NSアプライアンスを使用するために必要となるサーバとストレージを決定します。
サーバの決定方法
NSアプライアンスで利用するサーバを決定します。
必要なNSアプライアンスの数を設計します。
このとき、NSアプライアンスの二重化機能を使用する場合、2個(運用側のNSアプライアンスと待機側のNSアプライアンス)として設計してください。
必要なサーバ台数を決定します。
NSアプライアンス専用サーバの仕様(CPU、メモリ容量)からサーバごとに動作させるNSアプライアンスの数を設計し、1.で求めたNSアプライアンス数を動作させるために必要なサーバ台数を決定します。
このとき、以下の点に留意してください。
NSオプションで利用可能なサーバの仕様については、「1.4.2 NSアプライアンス専用サーバを構築するサーバに必要な仕様」を参照してください。
NSアプライアンスの二重化機能を使用する場合、運用側のNSアプライアンスと待機側のNSアプライアンスは、別々のNSアプライアンス専用サーバにする必要があります。
1台のNSアプライアンス専用サーバで動作可能なNSアプライアンスは最大20個までです。
なお、動作させる最大数により、必要なメモリ容量やディスク容量が異なります。
詳細については、「1.4.2 NSアプライアンス専用サーバを構築するサーバに必要な仕様」を参照してください。
使用するサーバを決定します。
2.で見積りをしたNSアプライアンスで利用するサーバ台数分のサーバを決定します。
ROR CEの導入時にNSオプションを導入する場合
NSオプションで利用するサーバを含め、ROR CEを使用して作成するシステムのサーバと仕様を決定します。
ROR CEを導入済みのシステムにNSオプションを導入する場合
システム内のサーバから、NSオプションに使用するサーバを決定します。
要件を満たすサーバが無い場合、要件を満たすサーバを追加してください。
ストレージの決定方法
NSアプライアンスで利用するストレージを決定します。
「サーバの決定方法」で見積りしたサーバ台数から、必要なディスク容量を設計します。
1台のNSアプライアンス専用サーバ上でNSアプライアンスを最大で10個まで動作させる場合
100GBのディスク容量が必要です。
1台のNSアプライアンス専用サーバ上でNSアプライアンスを最大で20個まで動作させる場合
175GBのディスク容量が必要です。
使用するストレージを決定します。
ROR CEの導入時にNSオプションを導入する場合
NSオプションで利用するストレージを含め、ROR CEを使用して作成するストレージと仕様(FCパスの接続形態など)を決定します。
NSオプションで利用可能なストレージについては、「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。
ROR CEを導入済みのシステムにNSオプションを導入する場合
システム内の「1.4 ハードウェア環境」の条件を満たすストレージから、NSオプションに使用するストレージとその接続形態を決定します。
条件を満たすストレージが無い場合、条件を満たすストレージを追加してください。
サーバとストレージの見積り例は以下のとおりです。
例
以下の要件の場合、NSアプライアンス専用サーバに必要な仕様として、CPUおよびディスク容量に問題はありませんが、メモリ容量が少ないため2台のサーバが必要になります。
サーバに必要な仕様の詳細については「1.4.2 NSアプライアンス専用サーバを構築するサーバに必要な仕様」を参照してください。
NSアプライアンス数:6
ファイアーウォールとして利用: 4(必要なメモリ容量: 8G)
統合型ネットワークデバイスとして利用: 2(必要なメモリ容量: 8G)
用意したサーバの仕様(共通)
CPU: インテル(R) Xeon(R) プロセッサ L5609
メモリ容量: 12GB
ディスク容量: 300GB
図2.1 必要なサーバ台数の見積り例
ブレードサーバでNSアプライアンスを利用する場合のシステム構成を説明します。「図2.2 ブレードサーバのシステム構成例」は、SANストレージを使用したシステム構成です。利用可能なハードウェア環境は、「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。
図2.2 ブレードサーバのシステム構成例
管理サーバ上で動作するNSオプションの前提となるソフトウェアで、CEライセンスが必要です。
サーバ(PRIMERGY)のハードウェア状態の監視、異常の通知をネットワーク経由で行うソフトウェアです。
サーバのHBAが保持するWWNと、NICが保持するMACアドレスを変更するI/O仮想化技術と、それを実現するソフトウェア製品です。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。
ETERNUSをはじめとするストレージ関連資源を統合管理する構成管理、関係管理、障害管理および性能管理の機能で使用するソフトウェアです。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。
L-Platform作成時にL-Serverを配備するためのブレードサーバです。
管理対象サーバ上で動作するROR CEのプログラムです。
NSオプション用クローニングイメージを用いて物理L-Serverを配備し、NSアプライアンスを動作させるためのNSオプション専用のサーバです。
ブレードサーバ(NSオプション専用)に物理L-Serverを配備するときに必要なディスクとして利用するストレージです。ストレージにSANストレージを使用する場合に必要です。管理サーバによって管理されます。
ラックマウント型サーバでNSアプライアンスを利用する場合のシステム構成を説明します。「図2.3 ラックマウント型サーバのシステム構成例」は、SANストレージを使用したシステム構成です。利用可能なハードウェア環境は、「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。
図2.3 ラックマウント型サーバのシステム構成例
管理サーバ上で動作するNSオプションの前提となるソフトウェアで、CEライセンスが必要です。
サーバ(PRIMERGY)のハードウェア状態の監視、異常の通知をネットワーク経由で行うソフトウェアです。
サーバのHBAが保持するWWNと、NICが保持するMACアドレスを変更するI/O仮想化技術と、それを実現するソフトウェア製品です。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。
ETERNUSをはじめとするストレージ関連資源を統合管理する構成管理、関係管理、障害管理および性能管理の機能で使用するソフトウェアです。
本製品は、SANストレージを使用する場合に必要です。
L-Platform作成時にL-Serverを配備するためのブレードサーバです。
管理対象サーバ上で動作するROR CEのプログラムです。
NSオプション用クローニングイメージを用いて物理L-Serverを配備し、NSアプライアンスを動作させるためのNSオプション専用のサーバです。
ラックマウント型サーバ(NSオプション専用)に物理L-Serverを配備するときに必要なディスクとして利用するストレージです。ストレージにSANストレージを使用する場合に必要です。管理サーバによって管理されます。