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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

B.2 スクリプトの形式

スクリプトは以下の形式で作成します。

スクリプトの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\user_scripts

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/user_scripts

スクリプトの名前

実行順_リソース名_実行するタイミング-任意の文字列.拡張子

スクリプトの書式

以下のように指定します。

表B.1 指定項目

項目

記載する内容

実行順

スクリプトの実行順序を記述します。2桁の整数を指定します。

同じ実行順を複数のスクリプトに指定した場合、実行順序は保証されません。

リソース名

リソース名については、「操作前後のスクリプト起動の対象になるリソース名と操作名」を参照してください。

実行するタイミング

操作を契機にスクリプトを実行する場合、以下のように指定します。

  • 操作前

    pre_操作名

  • 操作後

    post_操作名

操作名については、「操作前後のスクリプト起動の対象になるリソース名と操作名」を参照してください。

任意の文字列(省略可)

空白を除いた任意の文字列を指定します。

ファイル名として利用可能な文字のうち、空白を除く任意の文字で構成されたOSがサポートしている文字数を指定できます。

同じ操作に対して複数のスクリプトを配置する場合、スクリプトの用途を区別するためにユーザーが自由に文字列を指定できます。

拡張子

【Windowsマネージャー】
コマンドラインから直接実行できる形式です。

【Linuxマネージャー】
実行権が付与されている必要があります。

  • L-Platformの解約前に動作するスクリプト名

    00_lplatform_pre_delete.bat

  • L-Platformの申請後に動作するスクリプト名

    00_lplatform_post_create.bat

  • L-Serverの作成後に動作するスクリプト名

    01_lserver_post_create-sample.bat

  • L-Serverの停止前に動作するスクリプト名

    00_lserver_pre_stop.sh


操作前後のスクリプト起動の対象になるリソース名と操作名

操作前後のスクリプト起動の対象になるリソース名と操作名は以下のとおりです。

表B.2 操作前後のスクリプト起動の対象になるリソース名と操作名

リソース名

操作名

備考

lplatform

利用申請

create

操作後のスクリプト実行時、作成されたL-Serverの状態は以下となります。

  • 物理L-Serverの場合

    OSが起動した状態でスクリプトが実行されます。

  • 仮想L-Serverの場合

    電源OFF状態でスクリプトが実行されます。
    ただしVDI連携使用時は、OSの起動は保証されませんが、電源ON状態で実行されます。

構成変更(L-Serverの追加時)

create

1回の操作で複数台追加した場合、追加した台数回スクリプトが起動します。
L-Serverを追加する場合だけスクリプトを実行できます。仕様変更やディスクの増設時には動作しません。
操作後のスクリプト実行時、追加されたL-Serverの状態は利用申請時と同様になります。

構成変更(L-Serverの削除時)

delete

1回の操作で複数台削除した場合、削除した台数回スクリプトが起動します。
L-Serverを削除する場合だけスクリプトを実行できます。仕様変更やディスクの削減時には動作しません。

解約

delete

-

一括電源ON

start

利用申請時に作成されたL-Serverに電源OFF状態のものが含まれる場合にも、本操作が実行されます。

一括電源OFF

stop

-

lserver

(物理L-Server/仮想L-Server共通)

作成

create

rcxadm lserver create実行時、または[リソース]タブからの操作でL-Serverを作成した場合

削除

delete

rcxadm lserver delete実行時、または[リソース]タブからの操作でL-Serverを削除した場合

起動

start

一括電源ONの操作時には実行されません。
L-Platformの構成変更時に、L-Platformへ追加されたL-Serverに電源OFF状態のものが含まれている場合にも、本操作が実行されます。

