DR設定チェックツールの実行前に、以下の手順でDR設定チェックツールのための設定を行います。
VMwareの仮想L-Server切替え(VMゲスト)を行う場合、VMware vSphere CLI(vCLI)に関する設定を行います。
仮想L-Server切替え(VMゲスト)を行う場合、VMware vCenter Serverのバージョンに対応したVMware vSphere Command-Line Interface(vCLI)を管理サーバにインストールしてください。
Windowsマネージャーの場合、VMware vSphere CLI(vCLI)のパスをPATH環境変数に追加してください。
VMware vCenter Server 6やVMware ESXi 6が存在する場合、認証の設定が必要になります。
詳細は、以下のURLを参照してください。
URL: http://kb.vmware.com/kb/2108416 |
なお、認証の設定には、参照先に記載された以下のいずれかの対処を行ってください。
Downloading and Installing the vCenter Server Certificate
Using the Credential Store
これらの設定を行わなかった場合、DR設定チェックツールのチェック番号1(切替え範囲にあるLUNのレプリケーションの有無)の実行結果に、以下のエラーメッセージが出力されます。
Item 01: Correctness of Storage Replication |
参考
WindowsマネージャーでvCLIのパスをPATH環境変数に追加しない場合でも、vCLIのコマンドプロンプトでDR設定チェックツールを実行できます。
注意
切替え対象がOVM for SPARCだけの場合、本設定は不要です。
切替え対象であるOVM for SPARCのディスクは、DR設定チェックツールによってレプリケーション設定がチェックされません。このため、OVM for SPARCのディスクについては、ストレージ管理製品でレプリケーション設定を確認してください。
ETERNUSストレージを使用している場合、切替え元サイトで、レプリケーション構成情報を設定します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
例
#rcxrepdef_define |
詳細については、「B.1 rcxmgrexport」の「rcxrepdefコマンドに必要なオプション設定情報」を参照してください。
注意
DR設定チェックツールの"レプリケーション有無のチェック"はCCMが本製品のマネージャーにインストールされている場合だけ実行されます。
レプリケーション構成情報が設定されていない場合、"レプリケーション有無のチェック"は実行されません。
必要に応じて、切替え元サイトと切替え先サイトで、DR設定チェックツールの定義ファイルを設定します。
本定義ファイルでは、行の先頭にシャープ("#")を記述するとコメントになります。
本定義ファイル内の空行は、意味のない行として読み飛ばされます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\drcheck.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/drcheck.rcxprop
以下の条件をすべて満たす場合に、-config_dirオプションの指定が必要です。
本定義ファイルに"rcxdrcheck_prepare_define"の値を設定しない場合
"-mode"オプションに"prepare"を指定するコマンドを実行する場合
また、以下の条件をすべて満たす場合も同様に、-config_dirオプションの指定が必要です。
本定義ファイルに"rcxdrcheck_check_define"の値を設定しない場合
"-mode"オプションに"check"を指定するコマンドを実行する場合
以下の条件をすべて満たす場合に、-dirオプションの指定が必要です。
DRの定義ファイル(fa_dr.rcxprop)に"#rcxmgrexport_define"の値を設定しない場合
"-mode"オプションに"check"を指定するコマンドを実行する場合
詳細は、「B.6 rcxdrcheck」を参照してください。
例
#Please select the DR switchover method. |
設定項目の詳細について「B.6 rcxdrcheck」を参照してください。
参考
DR設定チェックツールの定義ファイルは、以下のサンプルファイルを利用して作成してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\drcheck.rcxprop.sample
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/drcheck.rcxprop.sample