administrator DN password Password: Retype: IREP: 情報: irep10815: パスワードファイルを作成しました。 file=C:\INTERS~3\F3FMsso\ssoatcsv\conf\tmp_passwdfile ...定義情報を確認しています。 (1/4) ...リポジトリを初期化しています。 (2/4) ...公開ディレクトリを作成しています。 (3/4) ...リポジトリ管理情報を更新しています。(4/4) IREP: 情報: irep70001: リポジトリを作成しました。 [rep001] IHS: 情報: ihs01000: コマンドが正常に終了しました。 IHS: 情報: ihs01000: コマンドが正常に終了しました。 IHS: 情報: ihs01000: コマンドが正常に終了しました。 IREP: 情報: irep70000: リポジトリの環境設定を更新しました。 [rep001] IHS: 情報: ihs01000: コマンドが正常に終了しました。
【Linux】
サーバのFQDNが“ssoserver.fujitsu.com”、SSL定義が“AuthSSL”の場合
# /opt/FJSVswrbam/sso/bin/ssoclsetup ssoserver.fujitsu.com AuthSSL Please input SSO Repository administrator DN password Password: Retype: UX:IREP: INFO: irep10815: Password file was created. file=/etc/opt/FJSVssosv/conf/ tmp_passwdfile checking the repository configuration... (1/4) initializing the repository... (2/4) creating the public directory. (3/4) updating the repository management list... (4/4) UX:IREP: INFO: irep70001: Repository environment configured. [rep001] UX:IREP: INFO: irep10000: Repository started. [rep001] UX:IHS: INFO: ihs01000: The command terminated normally. UX:IHS: INFO: ihs01000: The command terminated normally. UX:IHS: INFO: ihs01000: The command terminated normally. UX:IREP: INFO: irep70000: Repository environment setup updated. [rep001] UX:IREP: INFO: irep10000: Repository started. [rep001] UX:IHS: INFO: ihs01000: The command terminated normally.