帳票のプレビュー/印刷を行う場合、以下のような注意事項があります。
●プレビューについて
プレビュー画面において、白い範囲は「帳票様式定義画面」で設定された印刷範囲です。用紙イメージではありません。
10,000,000ページ以上の帳票を指定してプレビューした場合、プレビュー画面のツールバーの現在表示中のページ番号は正しく表示されません。
プレビュー時に、ビットマップデータが本来の色とは異なる色で表示されたり、表示されなかったりすることがあります。この場合、ディスプレイドライバのカラーパレット数を変更するか、またはビットマップのカラー数を変更することで表示できるようになります。なお、帳票の出力結果には影響しません。
プレビューおよび印刷の出力結果は、プリンタに依存します。プレビューで出力結果を確認する場合は、必ず印刷時に使用するプリンタで確認してください。プレビュー時に使用するプリンタを指定するには、帳票でプリンタを指定するか、該当プリンタをデフォルトプリンタに指定するか、プレビュー画面でプリンタを変更します。また、必ず実際に運用するプリンタで印刷結果を確認してください。
帳票をプレビューまたは印刷する場合、使用する印刷プリンタによっては文字が欠ける場合があります。この場合、帳票様式定義画面で、文字が欠けた項目の領域長を大きくしてください。
印刷プリンタが定義されていない環境でプレビューした場合、ディスプレイドライバを使用してプレビューするため、表示結果が異常となる場合があります。
印刷プリンタが定義されていない環境でプレビューした場合で、帳票にバーコード項目(バーコード種別がEAN-128(コンビニエンスストア向け))が定義されているときには、「バーコード出力中にエラーが発生しました。詳細コード:[47]」のエラーとなり、プレビューできません。
段組み印刷が指定されていても、プレビュー画面では、1ページに1段しか表示されません(印刷時には、段組み印刷されます)。
集計表形式またはフリーフレーム形式の帳票で「高さを拡張して全体出力」を指定している場合、実際に出力される帳票のページ数とプレビュー時のページ数が異なる場合があります。
プリンタで利用できない用紙名を指定し、用紙サイズに「任意(10)」を指定してプレビューした場合は、白紙ページが表示されます。
また、同様の指定で印刷した場合は、白紙ページが印刷されます。
プレビュー画面において、マウスホイールでスクロールを行うことはできません。
また、マウスのホイールボタンのクリックによるスクロール操作後、スクロール状態が解除できません。この場合、以下の操作を行うことでスクロール状態を解除することができます。
デスクトップや別ウィンドウをいったん選択(クリック)します。
再度、プレビュー画面を選択(クリック)します。
マウスのホイールボタンをクリックします。
●印刷について
網がけを重畳する場合、網がけを透過モードで印刷します。しかし、プリンタドライバによっては透過モードが有効にならないものがあります。
透過モードが無効になるプリンタドライバを使用して網がけを重畳して印刷すると、行方向で下方に定義されている網がけが、後から印刷されるため上に重なって印刷され、下になった網がけは印刷されません。
プリンタ装置、プリンタドライバ、解像度によっては、指定した文字のサイズ、網がけ、または罫線の出力結果が異なる場合があります。
漢字以外の全角文字をプリンタのデバイスフォントで印字すると、文字化けすることがあります。
デバイスフォントを使用して印字を行うと、指定した文字の大きさで出力されないことがあります。
段組み印刷時に両面印刷を行うと、両面印刷可能なプリンタでも片面で印刷される場合があります。
●印刷画面の初期値の優先順位について
印刷画面の初期値は、以下の優先順位で有効となります。
帳票出力インタフェースでの指定
帳票業務情報のプロパティ画面での指定
帳票業務情報のプロパティ画面での指定を初期値としない(V9.1.0以前の動作とする)ように設定することができます。
以下の手順で帳票出力サーバの動作環境ファイルを変更し、帳票を出力(OWFファイルを生成)してください。
以下の動作環境ファイルをテキストエディタで開きます。
帳票出力サーバがWindowsの場合
List Creatorインストールディレクトリ\configw.bip |
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合
/etc/opt/FJSVoastw/conf/configw.bip |
ファイルの末尾に次の1行を追加します。
WP_PRTDLGCMP Y |
なお、帳票業務情報のプロパティ画面での指定を初期値にする場合は、追加した1行を削除してください。
注意
帳票業務情報のプロパティ画面での指定を初期値としない(V9.1.0 以前の動作とする)を設定した場合、印刷画面の[プロパティ]ボタンは指定できません(マスクされます)。
●ご使用のシステム環境について
システムのスプールディレクトリの容量に空きがない場合、帳票の出力を行うと帳票が何も出力されない、または途中までしか出力されない場合があります。
このような場合、スプールディレクトリの容量を増やしてから、再度帳票の出力を実行してください。
帳票を出力し、スプール中に印刷要求をキャンセルすると、使用しているプリンタドライバによっては、しばらく処理が復帰せず、その後「出力処理中にエラーが発生しました(エラーコード:86)」というエラーになる場合があります。
●帳票設計時の注意事項
設計時のオペレーティングシステムの環境と出力時(プレビューを含む)の環境が異なる場合、出力される文字の位置およびピッチが異なることがあります。
詳細は、以下を参照してください。