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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

3.14 rcxadm tenant

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm tenant - テナントの操作

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm tenant - テナントの操作


形式

rcxadm tenant create -file file.xml [-nowait]
rcxadm tenant delete -name name [-nowait]
rcxadm tenant list [-name name]
rcxadm tenant show -name name
rcxadm tenant modify -name name {[-display_name display_name] [-mail mail_address] [-global pool,...] 
[-cut_off_date cut_off_date] [-accounting_mail accounting_mail_address] [-attr attr[,attr[...]]]} [-nowait]
rcxadm tenant lockrsc -name name
rcxadm tenant unlockrsc -name name

機能説明

rcxadm tenantは、テナントの管理と操作をするためのコマンドです。


サブコマンド

create

テナントを作成します。
テナントと同名のユーザーグループを作成します。ユーザーグループのロールはtenant_adminで、アクセス範囲は作成するテナントです。
テナントを作成できる位置はルートフォルダーです。

delete

指定されたテナントおよびテナントと同名のユーザーグループを削除します。

以下の場合には、テナントを削除できません。

  • テナント配下にL-Platformが作成されている場合

  • テナントと同名のユーザーグループにユーザーが所属している場合

また、対象のテナントに対するロールだけが設定されている、ユーザーグループとユーザーが削除されます。

list

テナントの一覧を表示します。

"フォルダー操作"の定義ファイルの設定で、登録中のリソースを除外して表示することができます。デフォルトでは、登録中のリソースも表示されます。"フォルダー操作"の定義ファイルについては、「3.5 rcxadm folder」を参照してください。

以下の情報が表示されます。

  • オプションに-nameを指定しない場合

    表3.56 テナントの情報(-nameを指定しない場合)

    項目名

    内容

    NAME

    テナント名

    LABEL

    テナントのラベル

  • オプションに-nameを指定した場合

    表3.57 テナントの情報(-nameを指定する場合)

    項目名

    内容

    TYPE

    リソースフォルダー、リソースプール、または各リソースの種別

    NAME

    リソースフォルダー、リソースプール、または各リソースの名前

    LABEL

    リソースフォルダー、リソースプール、または各リソースのラベル

show

テナントの詳細情報を表示します。

以下の情報が表示されます。

表3.58 テナントの詳細情報

項目名

内容

NAME

テナント名

LABEL

テナントのラベル

COMMENT

テナントのコメント

GLOBAL POOL

グローバルプール名

modify

以下のどれかを変更します。1つは必ず指定します。

  • テナントの表示名

  • メールアドレス

  • グローバルプールの定義

  • 締め日

  • 課金送付先メールアドレス

  • テナント構成情報

lockrsc

テナント内のL-Platformが使用している以下のリソースに対して、いくつかの操作が禁止されます。

  • ネットワークリソース

  • アドレスセットリソース

  • ディスクリソース

  • 仮想ストレージリソース

禁止される操作については、「DRオプション 説明書」の「2.3 切替え単位」をご確認ください。

unlockrsc

lockrscオプションで特定のリソースへ設定した、操作の禁止を解除します。


オプション

-file file.xml

file.xmlには、登録する1つ以上のテナントの情報を定義したXMLファイルを指定します。複数のテナントの登録でエラーが発生した場合はすべてのテナントの処理が完了していません。エラー要因を取りのぞき、再度実行してください。
XMLファイルの定義については、「15.12 テナント」を参照してください。

-nowait

サブコマンドで指定した操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-name name

nameには、操作対象のテナント名を指定します。

-display_name display_name

display_nameには、テナントの表示名を指定します。

-mail mail_address

mail_addressには、テナントの管理者のメールアドレスを指定します。

-global pool

poolには、テナントのグローバルプールに定義するリソースプール名を指定します。リソースフォルダー配下にあるリソースプールを指定する場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。複数のリソースプールを指定する場合、カンマ(",")で区切って指定します。

-cut_off_date cut_off_date

cut_off_dateには、締め日を指定します。

-accounting_mail accounting_mail_address

accounting_mail_addressには、課金送付先のメールアドレスを指定します。

-attr attr

attrには、以下の形式でテナント構成情報を指定します。複数個指定する場合は、カンマ(,)で区切ってください。

name=value[,name=value,...]

name, valueに指定できる値は、「15.12 テナント」の「表15.22 テナント構成情報の項目」を参照してください。


使用例