メール添付禁止機能では、禁止対象のファイルをメールに添付して送信または保存しようとした場合の、メール内容(メール本文および添付ファイル)の保存・参照はできません。
メール添付禁止ログで採取されるすべての情報は半角で1787文字(全角で893文字)までです。それを超える場合は、以下の順番で情報が削除され、半角で1787文字(全角で898文字)以内になるまで続けられます。
このため、メール送信ログの一部が削除された場合は、ログビューアにおいて、メール送信ログが関係したファイル追跡ができないことがあります。
送信元アドレスが削除されますが、半角で87文字(全角で43文字)までは残されます。
送信先アドレス(Bcc)が削除されますが、半角で436文字(全角で218文字)までは残されます。
送信先アドレス(Cc)が削除されますが、半角で436文字(全角で218文字)までは残されます。
送信先アドレス(To)が削除されますが、半角で436文字(全角で218文字)までは残されます。
メールのタイトルが削除されますが、半角で87文字(全角で43文字)までは残されます。
添付ファイル名が削除されますが、半角で261文字(全角で130文字)までは残されます。
Webメールの場合、メール添付禁止機能は利用できません。
V12.0L20~V13.0.0互換方式の場合
メール添付禁止では、禁止対象となるファイルをメールに添付して、送信または保存(下書きフォルダへの保存)することを禁止できます。
対象となるメールソフトは、以下のとおりです。ほかのメールソフトでは動作保証していません。
Microsoft® Outlook Express 6
Microsoft® Outlook® 2003
禁止対象ファイルと禁止対象外ファイルをメールに添付して送信する場合、禁止対象ファイルだけ禁止されます。メール本文および禁止対象外ファイルは送信されます。
禁止対象となるファイルをメールに添付して、送信または保存した場合、メールソフトによっては、禁止対象のファイルを空ファイルに置き換えるときがあります。その空ファイルを開くなどの操作を行ったとき、メールソフトやOSによって、処理が失敗したことを示すエラーメッセージが表示されることがあります。
受信したメールに禁止対象とするファイルが含まれている場合、そのメール自体を添付ファイルとして送信するときは、メール添付禁止はできません。
たとえば、以下の場合です。
システム管理者が「xls」の拡張子を持つファイルだけを添付禁止の対象とする
クライアント(CT)で「xls」の拡張子を持つファイルが添付されたメールを受信する
クライアント(CT)でその受信したメール自体をデスクトップに保存する
クライアント(CT)のデスクトップに保存したファイル(禁止対象のファイルが含まれている)をメールに添付して送信する
添付したメールの拡張子が「xls」に該当しない場合は、メール添付禁止されない
受信したメールに禁止対象とするファイルが含まれている場合、そのメールを転送するときは、メール添付禁止できません。
受信したメールに禁止対象とするファイルが含まれている場合、そのメールを開くときに、禁止メッセージが表示されることがあります。表示された場合は、[OK]ボタンをクリックしてください。
例:HTMLメールにスタイルシートを使用している場合
メール添付禁止のポリシーを[禁止する(指定拡張子のみ禁止)]または[禁止する(暗号化ファイルのみ許可)]にして、Microsoft® Officeアプリケーションの[送信]メニューからメールソフトを起動した場合、エラーメッセージが表示されメールソフトを起動できません。なお、メール添付禁止の対象ではないメールソフトも同様です。
メール添付禁止のポリシーを[禁止する(指定拡張子のみ禁止)]または[禁止する(暗号化ファイルのみ許可)]にした場合、エクスプローラの右クリックメニューの[送る]から選択できる[メール受信者]は、表示されなくなります。なお、メール添付禁止の対象ではないメールソフトも同様です。
メールソフトの機能([予定表]・[連絡先]・[仕事])で禁止対象ファイルを保存するとき、メール添付禁止機能が動作するため、禁止対象ファイルを保存できません。
メール添付禁止のポリシーを[指定拡張子のみ禁止する]または[暗号化ファイル以外禁止する]にして、対象となるメールソフトで初めてアカウントを作成するとき、アカウント設定時にメール添付禁止に関するメッセージが表示されることがあります。ただし、アカウント設定には影響ありません。
メールソフト、添付ファイルの種類、および操作方法によっては、禁止画面が表示されないことがあります。ただし、送信は禁止されます。
