ページの先頭行へ戻る
NetCOBOL V11.1 NetCOBOL Studio ユーザーズガイド
FUJITSU Software

E.3.1 プロジェクト構成変換機能

NetCOBOL Studioでは、1つのプロジェクトで作成できるターゲットは一つです。プロジェクトマネージャのように、複数ターゲットに対して共通のビルドオプションを設定する場合は、全てのCOBOLプロジェクトに対して同じビルドオプションを設定するか、またはCOBOLソリューションプロジェクトを使います。COBOLソリューションプロジェクトについては、“4.1.1 COBOLソリューションプロジェクトとは”を参照してください。

プロジェクト構成変換コマンドは、プロジェクトマネージャのプロジェクトをCOBOLソリューションプロジェクトに変換し、かつ、ターゲットごとのCOBOLプロジェクトへ変換する機能を提供します。

NetCOBOL StudioのCOBOLプロジェクトでは、次のCOBOL資源ファイルはCOBOLプロジェクトフォルダに存在する必要があります。このため、プロジェクト構成変換コマンドはプロジェクトフォルダ直下またはその配下のサブフォルダにこれらのファイルをコピーします。

表E.1 COBOLの資源

ファイルの種類

拡張子

変換処理

COBOLソースファイル

(コンパイラの入力)

.CBL

.COB

.COBOL

変換元のCOBOLソースファイルが存在する場合、プロジェクトフォルダ直下またはプロジェクトフォルダにサブフォルダを作成してコピーします。

サブフォルダを作成するかどうかは、プロジェクト構成変換コマンドの-Mオプションの指定で決まります。詳細は“E.3.3 プロジェクト構成変換コマンド(PM2NSコマンド)の使い方”を参照してください。

登録集ファイル

(コンパイラの入力)

.CBL

プロジェクト構成変換コマンドの-Mオプションによって共有ファイルとして扱わない場合、次のルールでコピーします。

  • 変換元プロジェクトファイルと同じフォルダの配下に存在する場合、COBOLプロジェクトフォルダ配下にコピーします。

  • 変換元COBOLソースファイルと同じフォルダに存在する場合、COBOLソースファイルと同じフォルダにコピーします。

-Mオプションの詳細は“E.3.3 プロジェクト構成変換コマンド(PM2NSコマンド)の使い方”を参照してください。

定義体ファイル

(コンパイラの入力)

.FFD

.PMD

.SMD

.PXD

登録集ファイルと同じルールで変換します。

リポジトリファイル

(コンパイラの入力)

.REP

登録集ファイルと同じルールで変換します。

その他ファイル

任意

プロジェクト構成変換コマンドの-Mオプションによって共有ファイルとして扱わない場合、変換元のプロジェクトファイルと同じフォルダの配下に存在するとき、COBOLプロジェクトフォルダ配下にコピーします。

オブジェクトファイル

(リンカの入力)

.OBJ

その他ファイルと同じルールでコピーします。

ライブラリファイル

(リンカの入力)

.LIB

その他ファイルと同じルールでコピーします。

インクルードファイル

(プリコンパイラ入力)

任意

その他ファイルと同じルールでコピーします。

オブジェクトファイル

(コンパイラの出力)

.OBJ

変換元のCOBOLソースファイルと同じフォルダに、COBOLソースファイルと同じベース名の.OBJファイルが存在する場合に、COBOLソースファイルと同じフォルダにコピーします。

デバッグ情報ファイル

(コンパイラの出力)

.SVD

変換元のCOBOLソースファイルと同じフォルダに、COBOLソースファイルと同じベース名の.SVDファイルが存在する場合に、COBOLソースファイルと同じフォルダにコピーします。

SAIファイル

(コンパイラの出力)

.SAI

SAI翻訳オプション指定時、かつ変換元のCOBOLソースファイルと同じフォルダにCOBOLソースファイルと同じベース名の.SAIファイルが存在する場合に、COBOLソースファイルと同じフォルダにコピーします。

ターゲットリポジトリファイル

(コンパイラの出力)

.REP

変換元のターゲットリポジトリファイルが存在する場合に、COBOLソースファイルと同じフォルダにコピーします。

ターゲットファイル

(リンカの出力)

.DLL

.EXE

変換元のターゲットファイルが存在する場合、プロジェクトフォルダ直下にコピーします。

MAPファイル

(リンカの出力)

.MAP

/MAPオプション指定時、かつ変換元のターゲットファイルと同じフォルダにターゲットファイルと同じベース名の.MAPファイルが存在する場合に、COBOLプロジェクトフォルダ直下にコピーします。

リソーススクリプトファイル

(プロジェクトマネージャの出力)

.RC

バージョン情報が設定されている場合に、ターゲットファイルと同じベース名の.RCファイルをCOBOLプロジェクトフォルダ直下にコピーします。

リソースファイル

(プロジェクトマネージャの出力)

.RES

変換元のプロジェクトファイルと同じフォルダに、ターゲットファイルと同じベース名の.RESファイルが存在する場合にコピーします。

なお、変換先フォルダに同じ名前のファイルが存在している、かつ、-Fオプションが指定されていない場合、プロジェクト構成変換コマンドはエラーを出力して変換を停止します。