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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 DRオプション 説明書
FUJITSU Software

D.1.4 Disaster Recovery実施後の対処

Disaster Recovery実施後、vsys_dr_logを確認し、「D.1.1 Disaster Recovery切替え情報採取時に処理途中だったL-Platformのログ」および「D.1.2 L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ」で示すログが出力されているか確認します。

ログの出力内容について、「D.1.1 Disaster Recovery切替え情報採取時に処理途中だったL-Platformのログ」の"Processing"項目で示される処理ごとに詳細を説明します。

  1. SUBSCRIBING

    エクスポート時、配備処理中、または新規にL-Serverの取込み処理中であったL-Platformです。

    • パターン1

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      • SET NETWORK DEVICE RESOURCE-ID

      • SET DISK RESOURCE-ID

      • SET IP ADDRESS

      • SET SCOPE OF L-PLATFORM

      状況

      エクスポート後、正常に配備されリソースが存在します。リソースの状態をL-Platform構成情報に反映しました。

      対処

      L-Platformはそのまま運用できます。対処は必要ありません。

    • パターン2

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      DELETED L-PLATFORM

      状況

      利用申請の処理中にエクスポートされましたが、配備に失敗しました。また、新規のL-Server取込みの処理中にエクスポートされましたが、処理が完了しませんでした。L-Platformのリソースが存在しないため、L-Platform構成情報を削除しました。

      対処

      • 利用申請の処理が失敗していた場合、再度利用申請します。

      • 新規のL-Server取込みが完了しなかった場合、[リソース]タブのオーケストレーションツリーの状態を確認し、以下の対処を実施します。

        1. テナント配下にL-Platform IDの名前のフォルダー(注)が存在するか確認します。
          フォルダーが存在しない場合、3.を実施します。
          フォルダーが存在する場合、さらに、その配下に取込み対象のL-Serverが存在するか確認します。
          L-Serverがフォルダー配下に存在しない場合、2.および3.を実施します。
          L-Serverがフォルダー配下に存在する場合、対象のL-Serverをテナント直下やルート直下など取込み可能な位置に移動したあと、2.および3.を実施します。

        2. テナント配下のL-Platform IDの名前のフォルダー(注)を削除します。

        3. 再度L-Serverを取込みます。

      注)フォルダーの名前は、「導入ガイド CE」の「9.5 リソース名の設定方式の設定」により決定されます。初期設定ではL-Platform IDです。

  2. RECONFIGURING

    エクスポート時、サーバ、拡張ディスク、NICの構成の変更、またはスペック変更などの構成変更処理中であったL-Platformです。

    • パターン2

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      DELETED SERVER

      状況

      構成変更でサーバ削除処理中にエクスポートされた後、正常にサーバが削除されました。また、構成変更でサーバを追加処理中にエクスポートされた後、サーバの追加処理で失敗しました。サーバのリソースは存在しないため、L-Platform構成情報からサーバを削除しました。

      対処

      必要なサーバが存在しない場合、再度構成変更を実施してサーバを追加します。

      サーバもNICも接続されていないセグメントが存在する場合は、構成変更を実施してセグメントを削除します。

    • パターン4

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      DELETED DISK

      状況

      構成変更で拡張ディスクの減設処理中にエクスポートされた後、正常に拡張ディスクが減設されました。また、構成変更で拡張ディスクを増設処理中にエクスポートされた後、拡張ディスクの増設処理で失敗しました。拡張ディスクのリソースは存在しないため、L-Platform構成情報から拡張ディスクを削除しました。

      対処

      必要なディスクが存在しない場合、再度構成変更を実施して拡張ディスクを増設します。

    • パターン6

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      DELETED NIC

      状況

      構成変更でNICの減設処理中にエクスポートされた後、正常にNICが減設されました。NICのリソースは存在しないため、L-Platform構成情報からNICを削除しました。

      対処

      サーバもNICも接続されていないセグメントが存在する場合は、構成変更を実施してセグメントを削除します。

    • パターン9

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      Action項目

      状況

      構成変更の処理途中でエクスポートされましたが、切替え時にはL-Platform構成情報とリソース状態に差異が認められなかったため、自動処理は実施しませんでした。以下の可能性があります。

      • サーバを削除処理中にエクスポートされたが、サーバの削除処理に失敗した

      • ディスク減設処理中にエクスポートされたが、ディスクの減設処理に失敗した

      • NIC減設処理中にエクスポートされたが、NICの減設処理に失敗した

      • サーバのスペック変更処理中にエクスポートされたが、スペック変更処理に失敗した

      • 既存L-PlatformへのL-Server取込み処理中にエクスポートされ、取込み処理が成功した

      • L-Server解除処理中にエクスポートされたが、解除処理に失敗した

      対処

      必要に応じて、再度構成変更を実施します。

  3. UNSUBSCRIBING

    エクスポート時、解約処理中であったL-Platformです。

  4. TAKING SNAPSHOT

    エクスポート時、スナップショット採取中であった仮想L-Serverを含むL-Platform、またはバックアップ中であった物理L-Serverを含むL-Platformです。