メールソフト使用時に禁止画面が表示された場合、実際に添付したファイル名に「連番」または「(連番)」が追加されることがあります。また、採取されるログも禁止画面と同じファイル名となります。(例:添付した禁止対象のファイル名が「顧客情報.xls」の場合、禁止画面に「顧客情報1.xls」または「顧客情報(1).xls」が表示されることがある)
また、添付ファイル名に記号(「&」「+」「=」「,」「[」「]」)を用いた場合、禁止画面および採取されたログのファイル名の記号(「&」「+」「=」「,」「[」「]」)が削除されることがあります。
メールソフト使用時に、禁止対象の添付ファイルをドラッグ&ドロップで保存する場合、OSのエラーメッセージ(例:「ハンドルが無効です。」、「指定されたファイルが見つかりません。」)が表示され、添付ファイルの保存ができません。
電子メールの規定メールソフトの設定は、Internet Explorer®のインターネットオプションで行ってください。
V13.2.0方式(ポート監視方式)の場合
添付ファイルの中に1つでも、添付禁止対象のファイルがある場合、メール(メール本文と、すべての添付ファイル)は送信できません。
メール添付禁止を行う設定で、Microsoft® Outlook® 2003、Microsoft® Outlook® 2007のアカウントを作成しようとした場合、Systemwalker Desktop Keeperのメッセージ(D1F3-ERR001)が出力され、アカウントが作成されないことがあります。この場合はメール添付禁止の設定を解除して、アカウントを作成してください。
メール添付禁止を行う設定の場合、条件によっては、送信したメールの本文が文字化けを起こすことがあります。下記条件がすべて満たされた場合に、Shift JISの範囲外の文字はエスケープ化した表現(例えば、“ꪪ”という表現で、AAAA部分は4ケタまたは5ケタの16進コードです)に変換されることがあります。この場合、添付ファイルの形式をBASE64にしてください。
禁止される条件のファイルを添付したとき
ファイルの添付形式がUUENCODEやBINHEXなどの、本文に添付される形式のとき
メールの本文にShift JISの範囲外の文字を使用しているとき
メール添付禁止の設定で、暗号化ファイル以外を禁止する設定の場合、S/MIME形式で暗号化されたメールを送信できません。
UNICODE形式でファイルを添付した場合、実際には添付していない添付ファイル(ファイル名:AttXXXXX.XXX (Xは数字または英字))が添付されることがあります。その時、メール送信ログを取得する設定にしていた場合、実際には添付していない添付ファイル名がログとして採取されます。また、メール添付禁止を行う設定で、AttXXXXX.XXX が許可されたファイルでない場合、メールが添付禁止されて送信できません。
メールヘッダー中にfilenameパラメーターがないエンコード形式で、拡張子を指定してメール添付を禁止(または許可)する場合、指定した拡張子を持つファイルのメール添付禁止が、ポリシーどおりに動作しないことがあります。
Outlookで.msgファイル(Outlookメッセージファイル)を添付し、送信した場合
Becky!で「元メールを添付して転送」の操作で、元メールにある添付ファイルを送信した場合
メール添付禁止を行うポリシーの場合、送信するメールの文字が、JIS:ISO-2022-JP、UTF-7、UTF-8、US-ASCII以外の形式でエンコードされているとき、または暗号化して送信されているときは、メールを送信できません。また、このとき、ポリシーが設定されていても、メール添付禁止機能は動作しません。
Outlookで.msgファイル(Outlookメッセージファイル)を添付し、送信した場合、メール送信時宛先確認画面、またはメール添付禁止画面で、msgファイルが「Unknown_File」として表示されます。
Microsoft® Outlook® 監視方式の場合(V15.1.0以降)
メールソフトがMicrosoft® Outlook® 2007、Microsoft® Outlook® 2010、Microsoft® Outlook® 2013およびMicrosoft® Outlook® 2016の場合の監視方式です。 Microsoft® Outlook® 2003以前のバージョンに関しては、「V13.2.0方式(ポート監視方式)の場合」が該当します。
添付ファイルの中に1つでも、添付禁止対象のファイルがある場合、メール(メール本文と、すべての添付ファイル)は送信できません。