メディア共通の留意点
クライアント(CT)をインストールしたときに設定したログ格納先が、Cドライブ以外の場合、そのドライブを持出し禁止設定しないでください。
持出し禁止の対象となるデバイスは、固定ハードディスク、フロッピィディスク、MO、メモリストレージ、DVD/CD、取り外し可能なハードディスク(USB、IEEE1394、PCMCIA接続など)、ネットワークフォルダ、およびOSがリムーバブルと認識するものです。
読み込み禁止の対象となるデバイスは、フロッピィディスク、MO、メモリストレージ、DVD/CD、取り外し可能なハードディスク(USB、IEEE1394、PCMCIA接続など)、ネットワークフォルダ、およびOSがリムーバブルと認識するものです。
持出し禁止を設定したドライブは、読み取り専用となります。
持出し禁止を設定したドライブに、フォルダのコピーを行った場合、フォルダだけ複写されることがあります。ただし、ファイルは複写されません。
持出し禁止を設定したドライブは、エクスプローラからのフォーマットはできません。持出しユーティリティを使用してのフォーマットは可能です。
自端末のフォルダをネットワーク共有し、そのフォルダに対してUNCパスでアクセスした場合、ネットワークアクセス禁止の設定が有効になり、アクセスが禁止されます。
ネットワークアクセス禁止については、管理コンソールの[ファイル持出し・読み込み]で設定可能ですが、書き込み禁止については、ドライブレターを指定しての設定は行えません。書き込み禁止を設定する場合は、必ずドライブ種別で[ネットワーク]をチェックしてください。
除外フォルダを設定し、その除外フォルダの上位のフォルダをネットワークドライブとして割り当てていた場合、ネットワークドライブのパスで除外フォルダを表示しようとすると、アクセスが禁止されることがあります。またネットワークドライブのパスで除外フォルダを表示できた場合も、ファイルのコピー、新規作成などが行えないことがあります。この場合、ネットワークドライブからのパスではなく、UNCのパスで除外フォルダにアクセスして操作を行ってください。
除外フォルダは、50件、または除外フォルダのすべてのパスの合計が500文字になるまで登録できますが、除外フォルダを多く登録すると、端末のパフォーマンスが劣化する可能性があります。登録する除外フォルダは、可能な限り減らした設定を推奨します。
共有フォルダを設定している端末で、ローカルのフォルダが以下のような構成となっており、共有フォルダAだけを除外フォルダとした場合、共有フォルダBは除外フォルダの対象となりません。
例:共有フォルダを設定している端末のローカルフォルダ構成として、共有フォルダA配下に共有フォルダBが存在する場合。
共有フォルダBを除外する場合は、共有フォルダBを除外フォルダに設定してください。
ゴミ箱の存在するドライブが持出し禁止になっている場合、そのゴミ箱への削除は行えません。この場合、そのドライブの持出し禁止を解除するか、「shiftキー+削除」での削除をお願いします。
例:ゴミ箱をDドライブに配置している場合、Dドライブを持出し禁止設定している場合
コマンドプロンプトでのPRINTコマンドなどでネットワークプリンタに対して印刷を行った場合、アクセスが禁止されることがあります。この場合、該当のネットワークプリンタを除外フォルダに登録することで印刷が可能です。
除外フォルダ指定例:\\192.168.1.1\printer01
Citrix XenDesktop、Citrix XenAppの場合、ドライブマッピングされたドライブはネットワークドライブになります。ネットワークドライブの読み込み禁止、書き込み禁止は設定できますが、ネットワークドライブアクセス禁止除外フォルダの設定は適用されません。
DVD/CD/BDメディアの留意点
本製品はクライアント(CT)にライティングソフトと同様のドライバを持っているため、他のライティングソフト、パケットライトソフトと同居すると、他のライティングソフト、パケットライトソフトが予期しない動作をする場合があります。ライティングソフト、パケットライトソフトを通常利用される場合は、事前の動作検証をお勧めします。
ライティングソフトによっては、持出し禁止ができない場合があります。
書き込みに関する要求を直接バスのドライバ(IDE/USB等)に対して行っているライティングソフト(例:Drag’on Dropなど)