    • パターン1

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      ADDED SNAPSHOT INFORMATION

      状況

      仮想L-Serverのスナップショット採取中にエクスポートされた後、正常にスナップショットが採取されました。また、物理L-Serverのバックアップ中にエクスポートされた後、正常にバックアップが完了しました。リソースの状態に合わせてスナップショット/バックアップ情報を追加しました。

      対処

      対処は必要ありません。

    • パターン2

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      DELETED SNAPSHOT INFORMATION

      状況

      仮想L-Serverのスナップショット採取中にエクスポートされた後、正常にスナップショットが採取されました。また、物理L-Serverのバックアップ中にエクスポートされた後、正常にバックアップが完了しました。その際、保存世代数を超えた古いスナップショット/バックアップを自動削除しました。リソースの状態に合わせてスナップショット/バックアップ情報を削除しました。

      対処

      対処は必要ありません。

    • パターン3

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      Action項目

      状況

      仮想L-Serverのスナップショット採取中にエクスポートされた後、スナップショット採取が失敗しました。また、物理L-Serverのバックアップ中にエクスポートされた後、バックアップが失敗しました。
      なお、スナップショット/バックアップの履歴には、終了日が空欄でステータスがエラーで表示されます。

      対処

      必要に応じて、再度スナップショット採取またはバックアップを実施します。

  5. RESTORING

    エクスポート時、リストア中であったサーバを含むL-Platformです。必要に応じて再度実施してください。

    なお、スナップショット/バックアップの履歴には、"終了日"欄が空欄、かつ"ステータス"が"エラー"で表示されます。

  6. CLONING

    エクスポート時、イメージ採取中であったサーバを含むL-Platformです。

    • パターン1

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      Action項目

      状況

      イメージ採取中にエクスポートされました。

      処理に成功した場合、[リソース]タブに該当するクローニングイメージが存在します。

      対処

      クローニングイメージが存在する場合は、対応するイメージ情報を作成し、運用に使用することができます。

      クローニングイメージが存在しない場合は、再度イメージ採取します。

  7. APPLYING UNSUBSCRIPTION

    エクスポート時、解約申請中であったL-Platformです。

    • パターン2

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      INFO

      Action項目

      CLEAR FLOW STATUS

      状況

      L-Platformの解約申請中にエクスポートされた後、まだ申請が受理されていないか否決されたために解約処理が実施されていない、または解約処理に失敗した状態です。L-Platformのリソースが存在しているため、申請状態を初期化しました。

      対処

      不要なL-Platformが存在している場合、再度解約申請します。

  8. APPLYING SUBSCRIPTION

    エクスポート時、利用申請中であったL-Platformです。

    • パターン1

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      Action項目

      状況

      L-Platformの利用申請中にエクスポートされました。

      対処

      必要に応じて再度利用申請します。

      [リソース]タブのオーケストレーションツリーに該当するL-Platformが存在する場合、そのL-PlatformはRORでは適切に管理ができません。必要な業務データを退避後、新たに利用申請を実施して配備したL-Platformに移行してください。[リソース]タブだけで存在している不要になったL-Platformは、cfmg_deletelplatformコマンドで削除します。詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「10.1 cfmg_deletelplatform (L-Platformの削除)」を参照してください。

  9. SAVING NEW CONFIGURATION

    エクスポート時、利用申請時に構成保存したL-Platformです。

    • パターン1

      L-Platformに対して自動処理によりリソース状態を反映した処理内容のログ

      エラーレベル

      Action項目

      状況

      L-Platformの構成保存中にエクスポートされました。

      対処

      必要に応じて再度利用申請します。

      [リソース]タブのオーケストレーションツリーに該当するL-Platformが存在する場合、そのL-PlatformはRORでは適切に管理ができません。必要な業務データを退避後、新たに利用申請して配備したL-Platformに移行してください。[リソース]タブだけに存在している不要になったL-Platformは、cfmg_deletelplatformコマンドで削除します。詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「10.1 cfmg_deletelplatform (L-Platformの削除)」を参照してください。

  10. APPLYING RECONFIGURE

    エクスポート時、構成変更申請中だったL-Platformです。

  11. SAVING RECONFIGURATION

    エクスポート時、構成変更時に構成保存したL-Platformです。