ここでは、411XX系のメッセージについて説明します。
意味
server_nameからサーバの構成情報や状態が取得できませんでした。
server_nameが、以下のどれかの状態になっている可能性があります。
管理サーバとserver_name間のネットワーク環境に問題がある
server_nameの電源が入っていない
server_nameのエージェントのサービスが停止している
server_nameまたはサーバ管理装置が故障している(関連しているエラーが表示されている)
server_nameのCPUが高負荷状態であり、サーバからの情報取得ができない
server_nameが"VMwareESXi"の場合、必須ソフトウェアからの情報取得ができない
server_nameには、サーバ名が表示されます。
対処
ネットワーク環境を確認してください。
server_nameの電源をONにしてください。
server_nameが管理対象サーバの場合、エージェントのサービスを起動してください。
エージェントのサービスを起動する方法については、以下を参照してください。
Virtual Editionの場合、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「5.2 rcxadm agtctl」を参照してください。
Cloud Editionの場合、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.3 rcxadm agtctl」を参照してください。
故障しているサーバまたはサーバ管理装置を修復してください。
サーバのCPUが高負荷状態から解消されたあと、最新の情報に更新し、情報を取得してください。
最新の情報への更新は、RORコンソールのサーバリソースツリーからサーバを右クリックし、表示されたメニューで[更新]を選択してください。情報の更新には数十秒かかります。リソース詳細で、サーバの情報が変化することを確認してください。
必須ソフトウェアとServerView Operations Managerで、対象のサーバを管理できるようにしてください。
上記に該当しない場合、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。
意味
サーバserverで、operation処理に失敗したため、管理LANを予備系に切り替えて処理を再実行します。
対処
管理LANの状態を確認し、必要に応じて対処を行ってください。
意味
ライセンスファイルfilenameのフォーマットが正しくありません。
対処
正しくインストールできていない可能性があるため、アンインストール後、再インストールしてください。
ただし、使用できる機能範囲に問題がなければ、対処の必要はありません。
意味
ライセンスファイルfilenameに無効な機能が記載されています。
対処
無効な機能は読み込まれません。対処は必要ありません。
意味
管理対象サーバserver_nameの電源OFFを行いましたが、電源がOFFになったことを確認できませんでした。強制的に電源をOFFにします。
このメッセージは、自動リカバリか手動でのサーバの切替え・切戻し、または交換後のハードウェア情報の再設定中に表示されることがあります。
server_nameには、管理対象サーバ名が表示されます。
対処
該当するサーバの電源が強制OFFされます。対処は必要ありません。
意味
管理対象サーバserver_nameを再起動しましたが、再起動を確認できませんでした。強制的に再起動を行います。
このメッセージは、自動リカバリか手動切替え、または切戻し中に表示されることがあります。
server_nameには、管理対象サーバ名が表示されます。
対処
該当するサーバの電源が強制的に再起動されます。対処は必要ありません。
意味
以下のどちらかを検出しました。
登録されているサーバまたはLANスイッチと同じシャーシの同じスロットに、typeの情報が異なるサーバまたはLANスイッチがあります。
typeの情報について、指定されたobj1とネットワーク機器から取得されたobj2が一致していません。
typeには、以下のどれかが表示されます。
IP address
MAC address
Product
LAN switch model
blade type
Operation mode in vfabname
obj1には、登録されている値が表示されます。
obj2には、新たに検出した値が表示されます。
vfabnameには、仮想ファブリックの名前が表示されます。
対処
typeに表示された内容に従って、対処を行ってください。
"IP address"の場合
管理LANとして使用しているNICのIPアドレスが変更されている可能性があります。
管理対象サーバのIPアドレスの設定を確認し、必要に応じてIPアドレスの変更を行ってください。
IPアドレスの変更については、以下を参照してください。
Virtual Editionの場合、「操作ガイド VE」の「8.1 管理IPアドレスの変更」を参照してください。
Cloud Editionの場合、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.1 管理IPアドレスの変更」を参照してください。
"MAC address"または"Product"の場合
サーバが交換されている、またはサーバの登録やハードウェア情報の再設定で、実際と異なるMACアドレスが入力された可能性があります。
PRIMEQUEST 2000シリーズの場合、MMBからの操作やDynamic ReconfigurationによるSB、IOUの増設、減設を実施した可能性があります。
サーバの状態を確認し、必要に応じてハードウェア情報の再設定を行ってください。
ただし、VIOM連携が設定されている場合、自動的にハードウェア情報の再設定が行われるため、対処は必要ありません。
また、VIOMサーバプロファイル切替え方式のサーバ切替え中に本メッセージが表示された場合、対処は必要ありません。
ハードウェア情報の再設定については、以下を参照してください。
Virtual Editionの場合、「運用ガイド VE」の「6.2.2 ハードウェア情報の再設定」および「6.3.1 ハードウェア情報の再設定」を参照してください。
Cloud Editionの場合、「運用ガイド CE」の「9.2.2 ハードウェア情報の再設定」および「9.3.1 ハードウェア情報の再設定」を参照してください。
PRIMERGY BX900シリーズの場合、サーバブレード挿入直後に本メッセージが出力されることがあります。これは、マネジメントブレードが管理LANのNICを認識するまでに時間がかかるためで、対処は必要ありません。
