帳票を設計したときに使用したフォントを、そのままPDFファイル/TIFFファイル上に使用することが可能です。
TIFF出力を行う場合の留意事項については、オンラインマニュアル“TIFF出力機能編”を参照してください。
使用できるフォントは以下のTrueTypeフォントファイルです。
**.ttf
True Type Font形式のファイルです。
**.ttc
True Type Collection形式のファイルです。
**.tte
True Type標準外字形式のファイルです。
ポイント
使用するフォントの外字があらかじめ定義されている場合、その外字データも使用できます。なお、外字を作成した外字エディタによっては、正しく動作しない場合があります。
使用できるTrue Typeフォントは、Unicode CMapテーブルを実装しているフォントです。使用したいフォントがUnicode CMapテーブルを実装しているフォントかどうかについては、お使いになるフォントの提供元にご確認ください。
帳票設計時に使用したフォントを使用して、JIS X 0208:1990からJIS X 0213:2004にて追加された文字を出力することができます。
設定方法は以下のとおりです。
帳票出力環境設定ファイル、または、帳票出力情報ファイルにてキーワード「PDFJIS2004MODE」に「Y」を指定します。
詳細は、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
JIS2004基準フォントをPDFフォント登録します。
キーワードとPDFフォント登録の設定による出力結果の関係は、以下のとおりです。
PDFJIS2004MODE | 字形変更文字 | サロゲートペア文字 |
---|---|---|
Y | ○ | ○ |
N | ○ | × |
PDFJIS2004MODE | 字形変更文字 | サロゲートペア文字 |
---|---|---|
Y | ○ | ○ |
N | × | × |
○:出力可能
×:出力不可
出力時にエンベッド指定を行います
詳細は、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
エンベッド指定を行わなかった場合には、正しく出力できないことがあります。
Windowsの場合には“帳票出力サーバがWindowsの場合”も参照してください。
注意
帳票設計時に使用したIVS文字に対応したフォントを、そのままPDFファイル上で使用することができます。その際の注意事項は以下の通りです。
ビューア上でIVS文字を正しく表示させるには、以下の条件を満たす必要があります。
PDFファイル上で使用するIVS文字に対応したフォントを、PDFフォント登録しておくこと。
フォントをエンベッドしていないPDFの場合は、表示を行う環境においても、IVS文字がサポートされた環境である必要があります(IVS文字に対応したフォントがインストールされている)。
Adobe AcrobatおよびAdobe Readerにおいて、IVS文字を用いた検索は未サポートです。
ただし基底文字を入力して検索することによって、その基底文字を含む全てのIVS文字を検索結果にヒットさせることができます。
Adobe AcrobatおよびAdobe ReaderでIVS文字のコピー&ペーストを行った場合、異体字セレクタの情報はコピーされず基底文字として扱われます。
IVS文字をサポートするOSのバージョン等の情報は、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
以下の手順にしたがって、List Creatorにフォントの登録を行ってください。
帳票出力サーバがWindowsの場合
帳票設計時に使用したフォントを、List Creatorが動作しているシステムにインストールします(C:\WINDOWS\FONTS\など)。
Administrators権限をもつユーザでログオンし、PDF変換機能が使用されていないことを確認後、[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[環境設定]-[PDF・TIFFファイル フォント登録]を選択してください。以下のようなウィンドウが表示されます。
左側のウィンドウに、現在システムにインストールされているPDFで使用することが可能なフォントの一覧が表示されます。それぞれのフォント名に対してエンベッドの可否に関する情報と、List Creatorへの登録状況に関するステータスが表示されます。
フォント内に設定されているライセンス権に関する情報をもとに、エンベッドの可否を表示します。
エンベッドすることが可能なフォントです。List CreatorのPDFフォント登録後、List Creator デザイナの帳票定義情報の設定による指定、帳票出力時の指定、PDF文書情報ファイルで指定されたフォントのエンベッド指定にしたがいます。
PDFフォント登録を行ったフォントのエンベッドされる文字範囲の詳細は、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
フォントの埋め込みが制限されているため、エンベッドすることができないフォントです。
List CreatorのPDFフォント登録処理が完了しているフォントです。
List CreatorのPDFフォント登録処理が行われていないか、正しく登録が行われていません。
List CreatorのPDFフォント登録処理後に、フォントファイルの置き換えや外字データの作成が行われた可能性があります。フォントを選択し、再度登録処理を行ってください。
帳票設計時に使用したフォントを選択し、[登録]ボタンをクリックしてください。登録が完了すると、右側のウィンドウに登録済みのフォント名とフォントの種別(欧文・和文など)の一覧が表示されます。
フォントに関する詳しい情報を知りたい場合は、右側のフォント一覧中で該当フォントをダブルクリックします。フォントの詳細情報が表示されます。
List Creator デザイナの設定や帳票出力時の指定(PDF文書情報ファイルの指定、またはPDFファイルの文字埋め込み指定)にしたがいます。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
和文フォントの場合、使用された文字のエンベッドを行います。ただし、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にNONE/FONT/JEF/FONT+JEFが指定されている場合は、外字はエンベッドされません。それ以外の場合は、使用されたすべての文字がエンベッドされます。
