イベントとは、何かの事象が発生した事実です。POSのデータ、Webログなどは、順序をもったイベントの集合であり、これをイベントデータと呼びます。イベントデータの中から有益な情報を得るための解析をイベントアナライザ機能と呼びます。
イベントアナライザ機能では、イベントデータの抽出に際してある単位でまとめて処理し、そのまとまりの中でイベントとイベントの間の関係を定義するだけで、それに合致するデータを取得することができます。これにより、顧客行動の分析が容易にできるようになります。ある単位にまとめるものをグループ項目、順序項目といいます。
パターンによる抽出
例えば、以下のような抽出に利用することができます。
“xxx”を買った後に、”yyy”を買った人を抽出
“zzz”を買った後に、aa万円以上のものを買った人を抽出
“xxx”を買った後に、”yyy”を買った人を抽出
Symfoware Navigatorの問い合わせを元に、イベントアナライザ機能を動作させます。以下の例は、売上データより、”テレビ”を買った後に”パソコン”を買った顧客を抽出しています。顧客ごとに購入日をまとめて処理し、顧客単位に”テレビ”を買った後に”パソコン”を買ったという顧客を抽出します。そのため、グループ項目として”顧客識別ID”、順序項目として”購入日”を指定します。
傾向による抽出
例えば、以下のような抽出に利用することができます。
売上額のランクが上昇している顧客の抽出
売上額のランクが下降している顧客の抽出
売上数が増加している商品の抽出
売上数が減少している商品の抽出
売上額のランクが上昇している顧客の抽出
Symfoware Navigatorの問い合わせ表を元に、イベントアナライザ機能を動作させます。以下の例は、売上額の高い順に顧客を並べ、上位10%の顧客を"ランク1"、10~20%の顧客を"ランク2"・・・90~100%の顧客を"ランク10"というように個々の顧客に対して、ランク付けを行ったデータより、売上額のランクが上昇している顧客を抽出しています。顧客ごとに売上のあった分析期間をまとめて処理し、顧客単位に売上額のランクが上昇している顧客を抽出します。そのため、グループ項目として”顧客識別ID”、順序項目として”分析期間”を指定します。