以下の2種類の運用操作部品を使用しても自動運用プロセスを開発できない場合は、運用操作部品を新規に開発します。
製品が提供する運用操作部品
すでに開発している運用操作部品
開発した運用操作部品は、Systemwalker Runbook Automation Studio 上で、運用操作部品ノードとして使用します。
利用できる言語
運用操作部品を作成するには、以下のどちらかを記述したスクリプトファイルを作成します。
Ruby
Perl
開発方法
スクリプトファイルは、外部のRuby開発環境やPerl開発環境、テキストエディタなどを利用して作成します。
スクリプトファイルには、以下を使用するスクリプトを記述します。
製品が提供するライブラリ
運用操作部品の内部から利用可能な目的別・機能別にまとめられたプログラム部品(RubyスクリプトまたはPerlスクリプト)です。
注意
製品が提供するライブラリは、運用操作部品として使用できません。
文字コード
スクリプトの実行時の文字コードは、Systemwalker Runbook Automationの動作環境の設定に応じた文字コードになります。
スクリプトの入力情報と出力情報の文字コードはUTF-8です。入力情報の抽出を行うライブラリを使用する場合、入力情報はライブラリにて動作環境に応じた文字コードに変換されます。標準出力、標準エラー出力に結果を出力する場合は、UTF-8に変換した文字列を設定する必要があります。
共通機能
運用操作部品の共通機能として、運用操作部品の実行のタイムアウト、および、運用操作部品の実行の起動リトライを有効にすることができます。
入力情報の拡張オプションとして、以下のオプションを定義することで有効になります。
運用操作部品の実行のタイムアウト
名前 | データタイプ | 最小値 | 最大値 |
---|---|---|---|
timeout | INTEGER | 300 | 86400 |
運用操作部品の実行の起動リトライ
名前 | データタイプ | 最小値 | 最大値 |
---|---|---|---|
retry | INTEGER | 0 | 5 |
retry_interval | INTEGER | 1 | 14400 |
入力情報
運用操作部品の入力情報に指定された値は、XML形式の入力情報ファイルに設定し、運用操作部品の実行時の引数として渡します。運用操作部品では、入力情報を抽出するライブラリ(入力情報ライブラリ)を利用して、入力情報ファイルから入力情報を抽出します。
運用操作部品の入力情報としてhostnameオプションを設定する場合、入力情報ライブラリは、以下の情報を入力情報として渡します。検索される構成管理データベース(CMDB)については、“2.1.8 管理対象サーバへの接続情報を登録する”を参照してください。
オプション名 | 内容 |
---|---|
hostname | hostnameオプションにIPアドレスが指定された場合は、指定された値を元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したホスト名を渡します。CMDBに値が登録されていない場合は、nilとなります。 hostnameオプションにホスト名が指定された場合は、指定されたホスト名を渡します。 |
ipaddress | hostnameオプションにホスト名が指定された場合は、指定された値を元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したIPアドレスを渡します。CMDBに値が登録されていない場合は、nilとなります。 hostnameオプションにIPアドレスが指定された場合は、hostnameオプションに指定されたIPアドレスを渡します。 |
ostype | 運用操作部品の入力情報としてostypeオプションを設定していない、または、ostypeオプションの値が省略された場合は以下の値を渡します。
ostypeオプションに値が指定されている場合は、ostypeオプションに指定された値を渡します。 |
username | 以下の場合は、hostnameオプションに指定されたホスト名またはIPアドレスを元に、構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名を渡します。CMDBに値が登録されていない場合は、nilとなります。
または
usernameオプションに値が指定されている場合は、usernameオプションに指定された接続ユーザー名を渡します。 usernameオプションの値が省略され、passwordオプションの値が指定されていると、接続ユーザー名はnilとなります。 |
password | 以下の場合は、hostnameオプションに指定されたホスト名またはIPアドレスを元に、構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザーのパスワードを渡します。CMDBに値が登録されていない場合は、nilとなります。
または
passwordオプションに値が指定されている場合は、passwordオプションに指定された接続ユーザーのパスワードを渡します。 passwordオプションの値が省略され、usernameオプションの値が指定されていると、接続ユーザーのパスワードはnilとなります。 |
execusername | 以下の場合は、hostnameオプションに指定されたホスト名またはIPアドレスを元に、構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した実行ユーザー名を渡します。CMDBに値が登録されていない場合は、nilとなります。
または
execusernameオプションに値が指定されている場合は、execusernameオプションに指定された実行ユーザー名を渡します。 execusernameオプションの値が省略され、execpasswordオプションの値が指定されていると、実行ユーザー名はnilとなります。 |
execpassword | 以下の場合は、hostnameオプションに指定されたホスト名またはIPアドレスを元に、構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した実行ユーザーのパスワードを渡します。CMDBに値が登録されていない場合は、nilとなります。
または
execpasswordオプションに値が指定されている場合は、execpasswordオプションに指定された実行ユーザーのパスワードを渡します。 execpasswordオプションの値が省略され、execusernameオプションの値が指定されていると、実行ユーザーのパスワードはnilとなります。 |
native_hostname | hostnameオプションに指定された値を渡します。 |
注意
運用操作部品の入力情報としてhostnameオプションを設定する場合、以下の名前のオプションを入力情報に設定しないようにしてください。これらのオプションの値は、運用操作部品の入力情報としてhostnameオプションを設定し、入力情報ライブラリから渡される値を使用してください。
ipaddressオプション
native_hostnameオプション