"LAN switch model"の場合
LANスイッチが別の機種に交換されている可能性があります。
そのまま使用する場合、登録されているLANスイッチを削除し、再登録してください。
"blade type"の場合
複数スロットサーバが登録されたまま、スレーブスロットにサーバブレードまたはストレージブレードが搭載されている可能性があります。または、スレーブスロットにサーバが登録されたまま、複数スロットサーバが搭載されている可能性があります。
そのまま使用する場合、登録されているサーバブレードを削除してください。
"Operation mode in vfabname"の場合
vfabnameに該当する仮想ファブリックの動作モードを見直してください。必要に応じて、ネットワークデバイスの変更操作で仮想ファブリックの動作モードを変更してください。
保守作業などで、本メッセージを抑止したい場合、保守モードに設定してください。
ただし、"LAN switch model"、"blade type"の場合、抑止されません。
意味
typeによって以下のどちらかを意味します。
"NIC for admin LAN"の場合
サーバブレードのtypeの情報が検出できませんでした。
"VFAB(ID=vfabid[,vfabid[,...]])"の場合
イーサネット・ファブリックスイッチ装置からVFABを検知できませんでした。
vfabidには、"default"またはVFAB ID(1~3000)が表示されます。
対処
typeに表示された内容にしたがって、対処を行ってください。
"NIC for admin LAN"の場合
サーバブレードに管理LANとして使用するNICが存在しないか、マネジメントブレードがサーバブレードのNICを正しく認識できていない可能性があります。
マネジメントブレードの管理画面で、サーバブレードのNICを正しく認識できているか確認してください。
正しく認識できていない場合、サーバブレードを搭載し直し、サーバブレードの電源をONにしてください。
上記の対処を行っても問題が解決しない場合、本メッセージと調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。
"VFAB(ID=vfabid[,vfabid[,...]])"の場合
本製品に登録された仮想ファブリックがイーサネット・ファブリックスイッチ装置に定義されていません。
必要に応じて、イーサネット・ファブリックスイッチ装置に仮想ファブリックを定義してください。
意味
データ収集処理が設定したポーリング間隔内に完了しませんでした。
detailには、詳細情報が表示されます。
対処
ポーリング間隔を現在の設定値より大きい値に変更するか、データ採取対象装置を減らしてください。
意味
objに対するfunctionの処理が実行されませんでした。
objには、[WWN情報の設定]で設定したHBAのWWPN値が表示されます。
detailには、functionが実行されなかった原因が表示されます。
detailが"obj is busy"の場合
objはほかの処理を実行中のため、functionが実行されませんでした。
detailが"failed to get wwpn's hostrsp_no value, set default value 0"の場合
切替え元または切戻し元サーバのHBAに対応したETERNUSで設定されているホストレスポンス値が取得できなかったため、ホストレスポンス値の引継ぎを中止します。ホストレスポンス値に0(Default)を設定します。
対処
functionが"auto-recovery"の場合、自動リカバリは動作していません。
必要に応じて、手動でサーバ切替えを実行してください。
functionが"using own hostrsp_no"の場合、サーバ切替え、またはサーバ切戻し処理でホストレスポンス値が正しく引き継がれていません。
切替え先または切戻し先サーバのHBAに対応したETERNUSで設定されているホストレスポンス値が0(Default)で設定されているため、必要に応じて再設定をしてください。
意味
予備サーバにsettingが設定されています。
objには、予備サーバ名が表示されます。
settingには、以下のどれかが表示されます。
HBA address rename
VIOM server profile
agent
対処
想定していないサーバが予備サーバに設定されている場合、予備サーバの設定を解除してください。
意味
vmhostに表示されたVMホストで、VMゲストの構成情報を保存する処理が失敗しました。
対処
messageに表示された内容を確認してエラーの原因を取り除いたあと、構成情報を保存してください。
【OVM for SPARC】
以下について確認したあと、「復旧手順」を実行してください。
サービスプロセッサに保存されている構成情報の数が上限に達していないか確認してください。
上限に達している場合は不要な構成情報を削除し、1つ以上の空きを確保してください。
サービスプロセッサに保存されている構成情報に"config_tmp"という名前の構成情報が存在するか確認してください。
"config_tmp"という名前の構成情報が存在する場合は、削除してください。
サービスプロセッサに保存されている"factory-default"という構成情報が、[current]または[next poweron]の状態になっていないか確認してください。
"factory-default"が[current]または[next poweron]の状態の場合、"factory-default"以外の構成情報を[current]または[next poweron]の状態にしてください。
サービスプロセッサに保存されている構成情報の名前に、シングルクォーテーション(')が含まれていないか確認してください。
名前にシングルクォーテーション(')が含まれている構成情報は削除してください。
VMホストが起動しているか確認してください。
VMホストでldmdのサービスが動作しているか確認してください。
VMホストと通信できるか確認してください。
構成情報の保存処理が失敗したVMホストで、以下の手順を実行してください。
構成情報保存の実行可否定義ファイル(sparc_vm.rcxprop)の定義値をfalseに設定し、構成情報の自動保存を無効化します。
以下のコマンドを実行して、新しい構成情報を作成します。
# ldm add-spconfig config_name <RETURN> |
config_nameには任意の構成情報名を指定します。
以下のコマンドを実行して、不要な構成情報を削除します
# ldm remove-spconfig config_name <RETURN> |