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Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド
Systemwalker

6.2.1 出力情報の定義

運用操作部品を呼び出す際の出力情報について説明します。

[出力情報]タブ

運用操作部品ノードをプロセス定義エディタ上に配置した直後は、[出力情報]セクションに出力情報は表示されません。必要に応じて[追加]ボタンをクリックし、出力情報を追加します。出力情報の一覧から変更したい行を選択すると、画面の右側に出力情報を編集するための[設定内容]セクションが表示され、出力情報を編集することができます。

注意

  • V14.1.0A以前のStudioで配置された運用操作部品ノードの[出力情報]セクションに表示されているデフォルトの出力情報(SWRBA_RCODE/SWRBA_STDOUT/SWRBA_STDERR)は編集(削除)することはできません。

  • V14.1.0A以前のStudioで配置した運用操作部品ノードの[出力情報]には、[フィルター定義]セクションは表示されません。V15.0.0以降のStudioで配置した運用操作部品ノードの[出力情報]には、[フィルター定義(V14.1.x互換)]と[フィルター定義]の2つのセクションが表示されます。

  • V15.0.0以降のStudioで作成した運用操作部品ノードの[出力情報]には、[フィルター定義]セクションは表示されません。

[出力情報]タブの[出力情報]セクションの項目

項目名

説明

実行結果

出力先に格納される情報を表示します。

returnCode: 終了コード

message : 結果を示すメッセージ

上記以外に運用操作部品ノードの種類ごとに異なる実行結果があります。

詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“運用操作部品リファレンス”を参照してください。

フィルター

定義されているフィルターの個数を表示します。

例: “n個のフィルターとJavaScriptフィルター”

フィルターが定義されていない場合は、何も表示しません。

[追加]

新しい出力情報を追加します。リストに以下の新しい出力情報が追加されます。

出力先 : [変数]-- Unselected -

実行結果: returnCode (V14.1.0A以前のStudioで配置されたノード)

実行結果: message (V15.0.0以降のStudioで配置されたノード)

[削除]

出力情報を削除します。

※V14.1.0A以前のStudioで配置されたノードのあらかじめ用意されている出力情報が選択されている場合、[削除]ボタンは選択できません。

[出力情報]タブの[設定内容]セクションの項目

項目名

説明

実行結果

出力情報を選択します。

※リストに表示される項目は運用操作部品ノードの種類によって異なります。詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“運用操作部品リファレンス”を参照してください。

変数

出力情報を格納する変数(ユーザ定義属性)の名前を選択します。

[名前]または[タイプ]カラムをクリックすると、昇順または降順でソートすることができます。

フィルター定義 (V14.1.x互換)

フィルター名

フィルターの名前を表示します。(編集不可)

[追加]

フィルターを定義します。

[フィルター定義]ダイアログが表示されます。

Javaスクリプトを使用したフィルターの設定方法については、“6.5 運用操作部品のフィルター定義(Javaスクリプト使用)”を参照してください。

フィルターが追加されている場合、このボタンはグレーアウトします。

[編集]

フィルターを編集します。

[フィルター定義]ダイアログが表示されます。

フィルターが追加されていない場合、このボタンはグレーアウトします。

[削除]

フィルターを削除します。

フィルターが追加されていない場合、このボタンはグレーアウトされます。

フィルター定義

設定されているフィルターの一覧を表示します。(編集不可)

[追加]

フィルターを追加します。

[フィルター設定]ダイアログが表示されます。

この新しい形式のフィルターではスクリプトレスによる多段のフィルタリング機能を利用することができます。

フィルターの設定方法については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“出力情報のフィルタリング”を参照してください。

スクリプトレスによるフィルタリングについて、“6.3 運用操作部品のフィルター定義(スクリプトレス)”で説明します。

フィルターが追加されている場合、このボタンはグレーアウトします。

[編集]

フィルターを編集します。

[フィルター設定]ダイアログが表示されます。

フィルターが追加されていない場合、このボタンはグレーアウトします。

[すべて削除]

フィルターを削除します。

適用フィルターがすべて削除されます。適用フィルターを個々に削除する場合は、[フィルター設定]画面から操作します。

フィルターが追加されていない場合、このボタンはグレーアウトされます。

変数(ユーザ定義属性)フィルターおよびフィルター(V14.1.x互換)について

[出力情報]セクションに定義した出力情報による変数(ユーザ定義属性)やフィルターおよびフィルター(V14.1.x互換)は、以下の順で処理されます。

[処理順序]
  1. 変数(ユーザ定義属性)の値が最新化されます。

    出力情報の定義に従って、個々の実行結果の値が対応する変数(ユーザ定義属性)の最新値になります。

  2. フィルターが実行されます。

    すべての実行結果において、個々の実行結果に対応するフィルター定義がある場合は、その定義に含まれた複数のフィルターが実行されます。

    注意

    フィルター参照する変数(ユーザ定義属性)の値について

    フィルターが参照する変数(ユーザ定義属性)の値は、運用操作部品の実行前の値ではなく、最新値となります。複数のフィルターの実行で得られた出力結果は、変数(ユーザ定義属性)の最新値として上書きされます。

  3. 変数(ユーザ定義属性)の値が格納されます。

    フィルター実行後の変数(ユーザ定義属性)の最新値が、確定した値として変数(ユーザ定義属性)に格納されます。

  4. フィルター(V14.1.x互換)が実行されます。

    すべての実行結果において、個々の実行結果に対応するJavaScriptを使用したフィルター(V14.1.x互換)が定義されている場合は、そのフィルター(V14.1.x互換)が実行されます。


以下に、運用操作部品[データを実行結果に格納]の実行を例にして説明します。

[前提]
[動作]

運用操作部品[データを実行結果に格納]の実行により実行結果:result1に"123"が出力されると以下のように動作します。

  1. 上記[処理順序]1により、変数(ユーザ定義属性):variable1の値が"ABC"から最新値"123"に変化します。

  2. 上記[処理順序]2により、フィルターが参照する変数(ユーザ定義属性):variable1は最新値の"123"になります。最新値に変化する前の"ABC"ではないことに注意してください。

  3. 複数のフィルターの実行で得られた出力結果(例えば"123,ABC")が変数(ユーザ定義属性):variable1の最新値として上書きされます。

  4. 上記[処理順序]3により、最新値("123,ABC")が変数(ユーザ定義属性):variable1に格納されます。