ここでは、オペレーティングシステムまたはプリンタの種類が変わっても、文字の間隔を固定にしてデータを出力する方法について説明します。
オペレーティングシステムやプリンタに依存しない帳票を設計するには、以下の方法があります。
文字ピッチを指定する方法
文字配置を指定する方法
●文字ピッチを指定する方法
固定リテラル項目、数字項目、テキスト項目、日付項目、時刻項目の場合
帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
[フォント]タブの「ピッチ」チェックボックスをチェックし、「日本語ピッチ」が「英文ピッチ」の2倍となるサイズを指定します。
項目の種類によって、ピッチ指定後に以下の設定を行ってください。
数字項目またはテキスト項目の場合
[プロパティ]タブの[再計算]ボタンをクリックして、領域長を再設定してください。
固定リテラル項目、日付項目、または時刻項目の場合
[プロパティ]タブの「サイズ」で縦幅、横幅を再設定してください。
矩形固定リテラル項目の場合
帳票様式定義画面で、設定したい矩形固定リテラル項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
[フォント]タブの「ピッチ」チェックボックスをチェックし、「日本語ピッチ」が「英文ピッチ」の2倍となるサイズを指定します。
[プロパティ]タブの「サイズ」で、縦幅および横幅を再設定してください。
オーバレイ文字の場合
帳票様式定義画面で、設定したいオーバレイ文字を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
[フォント]タブの「文字間隔」を指定してください。
●文字配置を指定する方法
固定リテラル項目、数字項目、テキスト項目、日付項目、時刻項目の場合
帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
[文字配置]タブの「配置方法」に、「両端揃え」、または「圧縮」のどちらかで意図した出力となるものを指定してください。
オーバレイ文字の場合
帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
[文字配置]タブの「配置方法」に、「両端揃え」、または「文字幅の自動調整」のどちらかで意図した出力となるものを指定してください。
注意
プロポーショナルフォントを使用するときに文字ピッチを指定すると、プロポーショナルピッチは無効になります。
ラジオボタン項目およびチェックボックス項目は文字ピッチを指定できません。文字ピッチを指定したい場合は、ラジオボタン項目の場合はボタンのみ、チェックボックス項目の場合はチェックボックスのみを定義し、固定リテラル項目と組み合わせて定義してください。
ポイント
文字ピッチを指定しない場合、文字の間隔は文字フォントに依存します。印刷する場合で、プリンタドライバで文字フォントを置換している場合は、プリンタドライバに依存します。また、帳票を出力するオペレーティングシステムや出力方法によって、文字の間隔が変わる場合があります。
文字配置を指定する方法の場合、指定する配置方法は以下の場合に有効です。
固定リテラル項目、数字項目、テキスト項目、日付項目、時刻項目の場合
両端揃え:帳票出力時に帳票定義時よりも文字が小さく出力される場合
圧縮 :帳票出力時に帳票定義時よりも文字が大きく出力される場合
オーバレイ文字の場合
両端揃え :帳票出力時に帳票定義時よりも文字が小さく出力される場合
文字幅の自動調整:帳票出力時に帳票定義時よりも文字が大きく出力される場合
帳票出力時にどのように出力されるかは帳票を出力するオペレーティングシステムやプリンタの種類によって異なります。
実際に出力結果を確認し、意図した出力となる配置方法を選択してください。