Web-Based Admin Viewでは、"クライアント向けに使用するIPアドレス（httpip）"を、その管理サーバが使用している"自ホストを識別するためのIPアドレス（mip）"とは異なったIPアドレスに設定することが可能です。
通常、その管理サーバのmipとhttpipは同一ですが、ネットワークを分離する等の運用を行う場合には以下の手順で、mipとhttpipとを別々に設定してください。
注意
mipとhttpipは省略できません。異なったIPアドレスにしない場合でも、mipと同じIPアドレスを、それぞれの設定方法に従って必ず、設定してください。
■コマンドで設定する方法
以下の手順を、プライマリ管理サーバおよびセカンダリ管理サーバそれぞれで行ってください。
◆操作手順
ネットワークアドレスを設定します。
プライマリ管理サーバ、またはセカンダリ管理サーバにログインし、以下のコマンドを実行してください。<自ホストを識別するためのIPアドレス、またはホスト名> に設定する値は、プライマリ管理サーバ、またはセカンダリ管理サーバ上でWeb-Base Admin Viewが使用するネットワークアドレス（IPアドレス、またはホスト名）となる値です。
注意
mipの値を変更すると、全ての監視ノードおよび管理サーバで、プライマリ管理サーバ、またはセカンダリ管理サーバの再設定が必要になります。各管理サーバの設定方法は、"7.3 管理サーバの変更"を参照してください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip <自ホストを識別するためのIPアドレス、またはホスト名>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip <クライアント向けに使用するIPアドレス>
例：以下の構成の場合、プライマリ管理サーバではmip, httpipは以下のように設定します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip 10.20.30.40
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip 192.168.246.40
変更後は、"6.2 再起動"を参照して、Web-Based Admin Viewの再起動を行ってください。
注意
この設定を行った運用形態において、管理サーバのmipに設定した値と同じLAN（上記、図の10.20.30.0のLAN）上にクライアントを配置する場合には、httpipへの通信要求をmipに転送するようなルーティング情報を、管理サーバ側に設定する必要があります。
管理サーバにおけるネットワーク分離を行わない運用に戻すためには、全ての管理サーバで、以下のコマンドを実行後、"6.2 再起動"を参照して、Web-Based Admin Viewの再起動を行ってください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip <mipと同じIPアドレス>
■動作環境設定画面から設定する方法
Webブラウザからプライマリ管理サーバにアクセスして、以下の設定を行ってください。なお、動作環境設定画面から設定できるのはmipだけです。クライアント向けに使用するIPアドレスを変更する場合には上記の"■コマンドで設定する方法"で設定を行ってください。
◆操作手順
設定する管理サーバを選択する。
動作環境設定画面の[ノード別環境]タブを選択し、[対象ノード]からネットワークを分離する管理サーバを選択します。
IPアドレスまたはホスト名を設定する。
設定項目の[IPアドレス/ホスト名]を選択し、[自ホストを識別するためのIPアドレス/ホスト名]に、Web-Based Admin Viewにて使用されるネットワークアドレス（IPアドレス、またはホスト名）を設定します。ここで設定する値がmipとなります。
設定を反映する。
設定が完了したら動作環境設定を完了してください。
変更後、動作環境設定を終了する時に、"0051 値を有効にするためにWeb-Based Admin Viewを再起動して再接続しますがよろしいですか？ "のメッセージが出力されますので、すぐに反映を行う場合には＜はい＞を選択し、ログオフ操作を行った後、管理サーバに再接続を行ってください。なお＜いいえ＞を選択した場合は、管理サーバが再起動されるまで設定が有効にならないので注意してください。
注意
動作環境設定画面で設定する方法では、設定時に起動されていない監視ノード等に正しく反映されない場合があります。その場合には、"■コマンドで設定する方法"を参照して、コマンドで変更してください。
プライマリ管理サーバ、セカンダリ管理サーバ、およびhttpipに設定できるのは、IPアドレスのみです。