この場合、アプリケーション起動禁止に該当ライティングソフトのプロセス名を登録することで、ライティングソフトの起動を禁止してください。(例:Drag’on Dropの場合はDragDropと指定)
DVD/CD持出し禁止の対象とするドライブの種別・接続方式・メディア・持出し禁止できることを確認済みのライティングソフトは、以下のとおりです。
ドライブ接続方式
ATAPI、USB 1.1/2.0
IEEE1394
メディア
CD-R/RW
DVD-R/RW
DVD-R Dual Layer
DVD+R/RW
DVD+R Dual Layer
DVD-RAM (リムーバブルディスクとして認識される場合を除く)
BD-R
BD-RE
ライティングソフト
B's Recorder GOLD 9
Win CDR 9
Record Now! Version 7
Easy Media Creator 8
Nero 7
エクスプローラ CD書き込み
DVD-RAMがセットされたドライブを、OSがリムーバブルディスクとして認識する場合があります。その場合は、リムーバブルディスクの禁止も行う必要があります。
HD-DVDへの対応はしていません。(書き込み禁止中にHD-DVD機器への書き込みを行った場合、書き込みを行った媒体が破壊される可能性があります。)
Windowsのセキュリティポリシーである「CD-ROMへのアクセスをローカルログオンユーザーだけに制限する」の設定は「無効」にしてください。「CD-ROMへのアクセスをローカルログオンユーザーだけに制限する」の設定が「有効」になっている場合、Systemwalker Desktop Keeperは、DVD/CDドライブの制御ができなくなります。このため、DVD/CDへ持出し禁止設定を行っていても、ライティングソフトなどで書き込めることがあります。
DVD/CD/BD書込み禁止、または読み込み禁止時に、他のソフトからメディア、デバイスの情報を取得しようとした際に、取得できない場合があります。
DVD/CD/BD書込み禁止、または読み込み禁止時に、メディア内のファイルを削除しようとしても削除できない場合があります。
DVD/CD/BD書込み禁止、または読み込み禁止時に、DVD/CD/BDメディアの取り出し動作が失敗する場合があります。その際は再度取り出し動作を行うか、DVD/CD/BD書込み禁止、または読み込み禁止を解除して取り出し動作を行ってください。
DVD/CD/BD書込み禁止、または読み込み禁止時に、DVD/CD/BDデバイスの取り外し動作が失敗する場合があります。その際は再度取り外し動作を行うか、DVD/CD/BD書込み禁止、または読み込み禁止を解除して取り外し動作を行ってください。
エクスプローラでのDVD/CD読み込み禁止実施時は、ポリシー適用後、次回ログオン時から該当ドライブが非表示になります。
ポリシーを即時更新し、読み込みを禁止していたDVD/CDドライブの禁止設定を解除した場合、次回ログオン時から該当ドライブが表示されます。
過去版でUSBデバイス個体識別機能を「利用する」としてV15.1.0にバージョンアップした場合、V15.1.0ではDVD/CDデバイスも個体識別対象となるため、USB接続のDVD/CDデバイスを許可デバイスとして登録するまで、持出しユーティリティからDVD/CDデバイスへの書込みができなくなります。USBデバイス個体識別機能で「利用する」を選択し、DVD/CDデバイスを使用する場合は、DVD/CDデバイスを許可デバイスとして登録してください。また、USB接続以外のDVD/CDデバイスは許可デバイスとして登録できないため、書き込みできません。
ロック機能がついたUSBデバイスへの持出しについて
ロック機能がついたUSBデバイスに対して持出し禁止および読み込み禁止を設定した場合、USBデバイスのロック動作、ロック解除動作、または取り外し動作が失敗することがあります。その際は、再度ロック動作、ロック解除動作、または取り外し動作を行ってください。
また、読み込み禁止設定時、以下のロック機能付きUSBデバイスはロックが解除されないため、使用できません。持出しユーティリティからも使用できません。
2つのドライブと認識し、両方ともリムーバブルのドライブ種別で、一方が読み込みだけのアクセスが可能で、他方が認証するまではデバイスがイジェクトされているように見えるデバイス