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Interstage List Creator V10.5.0 Web手元印刷コンポーネント機能編
FUJITSU Software

2.1.1 Webサーバのセットアップ

ここでは、Webサーバのセットアップについて説明します。

2.1.1.1 コンポーネント機能のインストール

コンポーネント機能を使用するためには、WebサーバにWindows版List Creator Enterprise Editionをインストールした後に、コンポーネント機能固有の設定を行う必要があります。

なお、コンポーネント機能の動作環境を設定する場合は、Administrators権限を持つユーザで行ってください。

2.1.1.1.1 IISの環境設定

IISでコンポーネント機能を使用するには、IISにList Creator固有の仮想ディレクトリ(Webサーバが公開するディレクトリ)を設定する必要があります。また、必要に応じて、Webサーバのログを採取するための設定を行います。

なお、IISを使用する場合、サーバモジュールを登録する必要があります。

仮想ディレクトリの設定

IISを使用する場合、以下の仮想ディレクトリを設定する必要があります。

表2.1 IISに設定するList Creator固有の仮想ディレクトリ

仮想ディレクトリ

物理ディレクトリ

アクセス

/ListCREATOR

List Creatorインストールディレクトリ\inetpub

読み取り

/ListCREATOR/samples

List Creatorインストールディレクトリ\samples

読み取り

/ListCREATOR/data

List Creatorインストールディレクトリ\data

読み取り

/ListCREATOR/manual

List Creatorインストールディレクトリ\manual

読み取り

/ListCREATOR/Scripts

List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts

実行

注意

  • List Creatorのインストールディレクトリ以外に帳票定義情報やデータファイルを格納する場合は、帳票格納ディレクトリおよびデータファイルの格納ディレクトリを、Webサーバの仮想ディレクトリに設定する必要があります。

以下に、仮想ディレクトリの設定手順を説明します。

=操作手順=
  1. 「インターネットサービスマネージャ」を起動します。

  2. 「インターネット インフォメーション サービス」配下の該当コンピュータの「既定のWebサイト」を選択します。

  3. [操作]-[新規作成]-[仮想ディレクトリ]を選択します。

  4. 「新しい仮想ディレクトリのウィザード」の「仮想パス(エイリアス)」に任意の仮想パス名を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  5. 「新しい仮想ディレクトリのウィザード」の「物理パス」に帳票定義情報やデータファイルの格納ディレクトリを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  6. 「新しい仮想ディレクトリのウィザード」の「読み取りアクセスを許可する」を選択し、[完了]ボタンをクリックします。

  7. 新しい仮想ディレクトリが作成されます。

ポイント

  • インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。

仮想ディレクトリの削除

以下の手順で仮想ディレクトリを削除してください。

=操作手順=
  1. 「インターネットサービスマネージャ」を起動します。

  2. 「インターネット インフォメーション サービス」配下の該当コンピュータの「既定のWebサイト」を選択します。

  3. 表2.1 IISに設定するList Creator固有の仮想ディレクトリ”の仮想ディレクトリを選択し、[削除] ボタンをクリックして削除します。

ポイント

  • インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。

Webサーバのログ採取の設定

必要に応じて、Webサーバのログを採取するための設定を行います。

以下に、Webサーバのログを採取するための設定手順を説明します。

=操作手順=
  1. 「インターネットサービスマネージャ」を起動します。

  2. 「インターネット インフォメーション サービス」配下の該当コンピュータの「既定のWebサイト」を選択します。

  3. [操作]-[プロパティ]を選択し、プロパティ画面の[Webサイト]タブを表示します。

  4. 「ログ収集を有効にする」チェックボックスをチェックし、ファイル名などの情報を設定します。

ポイント

  • インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。

サーバモジュールの登録(IISを使用する場合)

