ここでは、CA Spectrumで本製品のSNMPトラップを受信する設定の概要について説明します。
「付録F SNMPトラップ設定」と併せて参考にしてください。
CA Spectrumの詳細は、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。
連携ソフトウェア
本マニュアル記事は、CA Spectrum Infrastructure Manager r9.1.2を元に記載しています。
CA Spectrum Infrastructure Managerのバージョンによっては、記事中に示す用語や手順に多少の違いがあります。
CA Spectrumの導入
CA Spectrumのマニュアルに従って、CA Spectrumの導入作業を行ってください。
本製品との連携に関する留意事項を以下に示します。
導入の順序
本製品とCA Spectrumの導入作業には順序関係はありません。そのため、どちらの製品を先に導入しても問題ありません。
マネージャーの導入
【Windowsマネージャー】
本製品のマネージャーとCA SpectrumのマネージャーであるSpectroSERVERは、同一サーバに導入できません。
本製品のマネージャーとCA Spectrumのマネージャーは、別々のサーバに導入してください。
【Linuxマネージャー】
本製品のマネージャーとCA SpectrumのマネージャーであるSpectroSERVERは、同一サーバにも、別々のサーバにも導入できます。ただし、同一サーバに導入する場合、「事前準備」に記載されている設定が必要です。
事前準備
本製品のマネージャーを導入した管理サーバを、CA Spectrumの管理対象として登録してください。
【Linuxマネージャー】
本製品のマネージャーとSpectroSERVERを同一サーバに導入する場合、本製品とCA SpectrumでSNMPトラップを共用するために、ServerViewトラップ転送プログラム(trpsrvd)が必要です。
ServerViewトラップ転送プログラムは、UDPポート162番で受信したSNMPトラップをほかのUDPポート番号あてに転送することを目的としたプログラムです。
一部のバージョンのServerView Operations Managerには、ServerViewトラップ転送プログラムが同梱されています。その場合、ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してServerViewトラップ転送プログラムをインストールしてください。
ServerViewトラップ転送プログラムがServerView Operations Managerに同梱されていない場合、以下のWebサイトからダウンロードし、添付されているドキュメントを参照してインストールしてください。
URL: http://www.fmworld.net/cgi-bin/drviasearch/drviadownload.cgi?DRIVER_NUM=F1007434 |
ServerViewトラップ転送プログラムをインストール後に、以下の設定を行ってください。
OSの管理者(root)でログインします。
SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを162以外のポートに変更します。
ポート番号は、以下のファイルを編集することで変更できます。
{SpectroSERVERのインストールフォルダー}/CC/.vnmrc
例
ポート番号を9162に変更する設定例:
snmp_trap_port=9162
SpectroSERVERを再起動します。
/usr/share/SMAWtrpsv/conf/trpsrvtargetsファイルを編集し、SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを追加します。
編集前
######################################################################## |
編集後(SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを9162にする場合)
######################################################################## |
SELinuxを有効にする場合、SELinuxの設定を行う必要があります。
設定方法については、「J.1.4 ServerViewトラップ転送プログラム」を参照してください。
システムを再起動します。
設定手順
ここでは、CA Spectrumで本製品のSNMPトラップを受信し、CA SpectrumのコンソールであるOneClickでイベントメッセージを確認するための設定手順について説明します。
各手順の詳細は、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。
CA SpectrumのMIB Toolsを起動します。
"Navigation"パネルの[Add MIB]ボタンをクリックします。
[MIB Tools: Add MIB]ダイアログが表示されます。
[Browse]ボタンをクリックし、本製品のMIBファイルを選択します。
[Compile]ボタンをクリックします。
[MIB Tools: Add MIB]ダイアログの"Compiler"に表示されるメッセージで、MIBファイルのコンパイルが成功したか確認してください。
[Add & Close]ボタンをクリックします。
MIB Toolsの"Navigation"パネルに、読み込んだMIBが表示されます。
"Navigation"パネルから本製品のMIBを選択し、"Contents"パネルの表示を[Map]タブに切り替えます。
"Trap Support"に表示されているトラップを選択し、[Information]ボタンをクリックすることで、トラップの詳細を確認できます。
"Trap Support"に表示されているトラップを選択し、[Map Traps]ボタンをクリックします。
[MIB Tools: Assign Trap Alarms]ダイアログが表示されます。
"Alarm Severity"の"set"をクリックし、トラップに対するアラームの重度を指定できます。
[OK]ボタンをクリックします。
[MIB Tools: Trap Support Results]ダイアログが表示され、処理の結果が確認できます。
[Close]ボタンをクリックします。
MIB Toolsの"Trap Support"でトラップに対してイベントコードが割り当てられていることが確認できます。
"Trap Support"でトラップを選択し、[Edit Traps]ボタンをクリックします。
Event Configurationアプリケーションがスタートします。
"Navigation"パネルで、トラップに割り当てられたイベントコードを選択します。
"Contents"パネルの"Event Message"で、トラップを受信した際のイベントメッセージが表示されます。
メッセージはCA Spectrumが指定する書式に従って編集できます。
書式については、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。
メッセージを変更した場合、Event Configurationアプリケーションのメニューから[Save All]または[Save Selected]を選択し、設定を保存します。
上記の設定を行ったあと、「付録F SNMPトラップ設定」に記載されている動作確認を行ってください。