名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrexport - Disaster Recovery の切替え情報採取
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrexport - Disaster Recovery の切替え情報採取
形式
rcxmgrexport -help
rcxmgrexport [-dir directory] [[-noretry]|[-timeout value]]
rcxmgrexport -interval minutes [-base] | off
rcxmgrexport -event on [-base] | off
rcxmgrexport -status
rcxmgrexport [-drlist [-error]] [-dir dir]
機能説明
rcxmgrexport は、DR(Disaster Recovery) の切替えに必要な情報を採取するためのコマンドです。
サブコマンド
ありません。
オプション
本コマンドの使用方法を表示します。
Disaster Recovery の切替えに必要な情報が格納されるフォルダーを指定します。
例
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrexport -dir D:\Export\ManagerExport <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrexport -dir /DRExport/Export/ManagerExport <RETURN> |
省略した場合は、以下のファイルで指定されたフォルダーに格納されます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
管理サーバで実行中の操作の完了を待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。
実行中の操作がない場合だけエクスポートを行います。実行中の操作がある場合、エラー復帰します。
管理サーバで実行中の操作を、value に指定した秒数の間待ち合わせます。指定した時間以内に実行中の操作が完了しない場合、エラー復帰します。
本オプションを省略した場合、初期値(3600秒)が設定されます。本オプションで指定できる値は、1~172800(2日)の範囲です。
value に指定した秒数経過しても管理サーバで実行中の操作が完了しない場合、エラー復帰させる際に指定します。
L-Serverの作成など、処理時間の長い処理をマネージャーが実行中に、構成情報の定期的なエクスポート時刻になり、エクスポートを開始できない場合があります。一定時間のあと、待合せを解除するときに指定します。
操作を待ち合わせている間、600秒間隔で以下のメッセージが出力されます。
INFO:Manager opearation is still running
Disaster Recoveryの切替えに必要な情報を定期的に採取する運用を開始または停止する場合に指定します。
運用を開始する場合、採取時間間隔を分単位でminutesに指定します。minutesの指定範囲は、1~1439の整数です。
minutesに指定された時間間隔で情報を採取します。採取された情報は最新世代だけが残ります。
運用を停止する場合、offを指定します。
運用を開始した場合、定期的にrcxmgrexport、rcxrepdef、rcxstorageが実行されます。
Disaster Recoveryの切替えに必要な情報は、下記のファイルに指定されたフォルダーに格納されます。
このため、rcxmgrexport、rcxrepdef、rcxstorageの各定義を記載してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
切替え情報の採取処理は、-noretryオプションおよび-timeoutオプションを省略した操作と同じです。
Disaster Recoveryの切替えに必要な情報を定期的に採取する設定が有効かどうかを確認したい場合、-statusオプションで設定を確認してください。
定期的に採取する運用の場合は、採取実行時のログが以下に格納されます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\dr\rcxmgrexport_interval*
【Linuxマネージャー】
/var/opt/FJSVrcvmr/dr/rcxmgrexport_interval*
Disaster Recovery の切替えに必要な情報を、構成定義情報を更新した契機に採取する運用を、開始または停止する場合に指定します。
運用を開始する場合、onを指定します。採取された情報は最新世代だけが残ります。
運用を停止する場合、offを指定します。
運用を開始した場合、情報を採取する契機別にrcxmgrexport、rcxrepdef、rcxstorageが実行されます。
Disaster Recoveryの切替えに必要な情報は、以下のファイルで指定されたフォルダーに格納されます。
rcxmgrexport、rcxrepdef、rcxstorageの各定義を記載してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
情報を採取する契機は、以下のとおりです。
rcxmgrexport
L-Platformの操作全般(作成、構成変更、削除、起動、および停止)
rcxrepdef
ストレージプールへのリソース登録、登録解除
L-Serverの作成、削除(ダイナミックLUNミラーリング設定時のみ)
L-Serverへのディスク増設、減設(ダイナミックLUNミラーリング設定時のみ)
rcxstorage
L-Serverの作成、削除
L-Serverへのディスク増設、減設
rcxmgrexportコマンドの切替え情報を採取する範囲は、-noretryオプションおよび-timeoutオプションを省略した場合と同じです。
rcxrepdefコマンドに必要なオプション設定情報
切替え情報の採取を開始する前に、切替え情報の採取処理の一環で実行するrcxrepdefコマンドに必要なオプション設定情報を以下のDRの定義ファイルに記載してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
DRの定義ファイルでは、下記以外の先頭文字がシャープ("#")で始まる行はコメントになります。
