以下に、コネクタ連携型およびWeb手元印刷型(コネクタ連携時)の場合の帳票資源の配置場所について示します。
帳票資源 | 配置場所 | |||
---|---|---|---|---|
アプリケーションサーバ | 帳票出力サーバ | Web | ||
COBOLアプリケーション | ● | × | × | |
帳票定義情報(*2) | ● | ○(*3) | × | |
組込みメディア(*2) | ○ | ○ | × | |
初期化ファイル | プリンタ情報ファイル | ● | × | × |
出力属性ファイル(*2) | ○ | × | × | |
印刷属性ファイル(*2) | ||||
電子帳票情報ファイル(*2) | ||||
FAX配信属性ファイル(*2) | ||||
PDF文書情報ファイル(*2) | ||||
フォントファイル(*2) | × | ○ | ○ | |
PDFメール配信時のメールに添付するファイル(*2) | ○ | × | × | |
PDFメールテンプレートファイル(*2) | ○ | × | × |
●:配置必須
○:配置可能
×:配置不可
*1:
Web手元印刷型(コネクタ連携時)の場合のみ配置可能です。
*2:
使用する場合のみ配置してください。
*3:
帳票出力サーバが UNIX系OSの場合、プリンタにFM出力、またはFNP出力する際は、必ず、帳票出力サーバに帳票定義情報を配置し、帳票出力時に帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しない指定を行ってください。帳票定義情報をアプリケーションサーバに配置し、帳票出力時に帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送するを指定した場合、オーバレイが印刷されない、または異なるオーバレイが印刷されることがあります。
ポイント
入力データはCOBOLアプリケーションのWRITE文で直接書き込みます。
帳票出力時に使用する帳票資源の配置場所は、COBOLアプリケーション実行時に指定する環境変数、プリンタ情報ファイル、および出力属性ファイルで指定します。指定方法や指定時の優先順序については、以下を参照してください。
既存のCOBOL資産を帳票資源として他のコンピュータに配置して使用した場合、帳票の出力結果が既存の環境で出力した結果と異なる場合があります。既存の環境で出力した結果に合わせて帳票を出力したい場合は、以下の帳票資源を修正してください。
帳票定義体または画面帳票定義体
修正方法については、FORMまたはNetCOBOLに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
プリンタ情報ファイル
修正方法については、MeFtまたはNetCOBOLに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
●COBOLアプリケーション
COBOLアプリケーションは、アプリケーションサーバに配置してください。
●帳票定義情報
どこに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力するかによって、以下のように配置場所が異なります。
アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
アプリケーションサーバに配置し、帳票出力サーバへ転送する指定を行ってください。
帳票出力時には、アプリケーションサーバの帳票定義情報が帳票出力サーバに転送され、帳票が出力されます。
帳票出力サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
帳票出力サーバおよびアプリケーションサーバの両方に配置します。このとき、アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報は転送しない指定を行ってください。
帳票出力時には、帳票出力サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票が出力されます。
ポイント
帳票出力サーバに配置した帳票定義情報を使用することにより、ネットワークの負荷を軽減することができます。
注意
OWFファイルを生成する場合は、必ずアプリケーションサーバから帳票出力サーバに帳票定義情報を転送する必要があります。帳票定義情報を転送せずにOWFファイルを生成することはできません。
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合、プリンタにFM出力、またはFNP出力する際は、必ず、帳票出力サーバに帳票定義情報を配置し、環境変数のLM_FORMSENDMODE、または出力属性ファイルのFORMSENDMODEで、帳票出力時に帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しない指定を行ってください。帳票定義情報をアプリケーションサーバに配置し、帳票出力時に帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送するを指定した場合、オーバレイが印刷されない、または異なるオーバレイが印刷されることがあります。
