ここでは、PowerFORMを使用して次に示すような帳票定義体を作成する方法を説明します。
次に示す手順で帳票定義体を作成していきます。
帳票定義体の属性設定
帳票定義体の印刷範囲(縦幅/横幅)など、帳票定義体全体に対する属性を設定します。
項目の配置と属性設定
データを出力する項目の配置など、帳票定義体のレイアウトを作成します。また、配置した項目に対する属性を設定します。
繰返しの設定
同じ属性を持つ項目を複数設定します。
罫線の定義
帳票定義体に罫線を定義します。
[スタート]-[すべてのアプリ]- NetCOBOL製品名 から「PowerFORM」を選択して、PowerFORMを起動します。
PowerFORMの編集画面が表示されます。
PowerFORMの[ファイル]メニュー-[新規]から“新規”を選択すると、以下の編集画面が表示されます。
項目の配置と属性設定は、GRP001を選択して、[挿入]メニューの[項目]から行います。
各項目は、次に示す内容で設定します。
「項目」メニューでの項目の種類 | 項目名 | 文字列 | 項目長 | 位置(縦/横) | フォント | 編集形式 |
---|---|---|---|---|---|---|
固定リテラル | Static0001 | 販売注文書 | 0.03"/2.63" | 斜体、22ポ | ||
数字 | 年 | 4 | 0.35"/5.20" | 数値、ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | F001 | . | 0.35"/5.70" | 標準、10.5ポ | ||
数字 | 月 | 2 | 0.35"/5.90" | 数値、ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | F002 | . | 0.35"/6.20" | 標準、10.5ポ | ||
数字 | 日 | 2 | 0.35"/6.40" | 数値、ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | F003 | ( | 0.35"/6.70" | 標準、10.5ポ | ||
日本語 | 曜日 | 2 | 0.35"/7.00" | |||
固定リテラル | F004 | ) | 0.35"/0.20" | 標準、10.5ポ | ||
固定リテラル | F005 | コード | 0.69"/0.40" | 標準、10.5ポ | ||
英数字 | 商品コード | 4 | 1.02"/0.50" | |||
固定リテラル | F006 | 商品名 | 0.69"/2.60" | 標準、10.5ポ | ||
日本語 | 商品名 | 40 | 1.02"/1/20" | |||
固定リテラル | F007 | 数量 | 0.69"/5.50" | 標準、10.5ポ | ||
数字 | 数量 | 4 | 1.02"/5/50" | 数値、ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | F008 | 単価 | 0.69"/6.20" | 標準、10.5ポ | ||
数字 | 単価 | 4 | 1.02"/6.20" | 数値、ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | F009 | 金額 | 0.69"/6.90" | 標準、10.5ポ | ||
数字 | 金額 | 5 | 1.02"/6.90" | 数値、ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | F00C | 注文合計 | 2.64"/5.51" | 標準、14ポ | ||
数字 | 合計金額 | 6 | 2.69"/6.80" | 数値、ZZZZZZ9 |
ここまでの項目の配置、属性設定が終了すると、以下の状態になります。
繰返しの設定とは、同じ属性を持つ項目を複数設定することをいいます。繰返しは、単一の項目にも、複数の項目から形成される集団項目にも行うことができます。ここで作成する帳票定義体では、プログラムからデータ出力を行う全ての項目を繰返し定義します。
表示を[レコード]リストに切り替えます。
「商品コード」を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューから[集団項目の挿入]を選択します。
集団項目Group0001が作成されます。
「商品名」を選択し、集団項目Group0001の配下にドラッグ&ドロップします。「数量」、「単価」、「金額」についても、同様に操作します。
Group0001を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
[集団項目]ダイアログボックスで以下を設定します。
[プロパティ]タブ | 項目名 | 伝票 |
[レコード情報]タブ | 繰返しを行う | チェックする |
繰返し数 | 縦5、横1、総数5 | |
間隔 | 縦幅0.33"/横幅0.10" |
ここまでの設定が終了すると、以下のような状態になります。
罫線を定義する方法を説明します。
PowerFORM編集画面の下側にある[図形挿入]ツールバーで図形を選択します。
ここで作成する帳票では枠、水平線および垂直線を定義します。
枠を定義する際は[図形挿入]ツールバーで「□」の図形を選択します。水平線はおよび垂直線は直線の図形を選択します。
作図状態(マウスポインタがクロスポインタに変わります)になるので、作図範囲を開始位置から終了位置までドラッギングします。
全ての罫線を作図し終わると、以下のような状態になります。
オーバレイ定義体名に「DENPYO02.ovd」を設定します。
なお、この例では[オーバレイ定義体]タブの設定は特に変更しません。
[ファイル]メニュー-[名前を付けて保存]を選択します。
[名前を付けて保存]ウィンドウで「C:\Samples」を選択し、「DENPYO02.pmd」という名前を付けて帳票定義体を保存します。