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Interstage List Creator V10.5.0 アプリケーション作成ガイド
FUJITSU Software

6.4.2 Formsクラス

帳票の出力時に使用する帳票と入力データを保持するクラスです。

      fujitsu.listcreator.FormBase
        ∟ fujitsu.listcreator.Forms

public class Forms : FormBase

6.4.2.1 コンストラクタの概要

Formsクラスのコンストラクタを以下に示します。

表6.3 Formsクラスのコンストラクタ

コンストラクタの概要

Forms(string formname, string assets)(*1)

帳票名と帳票格納ディレクトリを指定して、帳票と入力データのセットを保持するFormsを作成します。

Forms(string formname, string assets, string cbformname)(*1)

帳票名、帳票格納ディレクトリ、および組合せフォーム名を指定して、帳票と帳票データのセットを保持するFormsを作成します。

*1:
ファイル名、ファイルの格納先の指定に関する注意事項については、以下を参照してください。

⇒“3.8 ユーザアプリケーションの開発・実行に関する留意事項

6.4.2.2 プロパティの概要

Formsクラスのプロパティを以下に示します。

表6.4 Formクラスのプロパティ

プロパティの分類

プロパティ名(プロパティの設定内容)

データ型

帳票切り替えに関するプロパティ

ChangeForm(切り替える帳票名を指定)

string

組合せフォーム出力に関するプロパティ

ChangeCbForm (切り替える組合せフォーム名を指定)

string

CbFile(組合せフォーム定義ファイル名)

string

ユーザ資源情報に関するプロパティ

DataCode(入力データの文字コード指定)

int

6.4.2.3 メソッドの概要

Formsクラスのメソッドを以下に示します。

表6.5 Formsクラスのメソッド

メソッドの分類

メソッドの概要
W:アプリケーションサーバがWindowsの場合に使用できるメソッドです。
W64:アプリケーションサーバがWindows(x64)の場合に使用できるメソッドです。
共:どの環境でも使用できるメソッドです。

レコード(行)出力に関するメソッド

void

pushRecord(string record)

帳票を出力するための入力データとなるレコード(行)文字列を追加します。

XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能に関するメソッド

W

void

setDataSource(string dsinfo)

XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能を利用する場合に、帳票に配置する入力データの抽出条件となる固有情報を指定します。

W

void

execDataSource()

execDataSource(string csv)

帳票定義情報およびsetDataSourceメソッドの定義にしたがって入力データを抽出します。

6.4.2.4 コンストラクタの詳細

public
Forms(string formname, string assets)
throws PrintException
用途

帳票名と帳票格納ディレクトリを指定して、帳票と入力データのセットを保持するFormsオブジェクトを生成します。

ここで指定した帳票名は、ChangeFormプロパティで帳票を切り替えるまでの間、指定されたデータの帳票として使用します。

パラメータ
formname:

帳票名を指定します。

マルチフォーム出力する場合は、一番目に出力する帳票の帳票名を指定します。

assets:

帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。

帳票格納ディレクトリは、アプリケーションサーバの帳票格納ディレクトリを指定してください。

例外

PrintException

注意
備考
  • マルチフォーム出力する場合、使用する帳票をChangeFormプロパティで切り替えてください。

  • 組合せフォーム出力する場合は、Forms(string formname, string assets, string cbformname) コンストラクタを使用してください。

public
Forms(string formname, string assets, string cbformname)
用途

帳票名と帳票格納ディレクトリ、および組合せフォーム名を指定して、帳票と帳票データのセットを保持するForms オブジェクトを生成します。

ここで指定した帳票名と組合せフォーム名は、ChangeFormプロパティやChangeCbFormプロパティで切り替えるまでの間、指定されたデータの組合せフォーム、および指定されたデータの帳票として使用します。

パラメータ
formname:

帳票名を指定します。

一番目に出力する帳票名を指定します。

assets:

帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。

cbformname:

組合せフォーム名を指定します。

例外

PrintException

注意
  • コネクタ連携時に帳票を転送しない場合、帳票出力サーバの帳票格納ディレクトリは、PrintPropertiesクラスのRemoteDirectoryプロパティで指定してください。

  • 組合せフォーム出力しない場合は、Forms(String formname, String assets) コンストラクタを使用してください。

備考
  • マルチフォーム出力する場合、または組合せフォーム出力する場合、使用する帳票をChangeFormプロパティで切り替えてください。また、使用する組合せフォーム名を ChangeCbFormプロパティで切り替えてください。

6.4.2.5 プロパティの詳細

6.4.2.5.1 帳票切り替えに関するプロパティ
ChangeForm(切り替える帳票名を指定)

マルチフォーム出力/組合せフォーム出力をする場合に、使用する帳票を切り替えます。このプロパティ以降にpushRecordメソッドで指定した入力データは、この帳票の入力データとなります。

注意

  • マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力をする場合は、使用する帳票をこのプロパティで切り替えてから、pushRecordメソッドで帳票名や組合せフォーム名を含めずにレコード(行)文字列を指定してください。


6.4.2.5.2 組合せフォーム出力に関するプロパティ
ChangeCbForm (切り替える組合せフォーム名を指定)

複数の組合せフォーム出力する場合に、使用する組合せフォーム名を切り替えます。このプロパティ設定以降にpushRecord メソッドで指定した入力データは、この組合せフォームの入力データとなります。

注意

  • 複数の組合せフォームを出力する場合は、使用する組合せフォーム名をこのプロパティで切り替えてください。

    また、ChangeFormプロパティで使用する帳票を切り替えてから、pushRecordメソッドで組合せフォーム名と帳票名を含めずにレコード(行)文字列を指定してください。