欧文フォントの場合は、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にかかわらず、すべての文字がエンベッドされます。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
和文フォントの場合、指定した文字のエンベッドを行いません。ただし、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にALL/USER/FONT+USER/JEF+USERが指定されている場合は、外字のみエンベッドされます。それ以外の場合は、文字がエンベッドされません。
欧文フォントの場合は、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にかかわらず、文字がエンベッドされません。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
なお、List Creator 帳票出力インタフェースを使用する場合、帳票出力時の指定(文書情報ファイルの指定、またはPDFファイルの文字埋め込み指定)、およびList Creator デザイナの設定は、以下の優先順序で有効となります(1の優先順序が高く、3になるにしたがって優先順序が低くなります)。
帳票出力時のPDF文書情報ファイルの指定(prprintコマンドの場合は、-in5オプション)
帳票出力時のPDFファイルの文字埋め込み指定(prprintコマンドの場合は、-gpdfembedオプション)
List Creator デザイナでの設定
帳票設計時に使用したフォントファイル(**.ttf、**.ttc、**.tte)を、List Creatorが動作している環境へファイル転送します。
システム管理者権限でログオンし、PDF変換機能が使用されていないことを確認後、以下のコマンドで登録・登録削除・参照処理を行ってください。
以下のコマンドを実行します。
<List Creator インストールディレクトリ>\bin\entt -f ttfpath [-x N] [-e ttepath] [-v] [-o S]
「**.ttf」または「**.ttc」ファイルへのフルパスを指定します。
「**.ttc」ファイルを指定したとき、ttcファイル内の何番目の書体を登録するかを指定します(先頭:N=1)。
「**.ttc」を登録するときには必ず、指定してください(必須)。
なお、このオプションを指定しなかった場合は、エラーメッセージとともに「**.ttc」ファイル内のすべての書体名と番号が表示されます。再度、いずれかの番号を指定して登録してください。
対応する「**.tte」ファイルへのフルパスを指定します。
和文フォントを縦書き書体として登録するときに指定します。
フォントごとに、エンベッドの設定を行うときに指定します(S=0 | 1 | 2)。フォントごとに、エンベッドの有無を変更できます。
0(不可):
和文フォントの場合、指定した文字のエンベッドは行いません。ただし、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にALL/USER/FONT+USER/JEF+USERを指定した場合、外字のみエンベッドされます。それ以外の場合は、文字がエンベッドされません。
欧文フォントの場合、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にかかわらず、文字がエンベッドされません。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
1(選択):
List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定(PDF文書情報ファイルの指定、またはPDFファイルの文字埋め込み指定)にしたがいます(デフォルト)。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
2(必須):
和文フォントの場合、使用された文字のエンベッドを行います。ただし、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にNONE/FONT/JEF/FONT+JEFを指定した場合、外字はエンベッドされません。それ以外の場合は、使用したすべての文字がエンベッドされます。
欧文フォントの場合、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時のオプションの指定にかかわらず、使用された文字がエンベッドされます。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
なお、List Creator帳票出力インタフェースを使用する場合、帳票出力時の指定(PDF文書情報ファイルの指定、またはPDFファイルの文字埋め込み指定)、およびList Creator デザイナの設定は、以下の優先順序で有効となります(1の優先順序が一番高く、3になるにしたがって優先順序が低くなります)。
帳票出力時のPDF文書情報ファイルの指定(prprintコマンドの場合は、-in5オプション)
帳票出力時のPDFファイルの文字埋め込み指定(prprintコマンドの場合、-gpdfembedオプション)
List Creator デザイナでの設定
以下の場合の、コマンド記述例を示します。
List Creatorインストール先ディレクトリが「C:\ListCREATOR」
帳票設計時に使用したフォントファイルへのフルパスが「C:\WINDOWS\Fonts\msgothic.ttc」
msgothic.ttcの1番目の書体を登録する。
msgothic.ttcに対応するtteファイルへのフルパスが「C:\WINDOWS\Fonts\EUDC.tte」
和文フォントを縦書き書体として登録する。
フォントのエンベッドの設定を不可として登録する。
# C:\ListCREATOR\bin\entt -f C:\WINDOWS\Fonts\msgothic.ttc -x 1 -e C:\WINDOWS\Fonts\EUDC.tte -v -o 0
以下のコマンドを実行します。
<List Creatorインストールディレクトリ>\bin\lstt
