OWFファイルに外字エンベッドするフォントの登録など、Web手元印刷時に有効となる動作環境の設定を行います。
システム管理者権限でのみ実行できます。
prfntentコマンド(エンベッドするフォントを登録する)
prfntlstコマンド(エンベッドするフォントの登録状態を表示する)
prfntrmコマンド(エンベッドするフォントの登録を抹消する)
prsetjisglyphコマンド(出力する字体を設定する)
コマンドは、以下に格納されています。
格納場所 | /opt/FJSVoastw/bin |
環境変数PATH には、コマンドの格納先フォルダは追加されません。以下のいずれかの方法でコマンドを実行してください。
コマンドをフルパスまたは相対パスで指定してコマンドを実行する
環境変数PATH にコマンドの格納先フォルダを追加してコマンドを実行する
環境変数PATH にコマンドの格納先フォルダを追加する方法については、以下を参照してください。
⇒“A.2.3.1 OWFファイル生成に関する環境設定コマンド実行時に設定する環境変数”
注意
OWFファイルを生成するアプリケーションが起動されていないことを確認してください。
COBOLアプリケーション連携機能使用時、帳票出力サーバでは、以下の環境設定のみ有効となります。
prsetjisglyph コマンド(出力する字体を設定する)
OWFファイル生成に関する環境設定コマンド実行時には、次の環境変数を設定してください。
PATH(List CreatorのWebアプリケーション連携機能のコマンド格納フォルダを指定する)
●PATH(必要時)
List CreatorのWebアプリケーション連携機能のコマンド格納フォルダを指定する環境変数です。
コマンドをコマンド名だけで実行したい場合に、この環境変数にList CreatorのWebアプリケーション連携機能のコマンド格納フォルダ(「/opt/FJSVoastw/bin」)を追加してください。
なお、コマンドをフルパスで実行する場合は、この環境変数を指定する必要はありません。
PATH=/opt/FJSVoastw/bin:$PATH;export PATH |
OWFファイルに外字エンベッドするフォントをList Creatorに登録します。
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
prfntent -f フォントファイル名 [-x TTCファイル内の書体の番号 ] -e 外字フォントファイル名
オプションについて説明します。
フォントファイル(TTFファイルまたはTTCファイル)へのフルパスを指定します。
TTCファイルを指定するときは、TTCファイル内の何番目の書体を登録するかを指定します。
先頭の書体を登録する場合は、「1」を指定します。
TTCファイルを指定するときは、必ず指定してください。
リンクする外字フォントファイル(TTEファイル)へのフルパスを指定します。
OWFファイルに外字エンベッドするフォントの登録状態を表示します。
コマンドの記述形式を示します。
prfntlst |
画面上には、フォントごとにList Creatorへのフォントの登録状態を、以下の形式で表示します。
フォント番号:フォント名:フォントファイル名:外字フォントファイル名:TTCファイル内の書体の番号 |
OWFファイルに外字エンベッドするフォントの登録を抹消します。
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
prfntrm フォント番号 [-all]
オプションについて説明します。
List Creatorに登録されているフォントを抹消するフォント番号を指定します。
フォント番号は、prfntlstコマンドによって、行の先頭に表示される番号です。
List Creatorに登録されているフォントをすべて抹消します。
このオプションを指定した場合、「フォント番号」に指定した数値は無効となります。
OWFファイルをWebブラウザでプレビュー/印刷する場合に、出力文字の字体をJIS90規格の字体で出力するか、出力環境のシステム依存の字体で出力するかを設定できます。
コマンドの記述形式を示します。
prsetjisglyph -j 字体指定
prsetjisglyph -l
オプションについて説明します。
出力文字の字体を指定します。
JIS90規格の字体で出力します。
システム依存の字体で出力します。
ポイント
インストール直後の字体指定は「0」です。
現在の設定値を表示する場合に指定します。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
注意
この指定は、以下の条件を満たす場合に有効になります。
プレビュー/ 印刷する場合
使用するフォントが字体の切り替えに対応しているフォントの場合
有効とならなかった場合は、システムに依存した字体で帳票が出力されます。
出力する字体の設定は、帳票出力サーバがLinux for x86の場合は、未サポートです。
フォントに縦書きフォント(@付きフォント)を指定している場合、以下のことに注意してください。
縦書き時に回転しない文字(括弧など)や、横書きフォントと異なるパターンで出力される文字(句読点など)でも、横書きフォントと同じパターンで反時計回りに90度回転して出力されます。
「JIS90規格の字体で出力する」を選択した場合、字体の切り替わった文字は回転せず、横書きフォントと同じ方向で出力されます。
JIS90規格の字体で出力する場合、Unicode IVSで出力することもできます。ただし、当指定で「JIS90規格の字体で出力する」が指定されている場合、JIS90規格の字体で出力される文字の異体字セレクタは無視され、基底文字で出力されます。IVS文字出力時の詳細については、以下を参照してください。