CbFile(組合せフォーム定義ファイル名)

組合せフォーム定義ファイル名をフルパスで指定します。

組合せフォーム定義ファイルとは、組み合わせて出力する帳票定義情報と、帳票定義情報の重なり順などが定義されたファイルです。

このプロパティの呼び出しを省略すると、帳票格納ディレクトリ配下の組合せフォーム定義ファイル(Lccbform.ini)が有効になります。

注意

  • 組合せフォーム定義ファイルの文字コード系については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。

  • コネクタ連携時に、アプリケーションサーバから組合せフォーム定義ファイルを転送した場合、組合せフォーム定義ファイルは、このプロパティとLcFileプロパティの両方で指定してください。その場合、このプロパティには、ファイル名のみ指定してください。


6.4.2.5.3 ユーザ資源情報に関するプロパティ
DataCode(入力データの文字コード指定)

入力データの文字コードを指定します。

CODE_SJIS:

Shift-JIS

CODE_UTF8:

UNICODE(UTF8)

注意

  • このプロパティは、pushRecordメソッドを指定する前に指定してください。pushRecordメソッド指定後、このプロパティは指定できません。

  • Unicodeの文字が定義されている帳票定義情報を使用する場合、「CODE_UTF8」を指定してください。

  • 英語環境(英語ロケール)で帳票出力する場合は、「CODE_UTF8」を指定してください。

6.4.2.6 メソッドの詳細

6.4.2.6.1 レコード(行)出力に関するメソッド
public void
pushRecord(string record)
throws PrintException
用途

帳票を出力するための入力データとなるレコード(行)文字列を追加します。

パラメータ
record:

レコード(行)文字列を指定します。

1レコード(行)ずつレコード(行)文字列をセットしてください。

レコード(行)文字列には改行コードを含めないでください。

例外

PrintException

注意
  • マルチフォーム出力/組合せフォーム出力する場合は、使用する帳票をChangeFormプロパティで切り替えてから、このメソッドで帳票名を含めずにレコード(行)文字列を指定してください。

  • 複数の組合せフォームを出力する場合は、使用する組合せフォーム名をChangeCbFormプロパティで切り替えてから、このメソッドで組合せフォーム名と帳票名を含めずにレコード(行)文字列を指定してください。

  • 帳票出力時の文字コードを指定する場合、このメソッド指定前にDataCodeプロパティで文字コードを指定してください。

6.4.2.6.2 XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能に関するメソッド
public void
setDataSource(string dsinfo)
throws PrintException
用途

XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能を利用する場合に、帳票に配置する入力データの抽出条件となる固有情報を指定します。

パラメータ
dsinfo:

XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能を利用する場合に、帳票に配置する入力データの抽出条件となる固有情報を指定します。

固有情報は、「キー名=値」の形式を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。

「キー名=値」を囲む「ダブルクォーテーション(")」は、特別な意味を持つため直前に「円マーク(\)」などを指定し、特別な意味を取り消す必要があります。

複数指定する場合は、各固有情報を「セミコロン(;)」で区切って指定します。

このパラメータを指定する場合は、必ずパラメータ全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲んでください。

例)以下に、指定例を示します。

  • 固有情報を1つ指定する場合

    "\"キー名=値\""

  • 固有情報を複数指定する場合

    "\"キー名=値\";\"キー名=値\";\"キー名=値\""

キーとその指定値の詳細については、以下のマニュアルを参照してください。

  • オンラインマニュアル“XBRLデータ対応機能編”

  • オンラインマニュアル“Navigator連携機能編”

例外

PrintException

備考
  • マルチフォーム出力する場合、使用する帳票をChangeFormプロパティで切り替え、使用する帳票ごとに、このメソッドで固有情報を指定します。

public void
execDataSource()
throws PrintException
public void
execDataSource(string csv)
throws PrintException
用途

帳票定義情報およびsetDataSourceメソッドの定義にしたがって入力データを抽出します。

パラメータ
csv:

帳票定義情報およびsetDataSourceメソッドの定義にしたがって入力データを抽出し、CSV形式のテキストファイルとして出力する場合に、出力するファイルのファイル名をフルパスで指定してください。

なお、出力されるテキストファイルは、項目名ラベル付きデータとなります。

例外

PrintException

注意
  • このメソッドでは、CSV形式のマルチフォーム出力用の入力データファイル(項目名ラベル付きデータ)が出力されます。

  • FormsFileクラスでこのメソッドで出力したファイルを入力データファイルとして利用できます。その場合は、以下のようにマルチフォーム出力で項目名ラベル付きデータとして扱うように指定してください。

    • PrintPropertiesクラスのLabelDataプロパティで、「true」を指定してください。

    • FormsFileクラスのGrpOutプロパティで、「GRPOUT_GRP」を指定してください。

    • FormsFileクラスのGrpDelimitModeプロパティで、「DELIMIT_ANY」を指定してください。

    • FormsFileクラスのGrpDelimitプロパティで、「カンマ(,)」を指定してください。

    • FormsFileクラスのDataFileプロパティで、データファイル名を指定してください。

    • FormsFileクラスのDataCodeプロパティで、入力データの文字コード系を指定してください。

  • Navigator連携機能を利用する場合、DataCodeプロパティでデータファイルの文字コード系にShift-JISを指定してください。

備考
  • 帳票名や帳票格納ディレクトリについては、Formsクラスのコンストラクタ、およびChangeFormプロパティで指定してください。

  • 出力されるCSV形式のテキストファイルの文字コード系については、FormsクラスのDataCodeプロパティで指定してください。

6.4.2.7 注意事項