名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxstorage - ストレージの運用系/待機系切替えスクリプトまたはDisaster Recoveryディスクリソース対照表の作成
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxstorage - ストレージの運用系/待機系切替えスクリプトまたはDisaster Recoveryディスクリソース対照表の作成
形式
rcxstorage [-failover|-failback] -storageunit unit_name -file file -outfile outfile
rcxstorage -recovery -mode [prepare|mapping] -file file -outfile outfile
機能説明
rcxstorage -failover|-failback は、ストレージの運用系/待機系を切り替えるスクリプトと、物理L-Serverの電源操作を行うスクリプトを作成するためのコマンドです。
rcxstorage -recoveryは、Disaster Recoveryで使用するディスクリソース対照表を作成するためのコマンドです。
オプション
-failoverを指定すると、以下のスクリプトを作成します。
運用系から待機系へ切り替えるスクリプト(failoverスクリプト)
処理対象の物理L-Serverを停止するスクリプト
処理対象の物理L-Serverを起動するスクリプト
-failbackを指定すると、以下のスクリプトを作成します。
待機系から運用系へ切り替えるスクリプト(failbackスクリプト)
処理対象の物理L-Serverを停止するスクリプト
処理対象の物理L-Serverを起動するスクリプト
-modeと併せて指定すると、Disaster Recovery機能を実行します。
運用系のストレージ装置を指定します。
ストレージ装置がETERNUS、EMC CLARiX、またはEMC VNXの場合
unit_nameにストレージ装置のIPアドレスを指定してください。
ストレージ装置がEMC Symmetrix DMXまたはEMC Symmetrix VMAXの場合
unit_nameにストレージ装置のSymmIDを指定してください。
prepareを指定すると、運用側のマネージャーの構成情報から、ディスクリソースの情報を抽出します。
mappingを指定すると、運用側の構成情報と待機側の構成情報を照合して、ディスクリソースの対照表を作成します。
-failoverまたは-failbackの場合
レプリケーション定義ファイルのフルパス名を指定します。
-mode prepareの場合
レプリケーション定義ファイルのフルパス名を指定します。
-mode mappingの場合
運用側の構成情報のファイルをフルパスで指定します。
レプリケーション定義ファイルは、rcxrepdefコマンドを使用して作成します。rcxrepdefコマンドについては、「5.22 rcxrepdef」を参照してください。
-failoverの場合
failoverスクリプトのフルパス名を指定します。
-failbackの場合
failbackスクリプトのフルパス名を指定します。
-mode prepareの場合
運用側の構成情報ファイルのフルパス名を指定します。
-mode mappingの場合
ディスクリソース対照表のフルパス名を指定します。
failoverスクリプトまたはfailbackスクリプトのファイル名は、outfileで指定したファイル名で作成されます。物理L-Serverを停止するスクリプトは、outfileで指定したファイル名の拡張子を除いた部分の末尾に文字列"_power_off"を付加したファイル名で作成されます。物理L-Serverを起動するスクリプトは、outfileで指定したファイル名の拡張子を除いた部分の末尾に文字列"_power_on"を付加したファイル名で作成されます。
例
outfileにC:\temp\command.batを指定した場合
スクリプトファイルの種類 | 作成されるスクリプトのファイル名 |
---|---|
failoverスクリプトまたはfailbackスクリプト | C:\temp\command.bat |
物理L-Serverを停止するスクリプト | C:\temp\command_power_off.bat |
物理L-Serverを起動するスクリプト | C:\temp\command_power_on.bat |
すでにファイルが存在する場合、スクリプトの作成に失敗します。新規に作成するファイル名を指定してください。
出力されるスクリプトファイルは、本コマンドの動作環境がWindowsの場合はバッチファイル、Linuxの場合はシェルスクリプトになります。スクリプトファイルの名前は、バッチファイルの拡張子やシェルスクリプトの拡張子を考慮して指定してください。