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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 NSオプション 説明書
FUJITSU Software

2.1.1 サーバとストレージ環境の設計

NSアプライアンスを使用するために必要となるサーバとストレージを決定します。

サーバの決定方法

NSアプライアンスで利用するサーバを決定します。

  1. 必要なNSアプライアンスの数を設計します。

    このとき、NSアプライアンスの二重化機能を使用する場合、2個(運用側のNSアプライアンスと待機側のNSアプライアンス)として設計してください。

  2. 必要なサーバ台数を決定します。

    NSアプライアンス専用サーバの仕様(CPU、メモリ容量)からサーバごとに動作させるNSアプライアンスの数を設計し、1.で求めたNSアプライアンス数を動作させるために必要なサーバ台数を決定します。
    このとき、以下の点に留意してください。

  3. 使用するサーバを決定します。

    2.で見積りをしたNSアプライアンスで利用するサーバ台数分のサーバを決定します。

    • ROR CEの導入時にNSオプションを導入する場合

      NSオプションで利用するサーバを含め、ROR CEを使用して作成するシステムのサーバと仕様を決定します。

    • ROR CEを導入済みのシステムにNSオプションを導入する場合

      システム内のサーバから、NSオプションに使用するサーバを決定します。
      要件を満たすサーバが無い場合、要件を満たすサーバを追加してください。

ストレージの決定方法

NSアプライアンスで利用するストレージを決定します。

  1. サーバの決定方法」で見積りしたサーバ台数から、必要なディスク容量を設計します。

    • 1台のNSアプライアンス専用サーバ上でNSアプライアンスを最大で10個まで動作させる場合

      100GBのディスク容量が必要です。

    • 1台のNSアプライアンス専用サーバ上でNSアプライアンスを最大で20個まで動作させる場合

      175GBのディスク容量が必要です。

  2. 使用するストレージを決定します。

    • ROR CEの導入時にNSオプションを導入する場合

      NSオプションで利用するストレージを含め、ROR CEを使用して作成するストレージと仕様(FCパスの接続形態など)を決定します。
      NSオプションで利用可能なストレージについては、「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。

    • ROR CEを導入済みのシステムにNSオプションを導入する場合

      システム内の「1.4 ハードウェア環境」の条件を満たすストレージから、NSオプションに使用するストレージとその接続形態を決定します。
      条件を満たすストレージが無い場合、条件を満たすストレージを追加してください。


サーバとストレージの見積り例は以下のとおりです。

以下の要件の場合、NSアプライアンス専用サーバに必要な仕様として、CPUおよびディスク容量に問題はありませんが、メモリ容量が少ないため2台のサーバが必要になります。

サーバに必要な仕様の詳細については「1.4.2 NSアプライアンス専用サーバを構築するサーバに必要な仕様」を参照してください。

  • NSアプライアンス数:6

    • ファイアーウォールとして利用: 4(必要なメモリ容量: 8G)

    • 統合型ネットワークデバイスとして利用: 2(必要なメモリ容量: 8G)

  • 用意したサーバの仕様(共通)

    • CPU: インテル(R) Xeon(R) プロセッサ L5609

    • メモリ容量: 12GB

    • ディスク容量: 300GB


    図2.1 必要なサーバ台数の見積り例

2.1.1.1 ブレードサーバの場合

ブレードサーバでNSアプライアンスを利用する場合のシステム構成を説明します。「図2.2 ブレードサーバのシステム構成例」は、SANストレージを使用したシステム構成です。利用可能なハードウェア環境は、「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。


図2.2 ブレードサーバのシステム構成例

RORマネージャー

管理サーバ上で動作するNSオプションの前提となるソフトウェアで、CEライセンスが必要です。

ServerView Operations Manager

サーバ(PRIMERGY)のハードウェア状態の監視、異常の通知をネットワーク経由で行うソフトウェアです。

ServerView Virtual-IO Manager

サーバのHBAが保持するWWNと、NICが保持するMACアドレスを変更するI/O仮想化技術と、それを実現するソフトウェア製品です。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。

ETERNUS SF Storage Cruiser

ETERNUSをはじめとするストレージ関連資源を統合管理する構成管理、関係管理、障害管理および性能管理の機能で使用するソフトウェアです。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。

ブレードサーバ(L-Server用)

L-Platform作成時にL-Serverを配備するためのブレードサーバです。

RORエージェント

管理対象サーバ上で動作するROR CEのプログラムです。

ブレードサーバ(NSオプション専用)

NSオプション用クローニングイメージを用いて物理L-Serverを配備し、NSアプライアンスを動作させるためのNSオプション専用のサーバです。

ストレージ

ブレードサーバ(NSオプション専用)に物理L-Serverを配備するときに必要なディスクとして利用するストレージです。ストレージにSANストレージを使用する場合に必要です。管理サーバによって管理されます。

2.1.1.2 ラックマウント型サーバの場合

ラックマウント型サーバでNSアプライアンスを利用する場合のシステム構成を説明します。「図2.3 ラックマウント型サーバのシステム構成例」は、SANストレージを使用したシステム構成です。利用可能なハードウェア環境は、「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。


図2.3 ラックマウント型サーバのシステム構成例

RORマネージャー

管理サーバ上で動作するNSオプションの前提となるソフトウェアで、CEライセンスが必要です。

ServerView Operations Manager

サーバ(PRIMERGY)のハードウェア状態の監視、異常の通知をネットワーク経由で行うソフトウェアです。

ServerView Virtual-IO Manager

サーバのHBAが保持するWWNと、NICが保持するMACアドレスを変更するI/O仮想化技術と、それを実現するソフトウェア製品です。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。

ETERNUS SF Storage Cruiser

ETERNUSをはじめとするストレージ関連資源を統合管理する構成管理、関係管理、障害管理および性能管理の機能で使用するソフトウェアです。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。

管理対象サーバL-Server用

L-Platform作成時にL-Serverを配備するためのブレードサーバです。

RORエージェント

管理対象サーバ上で動作するROR CEのプログラムです。

ラックマウント型サーバ(NSオプション専用)

NSオプション用クローニングイメージを用いて物理L-Serverを配備し、NSアプライアンスを動作させるためのNSオプション専用のサーバです。

ストレージ

ラックマウント型サーバ(NSオプション専用)に物理L-Serverを配備するときに必要なディスクとして利用するストレージです。ストレージにSANストレージを使用する場合に必要です。管理サーバによって管理されます。