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Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド
Systemwalker

6.4.15 [演算]フィルター

運用操作部品の結果やフィルター出力に固定値/変数の値/実行結果の値(整数)を加算、または減算します。

[演算方法]

演算の種類を以下から選択します。

  • 加算  (デフォルト)

  • 減算

[演算値の種類]

加算、または減算する値の種類を以下から選択します。

  • 固定値  (デフォルト)

  • 変数の値

  • 実行結果の値

[加算値/減算値]

グループのタイトルは[演算方法]により、“加算値”または“減算値”に変わります。

固定値

加算、または減算する値(数字)を入力します。入力可能な値の範囲は、0~2147483647です。

フィールドが空の場合、フィルターの実行はエラーとなります。

変数の値

加算、または減算する値を持つ変数をリストから選択します。リストに表示される変数の種類は、STRING/INTEGERのみです。

実行結果の値

加算、または減算する値を持つ実行結果を[実行結果]リストから選択します。

[ノード名]コンボボックスには選択可能なノード(運用操作部品ノード)の一覧が表示されます。ノード名を選択すると、[実行結果]リストにはノードの実行結果の一覧が表示されます。

注意

演算できる値

  • 演算できる値は整数値のみです。

  • 演算可能な範囲は、-2147483648~2147483647です。2147483647に1を加算すると、オーバーフローが発生し、演算結果の値は、-2147483648になります。

  • STRING型の変数(UDA)を指定する場合、変数の値には数字以外の文字を含むことはできません。数字以外の文字を含む場合、フィルターの実行はエラーとなります。

  • 実行結果の値には数字以外の文字を含むことはできません。数字以外の文字を含む場合、フィルターの実行はエラーとなります。

フィルターのテストにおける注意点

  • [演算値の種類]に“変数の値”が指定されている場合

    • フィルターを実行する運用操作部品ノードの[出力情報]タブの[出力情報]セクションで実行結果と対応付けられている変数(UDA)が指定されている場合

      [テスト変数の設定]ダイアログ(*1)で該当する変数に値が設定されている場合は、その値がテストで使用されずに、“変数(ユーザ定義属性)、フィルターおよびフィルター(V14.1.x互換)について”の記載に従って設定される変数の値が使用されます。

      [テスト変数の設定]ダイアログ(*1)で[出力情報]セクションで対応付けられた実行結果に値が設定されていない場合または空値の場合は、変数の値に“0”が格納されているものとしてテストが実行されます。

    • フィルターを実行する運用操作部品ノードの[出力情報]タブの[出力情報]セクションで実行結果と対応付けられていない変数(UDA)が指定されている場合

      [テスト変数の設定]ダイアログ(*1)で該当する変数に値が設定されている場合は、その値がテストで使用されます。

      [テスト変数の設定]ダイアログ(*1)で該当する変数に値が設定されていない場合または空値の場合は、変数の値に“0”が格納されているものとしてテストが実行されます。

  • [演算値の種類]に“実行結果の値”が指定されている場合

    [テスト変数の設定]ダイアログ(*1)で該当する実行結果に値が設定されている場合は、その値がテストで使用されます。

    [テスト変数の設定]ダイアログ(*1)で該当する実行結果に値が設定されていない場合は、実行結果の値に“0”が格納されているものとしてテストが実行されます。

  • 管理サーバ上でのフィルター実行時は、それぞれの変数(UDA)や実行結果に格納されている値で置き換えられます。

*1: [テスト変数の設定]ダイアログについては、“6.3.2 フィルターのテスト”を参照してください。

[フィルター設定]ダイアログの[演算値の種類]で[変数の値]を指定する場合の注意点

  • 運用操作部品の出力先として定義されている変数(UDA)を、[変数の値]から選択しないでください。運用操作部品の出力先として定義されている変数(UDA)を参照する場合、変数(UDA)の値を別の変数(UDA)に複写しておき、[変数の値]には複写した変数(UDA)を使用するようにしてください。

【例1】

入力:

1

演算の種類:

加算

演算値の種類:

固定値

加算値:

1

出力:

2

【例2】

入力:

1

演算の種類:

減算

演算値の種類:

固定値

減算値:

1

出力:

0

【例3】

入力:

0

演算の種類:

減算

演算値の種類:

固定値

減算値:

1

出力:

-1

【例4】変数(AddValue)に、1が設定されている場合

入力:

1

演算の種類:

加算

演算値の種類:

変数の値

変数名:

AddValue

出力:

2

【例5】実行結果(returnCode)に、1が設定されている場合

入力:

1

演算の種類:

加算

演算値の種類:

実行結果の値

ノード名:

○○を実行する

実行結果:

returnCode

出力:

2