ここでは、次に示すような画面定義体を作成する方法を説明します。
次に示す手順で画面定義体を作成していきます。
画面定義体の属性設定
画面定義体の定義体サイズ(縦幅/横幅)など、画面定義体全体に対する属性を設定します。
項目の配置と属性、レコード情報、罫線情報の設定
データを入力する項目の配置など、画面定義体のレイアウトを作成します。また、配置した項目に対する属性設定、レコード定義および罫線情報を設定します。
アテンション情報の設定
キーボードで押されたファンクションキーをプログラムに通知する情報(アテンション情報)を設定します。
FORMの編集画面が表示されます。
[ファイル]メニューから、[新規作成] > [画面定義体]を選択します。
[ファイル]メニューから、[プロパティ] > [画面帳票定義体]を選択すると、画面定義体のプロパティ画面が表示されます。
プロパティの画面で、以下に示す内容を設定します。
設定箇所 | 設定内容 |
---|---|
定義体名 | 伝票画面 |
縦幅(行) | 18 |
横幅(桁) | 80 |
[適用]ボタンをクリックすると、編集画面に戻ります。
項目を配置し、その属性を設定します。
項目を配置するには、FORMの[項目]メニューから配置したい項目の種類を選択し、表示されるプロパティの画面で属性を設定します。
ここでは、例として、見出しの「コード」という文字列の項目を配置し、属性を設定する方法を説明します。
編集画面で、見出しを配置したい位置にカーソルを移動します。
見出しのように表示する文字が固定されている項目を「固定リテラル項目」といいます。[項目]メニューから「固定リテラル」を選択します。
固定リテラル項目のプロパティ画面が表示されますので、次に示す内容を設定します。
設定箇所 | 設定内容 |
---|---|
文字列 | コード |
日本語編集の「拡大」 | 標準 |
[適用]ボタンを選択すると、プロパティ画面が終了し、見出しの項目が編集画面上に配置されます。
その他の項目は、次に示す内容で設定します。
「項目」メニューでの項目の種類 | 項目名 | 文字列 | 位置 (行、桁) | 種別 | 横幅 | 桁数 | 編集形式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日本語 | メッセージ | 1行、5桁 | 出力 | 15 | 赤、メッセージ表示 | ||
数字 | 年 | 3行、55桁 | 出力 | 4 | ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | . | 3行、60桁 | |||||
数字 | 月 | 3行、62桁 | 出力 | 2 | ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | . | 3行、65桁 | |||||
数字 | 日 | 3行、67桁 | 出力 | 2 | ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | ( | 3行、70桁 | |||||
日本語 | 曜日 | 3行、73桁 | 出力 | 1 | |||
固定リテラル | ) | 3行、76桁 | |||||
英数字 | 商品コード | 7行、8桁 | 入出力 | 4 | |||
固定リテラル | 商品名 | 5行、29桁 | |||||
日本語 | 商品名 | 7行、15桁 | 出力 | 20 | |||
固定リテラル | 数量 | 5行、58桁 | |||||
数字 | 数量 | 7行、58桁 | 入出力 | 4 | ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | 単価 | 5行、65桁 | |||||
数字 | 単価 | 7行、65桁 | 出力 | 4 | ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | 金額 | 5行、72桁 | |||||
数字 | 金額 | 7行、72桁 | 出力 | 5 | ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | 合計 | 17行、61桁 | |||||
数字 | 合計金額 | 17行、71桁 | 出力 | 6 | ZZZZZZ9 | ||
固定リテラル | PF1:計算 | 17行、8桁 | 青 | ||||
固定リテラル | PF2:次の伝票を印刷 | 17行、24桁 | 青 | ||||
固定リテラル | PF3:終了 | 18行、8桁 | 赤 | ||||
固定リテラル | PF4:印刷 | 18行、24桁 | 青 |
全ての項目の配置、属性設定が終了すると、以下のような状態になります。
[表示]メニューから[レコード定義へ]を選択します。
[オプション]メニューから[基本レコードを生成]を選択すると、編集画面上に定義した項目のレコード定義が生成されます。
上記のレコード定義画面で、「商品コード」から「金額」までの項目を選択した状態で、[項目]メニューから[集団項目定義]を選択します。
集団項目が作成され、「商品コード」から「金額」までの項目のレベルが「02」になります。
作成された集団項目を選択した状態で、[項目」メニューから[項目名]を選択します。[項目名]ダイアログボックスが表示されますので、項目名として「伝票」を入力します。
集団項目に対して、繰返し定義を行うため、[項目]メニューから[繰返し定義]を選択します。表示されたダイアログボックスから、以下を入力します。
繰返し数:5
方向:下
横幅:0
縦幅:2
折返し個数:0
繰返しの展開:チェック
[適用]ボタンを押すと、以下のようになります。
[表示]メニューから[編集画面へ戻る]を選択すると、以下の状態になります。
[表示]メニューの[シンボルメニュー]をチェックすると、シンボルメニューが表示されます。
これを使用して、罫線を設定します。
[表示]メニューの[シンボルメニュー]をチェックすると、シンボルメニューが表示されます。
これを使用して、罫線を設定します。
アテンション情報とは
アテンション情報とは、キーボードで押されたファンクションキーをプログラムに通知する情報です。
画面定義体では、各ファンクションキーに対応するアテンション情報を設定します。プログラムでは、通知されるアテンション情報を参照すると、押されたファンクションキーを知ることができるため、アテンション情報によって処理を分けます。
利用者が設定するアテンション情報には、標準アテンション情報と拡張アテンション情報がありますが、ここでは、標準アテンション情報の設定方法を説明します。
標準アテンション情報の設定
FORMの[形式]メニューから「標準アテンション情報」を選択し、標準アテンション情報の設定画面を表示します。
標準アテンション情報の設定画面の[キー選択]ボタンを選択し、キー選択の画面を表示します。
キー選択の設定画面で、「PF1」~「PF4」をチェックします。
[適用]ボタンを選択すると、キー選択の設定画面でチェックしたキーが、標準アテンション情報の設定画面に表示されます
標準アテンション情報の設定画面では次に示す内容を設定し、[適用]ボタンを選択します。
キー名 | データ | 項目リテラル |
---|---|---|
PF1 | 有 | F001 |
PF2 | 無 | F002 |
PF3 | 無 | F003 |
PF4 | 有 | F004 |
データの有無について
ファンクションキーが押されたとき、画面に入力されたデータを有効にするか、無効にするかを指定します。
「有」の場合、入力されたデータを有効とし、押されたファンクションキーのアテンション情報と共にプログラムに通知します。
「無」の場合、押されたファンクションキーのアテンション情報だけをプログラムに通知し、入力データがあっても通知しません。
項目リテラルについて
ファンクションキーを識別する名前です。プログラムでは、READ文のあとに通知される項目リテラルを判断し、押されたファンクションキーを判断できます。
定義した内容にエラーがないか、定義エラー一覧画面で確認します。
定義エラー一覧画面は、[オプション]メニューから[定義エラー一覧]を選択することで表示されます。
[ファイル]メニュー-[閉じる](または[上書き保存]、[名前を付けて保存])から[画面帳票定義体]を選択します。
[名前を付けて保存]ウィンドウで、「C:\Samples」を選択し、「DENPYO01.smd」という名前を付けて画面定義体を保存します。