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Interstage List Creator V10.5.0 環境設定・帳票運用編
FUJITSU Software

8.3.4 Web手元印刷型

Web手元印刷型には、以下のパターンがあります。

以下に、それぞれの場合にわけて説明します。

8.3.4.1 PDFデータ出力型

PDFデータ出力型とは、アプリケーションサーバでPDFファイルを作成し、Adobe Readerを利用してWebクライアントのWebブラウザ上で帳票をプレビューまたは手元印刷する形態です。

設計した帳票定義情報や帳票の出力時に必要な資源を、配置先コンピュータに配置します。

ここでは、配置先コンピュータは、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」になります。アプリケーションサーバやWebサーバを別サーバで運用することもできます(コネクタ連携型およびリモート帳票出力型と組み合せた運用もできます)。

ここでは、PDFデータ出力型(【UNIX系OS版】の場合)で、配置先コンピュータとして、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」が同一サーバの場合の資源の配置方法について説明します。

図8.10 資源の配置方法(PDFデータ出力型(【UNIX系OS版】の場合))

準備する資源

準備する資源は、“表8.1 準備する資源”を参照してください。

なお、資源の格納先は、ユーザアプリケーションなどで指定できます。

帳票資源の配置手順

以下に、資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバに配置する手順を示します。

=操作手順=
  1. 帳票資源の文字コード系を統一する

    1. 帳票定義情報の文字コード系を入力データの文字コード系に合わせます。
      以下の表にしたがって、帳票を設計したWindows上でList Creatorの帳票コード変換機能を使用して、帳票定義情報を文字コード変換します。

      帳票コード変換機能の詳細については、以下を参照してください。

      ⇒“8.4 帳票コード変換

    2. 同様に、ユーザアプリケーションの実行環境の文字コード系、情報ファイル、および組合せフォーム定義ファイルの文字コード系を統一します。

  2. 帳票格納ディレクトリを作成する

    1. 配置先コンピュータに帳票定義情報を格納するディレクトリを作成します。帳票を設計したコンピュータとディレクトリ名が異なっていても構いません。

      オーバレイを使用する場合は、配置先の帳票格納ディレクトリ配下にオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)も作成します。

      なお、作成した帳票格納ディレクトリは、List Creatorの環境設定、または帳票出力時に指定してください。

  3. 帳票資源を配置する

    1. ユーザアプリケーションをアプリケーションサーバ/Webサーバに配置します。

    2. 帳票定義情報を配置先コンピュータの帳票格納ディレクトリに配置します。

    3. データファイルを配置する場合は、アプリケーションサーバ/Webサーバに配置します。

    4. 以下の帳票資源を使用する場合は、これらの資源も配置先コンピュータに配置します。

      • メディアデータファイル

      • 情報ファイル

      • PDFファイルに添付するファイル

      • 組合せフォーム定義ファイル

      • 項目属性切替え定義ファイル

8.3.4.2 Webアプリケーション連携型

Webアプリケーション連携型とは、アプリケーションサーバでOWFファイルを生成し、Webプラグインを利用して、Webブラウザ上で帳票をプレビューまたは手元印刷する形態です。

ここでは、配置先コンピュータは、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」になります。アプリケーションサーバやWebサーバを別サーバで運用することもできます(コネクタ連携型およびリモート帳票出力型と組み合せた運用もできます)。

ここでは、Webアプリケーション連携型(【UNIX系OS版】の場合)で、配置先コンピュータとして、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」が同一サーバの場合の資源の配置方法について説明します。

図8.11 帳票資源の配置方法(Webアプリケーション連携型(【UNIX系OS版】の場合))

準備する資源

準備する資源は、“表8.1 準備する資源”を参照してください。

なお、資源の格納先は、ユーザアプリケーションなどで指定できます。

帳票資源の配置手順

以下に、資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Web サーバに配置する手順を示します。

=操作手順=
  1. 帳票資源の文字コード系を統一する

    1. 帳票定義情報の文字コード系を入力データの文字コード系に合わせます。
      以下の表にしたがって、帳票を設計したWindows上でList Creatorの帳票コード変換機能を使用して、帳票定義情報を文字コード変換します。

      帳票コード変換機能の詳細については、以下を参照してください。

      ⇒“8.4 帳票コード変換

    2. 同様に、情報ファイル、および組合せフォーム定義ファイルの文字コード系を統一します。

  2. 帳票格納ディレクトリを作成する

    1. 配置先コンピュータに帳票定義情報を格納するディレクトリを作成します。帳票を設計したコンピュータとディレクトリ名が異なっていても構いません。

      オーバレイを使用する場合は、配置先の帳票格納ディレクトリ配下にオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)も作成します。

      なお、作成した帳票格納ディレクトリは、List Creatorの環境設定、または帳票出力時に指定してください。

  3. 帳票資源を配置する

    1. ユーザアプリケーションを「アプリケーションサーバ/Webサーバ」に配置します。

    2. 帳票定義情報を配置先コンピュータの帳票格納ディレクトリに配置します。

      オーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)は、帳票格納ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)配下に配置します。

    3. データファイルを配置する場合は、配置先コンピュータに配置します。

    4. 以下の帳票資源を使用する場合は、これらの資源も配置先コンピュータに配置します。

      • メディアデータファイル

      • 情報ファイル

      • 組合せフォーム定義ファイル

      • 項目属性切替え定義ファイル