停止

stop

一括電源OFFの操作時には実行されません。

tenant

作成

create

1回の操作で複数作成した場合、作成したテナント数回スクリプトが起動します。

削除

delete

-

テナント配下のL-Serverをすべて起動

start

すべてのテナントを選択した場合、テナントの数だけスクリプトが起動します。

テナント配下のL-Serverをすべて停止

stop

すべてのテナントを選択した場合、テナントの数だけスクリプトが起動します。

変更

modify

-


終了ステータス

以下のステータスが返されます。

0

正常終了

0以外

エラーが発生しました。


標準出力とエラー

以下のフォルダーに出力されます。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\script_log

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/var/script_log

以下のファイル名で出力されます。

出力日時は以下の形式です。

YYYY-MM-DD HH-MM-SS

同じスクリプトが同時刻に実行された場合、ファイル名の末尾に-Xがつきます。

Xは1から始まる連番です。


一時ファイル

スクリプトは、イベント発生などの情報を一時ファイルとして出力します。
出力される情報については、「表B.3 変数の意味と値」を参照してください。

一時ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\tmp\rcxtempfile

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/var/tmp/rcxtempfile

一時ファイルのファイル名

実行するタイミング.xx.xx

実行するタイミングは、「表B.1 指定項目」で指定した値です。

xx.xxは以下の書式です。

マネージャーのプロセスID.重複しないようにランダムに生成した数字

スクリプトには、第一引数として上記のファイル名がフルパスで渡されます。

このため、渡された引数をそのまま使用して読み込むことで、スクリプト内ではファイル名の考慮は必要ありません。

一時ファイルのフォーマット

ユーザースクリプトが受け取る情報は以下のとおりです。

形式

一時ファイルは、以下の形式で出力されます。

変数名 =

改行コードは以下のとおりです。

【Windowsマネージャー】
CR+LF

【Linuxマネージャー】
LF

変数の意味と値は以下のとおりです。

表B.3 変数の意味と値

変数

意味

EVENT

イベント発生時に、RORコンソールの[イベント]欄に表示される文字列

""で囲まれた文字列

PROGRESS

イベントが発生したタイミング

  • 操作前

    "Started"

  • 操作後

    "Compleated"

  • タスクエラー時

    "Error"

TASK_ID

操作の対象になったタスクのID

""で囲まれた文字列

タスクではない場合: ""

RESOURCE_NAME

操作の対象になったリソースの名前

""で囲まれた文字列

RESOURCE_TYPE

操作の対象になったリソースの種別

""で囲まれた文字列

RESOURCE_ID

操作の対象になったリソースのID

""で囲まれた文字列

TENANT_NAME

操作の対象になったリソースが所属するテナント名

""で囲まれた文字列

  • テナントに所属していない場合: ""

  • 実行するタイミングがpost_deleteの場合:""

TENANT_ID

操作の対象になったリソースが所属するテナントID

""で囲まれた文字列

  • テナントに所属していない場合: "-"

  • 実行するタイミングがpost_deleteの場合:""

TIME

イベントが発生した時刻

YYYY-MM-DD HH:MM:SS

CLIENT_IP

[リソース]タブ上で操作を実行したクライアントのIPアドレス

XX.XX.XX.XX

  • [L-Platform]タブまたはAPIから操作した場合: "127.0.0.1"

USER_ID

操作を実行したユーザーID

""で囲まれた文字列

  • コマンドの特権管理者で実行された場合: ""

  • 申請プロセスを有効にした状態でL-Platformに対するcreate, deleteの場合:""

USER_NAME

操作を実行したユーザーの名前

""で囲まれた文字列

  • コマンドの特権管理者で実行された場合: ""

  • 申請プロセスを有効にした状態でのL-Platformに対するcreate, deleteの場合:""

USER_GROUP_ID

操作を実行したユーザーが所属する

ユーザーグループID

""で囲まれた文字列

  • タスクでなはい場合: ""

  • ユーザーがグループに所属していない場合: ""

  • 申請プロセスを有効にした状態でのL-Platformに対するcreate, deleteの場合:""

USER_GROUP_NAME

操作を実行したユーザーが所属する

ユーザーグループ名

""で囲まれた文字列

  • タスクではない場合: ""

  • ユーザーがグループに所属していない場合:""

  • 申請プロセスを有効にした状態でのL-Platformに対するcreate, deleteの場合:""

OWNER

操作対象のリソースを所有するユーザー名

""で囲まれた文字列

  • リソースがL-Platform以外の場合:""

  • テナント管理者、または兼任管理者が配備したL-Platformの場合:""

  • 実行するタイミングがpost_deleteの場合:""

FULL_NAME

操作対象になったリソースを一意に特定できる名前

""で囲まれた文字列

  • RESOURCE_NAMEの前に、階層化されたリソースフォルダー名を"/"でつないだ文字列

  • 実行するタイミングがpost_deleteの場合:""

FOLDER_TYPE

操作対象のリソースのフォルダーのタイプ

""で囲まれた文字列

  • リソースがL-Platformの場合:"LPLATFORM"

  • リソースがTenantの場合:"TENANT"

  • リソースが上記以外の場合:""