#rcxrepdef_define
#rcxstorage_define
#rcxmgrexport_define
#rcxrecovery_define
#dr_storagepool
#exclude_lserver
#salvage_define
#DR Operation Method
#Config File Switchover
DRの定義ファイル内の空行は、意味のない行として読み飛ばされます。
#rcxrepdef_define # (略) # ccm, ,-localの指定値,-remoteの指定値 snapmirror, ,-localの指定値,-remoteの指定値 navisphere,-rhostの指定値,-localの指定値,-remoteの指定値 solutionenabler,-rhostの指定値,-localの指定値,-remoteの指定値 |
オプションの指定値については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.22 rcxrepdef」を参照してください。
Disaster Recoveryの切替えに必要な情報を、構成定義情報を更新した契機に採取する設定が有効かどうかを確認したい場合、-statusオプションで設定を確認してください。
構成情報を更新した際に採取する運用の場合は、採取実行時のログが以下に格納されます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\dr\rcxmgrexport_event*
【Linuxマネージャー】
/var/opt/FJSVrcvmr/dr/rcxmgrexport_event*
注意
定期的に採取する運用と構成定義情報更新時に採取する運用は、併用できません。"off"を指定して、運用を停止してから他方の運用を開始してください。
-event onオプション、または-intervalオプションと合わせて指定して運用を開始した場合、情報を採取する契機別にrcxmgrexportだけが実行されます。
切替え方式が"仮想L-Server切替え(VMゲスト)"で、かつ"物理L-Server切替え(物理OS)"を行わない場合、本オプションを指定してください。
-interval、-eventオプションによる設定の有効・無効状態を表示します。
DR対象のリソースで以下のリソース種別を表示します。
テナント
L-Platform
L-Server
イメージ
DR対象のストレージと対象外のストレージを両方利用しているため、切替えできない以下のリソース種別を表示します。
L-Server
イメージ
Disaster Recovery の切替えに必要な情報が格納されるフォルダーを指定します。
-drlist、-drlist -errorオプションを指定した場合、rcxmgrexportコマンドを使用して採取したexportデータが格納されたフォルダーを指定してください。
省略した場合、以下のファイルでrcxmgrexportコマンド出力先として指定されたフォルダーに格納されます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
注意
-intervalオプションや-eventオプションによる切替え情報の自動採取を利用せず、手動でコマンドを実行して切替え情報を採取した場合、過去に採取した切替え情報は自動的に削除されません。
このため、過去の世代の切替え情報が不要になった場合は、手動で削除してください。
例
切替え情報格納フォルダーは下記の構成になっています。
最新の切替え情報以外を消す場合、最新のタイムスタンプ以外のフォルダー(【削除対象】と記載された行)を削除してください。
\ROR20140212123224 【削除対象】 |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
正常に処理されました。
エラーが発生しました。
使用例
> rcxmgrexport <RETURN> === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : Exporting ServerView Resource Orchestrator config info ..... === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : OK === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : Exporting ServerView Resource Orchestrator config files ..... === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : OK === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : Exporting ServerView Resource Orchestrator Service Configuration Manager config info ..... === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : OK === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : Exporting ServerView Resource Orchestrator Service Catalog Manager charging info ..... === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : OK === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : Exporting ServerView Resource Orchestrator Service Catalog Manager metering log ..... === MMM DD HH:MM:SS YYYY === : OK > rcxmgrexport -drlist <RETURN> TYPE NAME ---- ---- L-Server /tenant_1/l-server_1 Image /image_1 Image /image_2 > rcxmgrexport -drlist -error <RETURN> TYPE NAME ---- ---- L-Server /tenant_1/l-server_1 |