Web手元印刷型には、以下のパターンがあります。
PDFデータ出力型
Webアプリケーション連携型
以下に、それぞれの場合にわけて説明します。
PDFデータ出力型とは、アプリケーションサーバでPDFファイルを作成し、Adobe Readerを利用してWebクライアントのWebブラウザ上で帳票をプレビューまたは手元印刷する形態です。
設計した帳票定義情報や帳票の出力時に必要な資源を、配置先コンピュータに配置します。
ここでは、配置先コンピュータは、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」になります。アプリケーションサーバやWebサーバを別サーバで運用することもできます(コネクタ連携型およびリモート帳票出力型と組み合せた運用もできます)。
ここでは、PDFデータ出力型(【UNIX系OS版】の場合)で、配置先コンピュータとして、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」が同一サーバの場合の資源の配置方法について説明します。
図8.10 資源の配置方法(PDFデータ出力型(【UNIX系OS版】の場合))
●準備する資源
準備する資源は、“表8.1 準備する資源”を参照してください。
なお、資源の格納先は、ユーザアプリケーションなどで指定できます。
●帳票資源の配置手順
以下に、資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバに配置する手順を示します。
帳票資源の文字コード系を統一する
帳票定義情報の文字コード系を入力データの文字コード系に合わせます。
以下の表にしたがって、帳票を設計したWindows上でList Creatorの帳票コード変換機能を使用して、帳票定義情報を文字コード変換します。
帳票出力サーバがSolarisの場合
⇒“表17.47 帳票資源の文字コード系と環境変数の設定(Web手元印刷型(Solaris上):PDFファイル保存時)”
帳票出力サーバがLinuxの場合
帳票コード変換機能の詳細については、以下を参照してください。
⇒“8.4 帳票コード変換”
同様に、ユーザアプリケーションの実行環境の文字コード系、情報ファイル、および組合せフォーム定義ファイルの文字コード系を統一します。
帳票格納ディレクトリを作成する
配置先コンピュータに帳票定義情報を格納するディレクトリを作成します。帳票を設計したコンピュータとディレクトリ名が異なっていても構いません。
オーバレイを使用する場合は、配置先の帳票格納ディレクトリ配下にオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)も作成します。
なお、作成した帳票格納ディレクトリは、List Creatorの環境設定、または帳票出力時に指定してください。
帳票資源を配置する
ユーザアプリケーションをアプリケーションサーバ/Webサーバに配置します。
帳票定義情報を配置先コンピュータの帳票格納ディレクトリに配置します。
データファイルを配置する場合は、アプリケーションサーバ/Webサーバに配置します。
以下の帳票資源を使用する場合は、これらの資源も配置先コンピュータに配置します。
メディアデータファイル
情報ファイル
PDFファイルに添付するファイル
組合せフォーム定義ファイル
項目属性切替え定義ファイル
Webアプリケーション連携型とは、アプリケーションサーバでOWFファイルを生成し、Webプラグインを利用して、Webブラウザ上で帳票をプレビューまたは手元印刷する形態です。
ここでは、配置先コンピュータは、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」になります。アプリケーションサーバやWebサーバを別サーバで運用することもできます(コネクタ連携型およびリモート帳票出力型と組み合せた運用もできます)。
ここでは、Webアプリケーション連携型(【UNIX系OS版】の場合)で、配置先コンピュータとして、「アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Webサーバ」が同一サーバの場合の資源の配置方法について説明します。
図8.11 帳票資源の配置方法(Webアプリケーション連携型(【UNIX系OS版】の場合))
●準備する資源
準備する資源は、“表8.1 準備する資源”を参照してください。
なお、資源の格納先は、ユーザアプリケーションなどで指定できます。
●帳票資源の配置手順
以下に、資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバ/Web サーバに配置する手順を示します。
帳票資源の文字コード系を統一する
帳票定義情報の文字コード系を入力データの文字コード系に合わせます。
以下の表にしたがって、帳票を設計したWindows上でList Creatorの帳票コード変換機能を使用して、帳票定義情報を文字コード変換します。
帳票出力サーバがSolarisの場合
⇒“表17.48 帳票資源の文字コード系と環境変数の設定(Web手元印刷型(Solaris上):OWFファイル生成時)”
帳票出力サーバがLinuxの場合
帳票コード変換機能の詳細については、以下を参照してください。
⇒“8.4 帳票コード変換”
同様に、情報ファイル、および組合せフォーム定義ファイルの文字コード系を統一します。
帳票格納ディレクトリを作成する
配置先コンピュータに帳票定義情報を格納するディレクトリを作成します。帳票を設計したコンピュータとディレクトリ名が異なっていても構いません。
オーバレイを使用する場合は、配置先の帳票格納ディレクトリ配下にオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)も作成します。
なお、作成した帳票格納ディレクトリは、List Creatorの環境設定、または帳票出力時に指定してください。
帳票資源を配置する
ユーザアプリケーションを「アプリケーションサーバ/Webサーバ」に配置します。
帳票定義情報を配置先コンピュータの帳票格納ディレクトリに配置します。
オーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)は、帳票格納ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)配下に配置します。
データファイルを配置する場合は、配置先コンピュータに配置します。
以下の帳票資源を使用する場合は、これらの資源も配置先コンピュータに配置します。
メディアデータファイル
情報ファイル
組合せフォーム定義ファイル
項目属性切替え定義ファイル