ここでは、Webサーバのセットアップについて説明します。
コンポーネント機能を使用するためには、WebサーバにWindows版List Creator Enterprise Editionをインストールした後に、コンポーネント機能固有の設定を行う必要があります。
なお、コンポーネント機能の動作環境を設定する場合は、Administrators権限を持つユーザで行ってください。
IISでコンポーネント機能を使用するには、IISにList Creator固有の仮想ディレクトリ(Webサーバが公開するディレクトリ)を設定する必要があります。また、必要に応じて、Webサーバのログを採取するための設定を行います。
なお、IISを使用する場合、サーバモジュールを登録する必要があります。
●仮想ディレクトリの設定
IISを使用する場合、以下の仮想ディレクトリを設定する必要があります。
仮想ディレクトリ | 物理ディレクトリ | アクセス |
---|---|---|
/ListCREATOR | List Creatorインストールディレクトリ\inetpub | 読み取り |
/ListCREATOR/samples | List Creatorインストールディレクトリ\samples | 読み取り |
/ListCREATOR/data | List Creatorインストールディレクトリ\data | 読み取り |
/ListCREATOR/manual | List Creatorインストールディレクトリ\manual | 読み取り |
/ListCREATOR/Scripts | List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts | 実行 |
注意
List Creatorのインストールディレクトリ以外に帳票定義情報やデータファイルを格納する場合は、帳票格納ディレクトリおよびデータファイルの格納ディレクトリを、Webサーバの仮想ディレクトリに設定する必要があります。
以下に、仮想ディレクトリの設定手順を説明します。
「インターネットサービスマネージャ」を起動します。
「インターネット インフォメーション サービス」配下の該当コンピュータの「既定のWebサイト」を選択します。
[操作]-[新規作成]-[仮想ディレクトリ]を選択します。
「新しい仮想ディレクトリのウィザード」の「仮想パス(エイリアス)」に任意の仮想パス名を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
「新しい仮想ディレクトリのウィザード」の「物理パス」に帳票定義情報やデータファイルの格納ディレクトリを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
「新しい仮想ディレクトリのウィザード」の「読み取りアクセスを許可する」を選択し、[完了]ボタンをクリックします。
新しい仮想ディレクトリが作成されます。
ポイント
インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。
●仮想ディレクトリの削除
以下の手順で仮想ディレクトリを削除してください。
「インターネットサービスマネージャ」を起動します。
「インターネット インフォメーション サービス」配下の該当コンピュータの「既定のWebサイト」を選択します。
“表2.1 IISに設定するList Creator固有の仮想ディレクトリ”の仮想ディレクトリを選択し、[削除] ボタンをクリックして削除します。
ポイント
インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。
●Webサーバのログ採取の設定
必要に応じて、Webサーバのログを採取するための設定を行います。
以下に、Webサーバのログを採取するための設定手順を説明します。
「インターネットサービスマネージャ」を起動します。
「インターネット インフォメーション サービス」配下の該当コンピュータの「既定のWebサイト」を選択します。
[操作]-[プロパティ]を選択し、プロパティ画面の[Webサイト]タブを表示します。
「ログ収集を有効にする」チェックボックスをチェックし、ファイル名などの情報を設定します。
ポイント
インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。
●サーバモジュールの登録(IISを使用する場合)
IISを使用する場合、サーバモジュールを登録する必要があります。
以下に、サーバモジュールの登録手順を説明します。
「インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャ」を起動します。
「インターネット インフォメーション サービス」配下の「ローカルコンピュータ」の「Webサービス拡張」を選択します。
[操作]-[新しいWebサービス拡張を追加]を選択します。
新しいWebサービス拡張画面で、以下のように設定します。
拡張名
ListCREATOR
必要なファイル
以下のファイルを追加します。
List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts\F3GXWSI4.dll
List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts\F3GXWSI7.dll
List Creatorインストールディレクトリ\inetpub\scripts\F3GXWSI8.dll
拡張の状態を許可済みに設定する
チェックボックスをチェックします。
ポイント
インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。
Webコントロールを使用するには、WebサーバにMIMEタイプの設定を行う必要があります。
IISを使用する場合、WebサーバにMIMEタイプの設定を行う必要があります。
以下に、MIMEタイプの設定手順を説明します。
「インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャ」を起動します。
帳票格納ディレクトリ(帳票資源および入力データが格納されている仮想ディレクトリ)に、以下のMIMEタイプを設定します。
MIMEタイプ | 拡張子 |
---|---|
text/plain | bip |
application/octet-stream | pmd |
application/octet-stream | ovd |
text/plain | dat(*1) |
*1:入力データファイルの拡張子が、「dat」の場合です。
注意
上記以外の拡張子のファイルを使用する場合は、使用するファイルの拡張子のMIMEタイプの設定を行う必要があります。
「インターネット インフォメーション サービス」配下の「ローカルコンピュータ」の「Webサイト」の「既定のWebサイト」から「ListCREATOR」を選択します。
ファイル一覧から「fgateway」を選択し、プロパティ画面を起動します。
fgatewayのプロパティ画面の[HTTPヘッダー]タブの[MIMEの種類]ボタンをクリックします。
MIMEの種類画面で、以下のMIMEタイプを設定します。
MIMEタイプ | 拡張子 |
---|---|
application/octet-stream | *(アスタリスク) |
「インターネット インフォメーション サービス」配下の「ローカルコンピュータ」の「Webサイト」の「既定のWebサイト」から「ListCREATOR」を選択します。
ファイル一覧から「configw.bip」を選択し、プロパティ画面を起動します。
configw.bipのプロパティ画面の[HTTPヘッダー]タブの[MIMEの種類]ボタンをクリックします。
MIMEの種類画面で、以下のMIMEタイプを設定します。
MIMEタイプ | 拡張子 |
---|---|
text/plain | bip |
ポイント
インターネットサービスマネージャの種類により、メニュー名や画面上の文字列などが違う場合があります。
コンポーネント機能固有の動作環境は、Webサーバ側でのみ設定が必要です。Webクライアント側では、コンポーネント機能固有の動作環境を設定する必要はありません。
動作環境の設定は、[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[環境設定]-[Web手元印刷 環境設定]で実行します。
図2.1 環境設定(Web手元印刷機能)画面
Webコントロールを使用する場合は、設定する必要はありません。
Webプラグインを使用する場合に設定します。
データファイルの圧縮機能を使用する場合に設定します。
データファイルの圧縮機能を使用する場合に指定する仮想URLの仮想エイリアスとディレクトリのマッピング情報を設定します。
データファイルの圧縮機能については、以下を参照してください。
注意
ここで設定する仮想ディレクトリは、Webサーバで設定する仮想ディレクトリとは関係ありません。
環境設定(Web手元印刷機能)画面の「仮想ディレクトリ」の[設定]ボタンをクリックすると、仮想ディレクトリの設定画面が表示されます。
データファイルの圧縮機能を使用する場合に指定する仮想URLの仮想エイリアスとディレクトリのマッピング情報を設定します。
図2.2 仮想ディレクトリの設定画面
現在設定されている仮想ディレクトリの一覧が表示されます。
ディレクトリを複数選択することはできません。
仮想ディレクトリを新規に追加します。
ボタンをクリックすると、仮想エイリアスの設定画面が表示されます。
仮想ディレクトリ一覧で選択したディレクトリを削除します。
仮想ディレクトリ一覧で選択したディレクトリを変更します。
ボタンをクリックすると、仮想エイリアスの設定画面が表示されます。