IISを使用する場合、サーバモジュールを登録する必要があります。

以下に、サーバモジュールの登録手順を説明します。

=操作手順=
  1. 「インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャ」を起動します。

  2. 「インターネット インフォメーション サービス」配下の「ローカルコンピュータ」の「Webサービス拡張」を選択します。

  3. [操作]-[新しいWebサービス拡張を追加]を選択します。

  4. 新しいWebサービス拡張画面で、以下のように設定します。

    • 拡張名

      ListCREATOR

    • 必要なファイル

      以下のファイルを追加します。

      • List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts\F3GXWSI4.dll

      • List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts\F3GXWSI7.dll

      • List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts\F3GXWSI8.dll

    • 拡張の状態を許可済みに設定する

      チェックボックスをチェックします。

    ポイント

    • インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。

2.1.1.1.2 MIMEタイプの設定

Webコントロールを使用するには、WebサーバにMIMEタイプの設定を行う必要があります。

IISを使用する場合、WebサーバにMIMEタイプの設定を行う必要があります。

以下に、MIMEタイプの設定手順を説明します。

=操作手順=
  1. 「インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャ」を起動します。

  2. 帳票格納ディレクトリ(帳票資源および入力データが格納されている仮想ディレクトリ)に、以下のMIMEタイプを設定します。

    MIMEタイプ

    拡張子

    text/plain

    bip

    application/octet-stream

    pmd

    application/octet-stream

    ovd

    text/plain

    dat(*1)

    *1:入力データファイルの拡張子が、「dat」の場合です。

    注意

    • 上記以外の拡張子のファイルを使用する場合は、使用するファイルの拡張子のMIMEタイプの設定を行う必要があります。

  3. 「インターネット インフォメーション サービス」配下の「ローカルコンピュータ」の「Webサイト」の「既定のWebサイト」から「ListCREATOR」を選択します。

  4. ファイル一覧から「fgateway」を選択し、プロパティ画面を起動します。

  5. fgatewayのプロパティ画面の[HTTPヘッダー]タブの[MIMEの種類]ボタンをクリックします。

  6. MIMEの種類画面で、以下のMIMEタイプを設定します。

    MIMEタイプ

    拡張子

    application/octet-stream

    *(アスタリスク)

  7. 「インターネット インフォメーション サービス」配下の「ローカルコンピュータ」の「Webサイト」の「既定のWebサイト」から「ListCREATOR」を選択します。

  8. ファイル一覧から「configw.bip」を選択し、プロパティ画面を起動します。

  9. configw.bipのプロパティ画面の[HTTPヘッダー]タブの[MIMEの種類]ボタンをクリックします。

  10. MIMEの種類画面で、以下のMIMEタイプを設定します。

    MIMEタイプ

    拡張子

    text/plain

    bip

    ポイント

    • インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。

2.1.1.2 コンポーネント機能の動作環境設定

コンポーネント機能固有の動作環境は、Webサーバ側でのみ設定が必要です。Webクライアント側では、コンポーネント機能固有の動作環境を設定する必要はありません。

動作環境の設定は、[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[環境設定]-[Web手元印刷 環境設定]で実行します。

2.1.1.2.1 環境設定(Web手元印刷機能)画面

図2.1 環境設定(Web手元印刷機能)画面

ドキュメント格納先

Webコントロールを使用する場合は、設定する必要はありません。

Webプラグインを使用する場合に設定します。

仮想ディレクトリ

データファイルの圧縮機能を使用する場合に設定します。

データファイルの圧縮機能を使用する場合に指定する仮想URLの仮想エイリアスとディレクトリのマッピング情報を設定します。

データファイルの圧縮機能については、以下を参照してください。

⇒“2.9.4 データファイルの圧縮機能を利用する

注意

  • ここで設定する仮想ディレクトリは、Webサーバで設定する仮想ディレクトリとは関係ありません。

2.1.1.2.2 仮想ディレクトリの設定画面

環境設定(Web手元印刷機能)画面の「仮想ディレクトリ」の[設定]ボタンをクリックすると、仮想ディレクトリの設定画面が表示されます。

データファイルの圧縮機能を使用する場合に指定する仮想URLの仮想エイリアスとディレクトリのマッピング情報を設定します。

図2.2 仮想ディレクトリの設定画面

仮想ディレクトリ一覧

現在設定されている仮想ディレクトリの一覧が表示されます。

ディレクトリを複数選択することはできません。

追加

仮想ディレクトリを新規に追加します。

ボタンをクリックすると、仮想エイリアスの設定画面が表示されます。

削除

仮想ディレクトリ一覧で選択したディレクトリを削除します。

編集

仮想ディレクトリ一覧で選択したディレクトリを変更します。

ボタンをクリックすると、仮想エイリアスの設定画面が表示されます。