なお、帳票定義情報(帳票定義体または画面帳票定義体)は、「定義体格納ディレクトリ」に配置します。オーバレイ(オーバレイ定義体)を使用する場合は、オーバレイパターン格納ディレクトリにオーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)を配置してください。
●組込みメディア
どこに配置した組込みメディアを使用して帳票出力するかによって、以下のように配置場所が異なります。
アプリケーションサーバに配置した組込みメディアを使用して帳票出力する場合
アプリケーションサーバに配置し、帳票出力サーバへ転送する指定を行ってください。
帳票出力時には、アプリケーションサーバの組込みメディアが帳票出力サーバに転送され、帳票が出力されます。
帳票出力サーバに配置した組込みメディアを使用して帳票出力する場合
帳票出力サーバに配置します。このとき、すでにアプリケーションサーバに配置済みの組込みメディアがある場合、アプリケーションサーバの組込みメディアは転送しない指定を行ってください。
ポイント
帳票出力サーバに配置した組込みメディアを使用することにより、ネットワークの負荷を軽減することができます。
注意
組込みメディアを使用する場合、プリンタ情報ファイルのMEDIADIRキーワードで組込みメディア格納ディレクトリを必ず指定します。したがって、COBOLアプリケーションで組込みメディアのファイル名を指定する場合は、ファイル名のみで指定してください。相対パスおよびフルパスで指定すると、帳票出力時に、帳票出力サーバまたはWebクライアントでエラーとなります。
OWFファイルを生成する場合は、必ずアプリケーションサーバから帳票出力サーバに組込みメディアを転送する必要があります。組込みメディアを転送せずにOWFファイルを生成することはできません。
●初期化ファイル
初期化ファイルは、アプリケーションサーバに配置してください。
初期化ファイルのうち、プリンタ情報ファイルは、アプリケーションサーバへの配置は必須です。
●フォントファイル
帳票出力サーバまたはWebクライアントに配置してください。
フォントファイルを使用する場合、出力方法ごとに、フォントファイルを以下のように登録してください。
帳票の出力方法が「印刷」、「電子保存」、「FAX送信」、「OWFファイル生成」の場合
Windowsの外字エディタやCharset Managerなどで設定します。
帳票の出力方法が「PDFファイル保存」の場合
環境設定によってフォントを登録します。
登録方法については、オンラインマニュアル“PDF変換機能編”を参照してください。
●PDFメール配信時のメールに添付するファイル、PDFメールテンプレートファイル
アプリケーションサーバに配置してください。
帳票資源、および帳票出力時に生成するファイルの格納先には、以下のディレクトリを使用してください。
アプリケーションサーバまたは帳票出力サーバがWindowsの場合
ローカルディスク、およびUNC指定(\\コンピュータ名\共有名\ディレクトリ名)
アプリケーションサーバまたは帳票出力サーバがUNIX系OSの場合
ローカルディスク、およびリモートマウントしたディレクトリ
なお、以下のディレクトリは使用できません。
アプリケーションサーバまたは帳票出力サーバがWindowsの場合
ネットワークドライブ、およびリムーバブルディスク
以下に、コネクタ連携型およびWeb手元印刷型(コネクタ連携時)の場合の帳票資源の配置手順を示します。
帳票資源の配置場所を決めます。
配置場所については、以下を参照してください。
⇒“2.5.2 帳票資源の配置”
文字コード系を統一します。
以下を参照してください。
⇒“A.1 使用できる文字コード系と環境変数の設定について”
初期化ファイルを配置先コンピュータに配置します。
帳票定義情報を使用する場合、配置先コンピュータに、定義体格納ディレクトリを作成します。また、オーバレイを使用する場合、オーバレイパターン格納ディレクトリを作成します。
操作手順4.で作成した定義体格納ディレクトリに帳票定義情報を配置します。
帳票定義情報を使用する場合、定義体格納ディレクトリに、以下の資源を配置します。
帳票定義体の場合
帳票名.pmd
帳票名.psf
画面帳票定義体の場合
帳票名.smd
また、オーバレイを使用する場合、オーバレイパターン格納ディレクトリにオーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)を配置します。
以下の帳票資源を使用する場合、これらの帳票資源も配置先コンピュータに配置します。
組込みメディア
フォントファイル
PDFメール配信時のメールに添付するファイル
PDFメールテンプレートファイル
COBOLアプリケーションをアプリケーションサーバに配置します。