Web-Based Admin Viewのクライアント、管理サーバ、監視ノードは、自由に配置することが可能です。
以下にそれぞれの運用形態について記述します。
なお、サポートする運用形態は運用管理製品によって異なります。詳細は各運用管理製品のドキュメントを参照してください。
注意
管理サーバの設定方法については、"7.3 管理サーバの変更"を参照してください。
ネットワーク分離の設定方法については、"7.5 管理サーバにおけるネットワークの分離"を参照してください。
3層モデルを構築するには、"2.4.2 管理サーバの構築"を参照してください。
2層モデル
管理サーバと監視ノードが兼用し、クライアントが独立するモデルです。
このモデルは、比較的小規模で、特別に管理サーバを設定しない場合に採用され、主に1:1運用待機/2ノード相互待機などの運用形態で使用される代表的なモデルです。
このモデルには以下の形態があります。
一般的な形態
1本のLANでWeb-Based Admin Viewを運用する形態です。そのネットワークを使用できる範囲や人を限定できる場合に採用します。
ネットワークを分離する形態
2本のLANでWeb-Based Admin Viewを運用する形態です。管理サーバ、監視ノード間の通信に使用するLANとクライアントのWebブラウザで使用するLANを分離する形態です。クライアントを公開ネットワーク等から利用する場合にはセキュリティを考慮し、この運用形態を採用することをお勧めします。
設定は管理サーバ上で、監視ノード向けに使用するIPアドレスとクライアント向けに使用するIPアドレスをそれぞれ指定します。
3層モデル
クライアント、管理サーバ、監視ノードを別々に設置するモデルです。
このモデルは、大規模システムでPRIMECLUSTERシステムを集中管理する場合や、監視ノードに管理サーバとしての負荷をかけたくない場合に使用し、クラスタシステムの場合には3ノード以上のN:1運用待機、相互待機、スケーラブル運用で使用します。
業務の継続性、可用性を保証するために3ノード以上の構成では管理サーバを分離した3層モデルにすることを推奨します。
このモデルには以下の形態があります。
一般的な形態
1本のLANでWeb-Based Admin Viewを運用する形態です。そのネットワークを使用できる範囲や人を限定できる場合に採用します。
ネットワークを分離する形態
2本のLANでWeb-Based Admin Viewを運用する形態です。管理サーバ、監視ノード間の通信に使用するLANとクライアントのWebブラウザで使用するLANを分離する形態です。クライアントを公開ネットワーク等から利用する場合にはセキュリティを考慮し、この運用形態を採用することをお勧めします。
設定は管理サーバ上で、監視ノード向けに使用するIPアドレスとクライアント向けに使用するIPアドレスをそれぞれ指定します。
注意
Web-Based Admin View 3層モデルにおいて、監視ノードとクラスタ管理サーバ間で、サーバのモデルが混在したり、OSのバージョンが異なる場合、クラスタを管理することができません。
ポイント
通常の運用では、Web-Based Admin Viewのクライアント、管理サーバ、および監視ノードは、"uname -n"実行時出力されるノード名に割り当てられているLANのIPアドレスを使用してお互いに通信を行います。
このIPアドレスは、Web-Based Admin Viewのインストール時に自動的に設定されます。
このため、システムの移動などにより、各ホスト(ノード)のLANのIPアドレスを変更した場合には、Web-Based Admin Viewで設定されているIPアドレスも変更する必要があります。変更方法については、"7.1 ネットワークアドレスの変更"を参照してください。