画面上には、フォントごとに以下の情報が出力されます。
フォント番号:言語:PDFフォント名:エンベッド方針(*1):フォント名:外字フォント名
*1:PDFフォント登録時に、-oオプションに指定した値が表示されます。
以下に、表示例を示します。
# C:\ListCREATOR\bin\lstt 4:jp:FUJ-Minchotai:1:\tmp\f3baujm3.ttf: 5:jp:FUJ-Gothictai:1:\tmp\f3baujg4.ttf:
以下のコマンドを実行します。
<List Creatorインストールディレクトリ>\bin\rmtt fontIndex
登録を削除するフォント番号を指定します。フォント番号はlsttコマンドによって、行の先頭に表示される番号です。
ポイント
Windowsシステム上で該当のフォントに外字が関連づけられている場合、自動的に外字フォントファイルも登録されます。登録された外字フォントはFontMap情報画面の「外字フォントファイル名」で参照可能です。
「MS 明朝」「@MS 明朝」「MS ゴシック」「@MS ゴシック」をPDFフォント登録して帳票出力する場合、置換フォントの設定が必要となります。
List Creator デザイナの「帳票業務情報のプロパティ」の[印刷]タブの「置換フォント設定」にて、「定義フォント」名と「置換フォント」名に(全角/半角文字の違いに注意し)同じフォント名を設定してください。置換フォントの設定は、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
置換フォント情報ファイルを帳票出力インタフェースで指定します。
置換フォント情報ファイルについては、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の置換フォント情報ファイルについての記載を参照してください。
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合
帳票設計時に使用したフォントファイル(**.ttf、**.ttc、**.tte)を、List Creatorが動作している環境へファイル転送します。
システム管理者権限でログオンし、PDF変換機能が使用されていないことを確認後、以下のコマンドで登録・登録削除・参照処理を行ってください。
以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVedoc/bin/entt -f ttfpath [-x N] [-e ttepath] [-v] [-o S]
「**.ttf」または「**.ttc」ファイルへのフルパスを指定します。
「**.ttc」ファイルを指定したとき、ttcファイル内の何番目の書体を登録するかを指定します(先頭:N=1)。
「**.ttc」を登録するときには必ず、指定してください(必須)。
なお、このオプションを指定しなかった場合は、エラーメッセージとともに「**.ttc」ファイル内のすべての書体名と番号が表示されます。再度、いずれかの番号を指定して登録してください。
対応する「**.tte」ファイルへのフルパスを指定します。
和文フォントを縦書き書体として登録するときに指定します。
フォントごとに、エンベッドの設定を行うときに指定します(S=0 | 1 | 2)。フォントごとに、エンベッドの有無を変更できます。
0(不可):
和文フォントの場合、指定した文字のエンベッドは行いません。ただし、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にALL/USER/FONT+USER/JEF+USERを指定した場合、外字のみエンベッドされます。それ以外の場合は、文字がエンベッドされません。
欧文フォントの場合、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にかかわらず、文字がエンベッドされません。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
1(選択):
List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定(PDF文書情報ファイルの指定、またはPDFファイルの文字埋め込み指定)にしたがいます(デフォルト)。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
2(必須):
和文フォントの場合、使用された文字のエンベッドを行います。ただし、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時の指定にNONE/FONT/JEF/FONT+JEFを指定した場合、外字はエンベッドされません。それ以外の場合は、使用したすべての文字がエンベッドされます。
欧文フォントの場合、List Creator デザイナの設定や、帳票出力時のオプションの指定にかかわらず、使用された文字がエンベッドされます。
詳しくは、以下の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒ “2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”
なお、List Creator 帳票出力インタフェースを使用する場合、帳票出力時の指定(PDF文書情報ファイルの指定、またはPDFファイルの文字埋め込み指定)、およびList Creator デザイナの設定は、以下の優先順序で有効となります(1の優先順序が一番高く、3になるにしたがって優先順序が低くなります)。
帳票出力時のPDF文書情報ファイルの指定(prprintコマンドの場合は、-in5オプション)
帳票出力時のPDFファイルの文字埋め込み指定(prprintコマンドの場合、-gpdfembedオプション)
List Creator デザイナでの設定
以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVedoc/bin/lstt
画面上には、フォントごとに以下の情報が出力されます。
フォント番号:言語:PDFフォント名:エンベッド方針(*1):フォント名:外字フォント名
*1:PDFフォント登録時に、-oオプションに指定した値が表示されます。
以下に、表示例を示します。
# /opt/FJSVedoc/bin/lstt 4:jp:FUJ-Minchotai:1:/tmp/f3baujm3.ttf: 5:jp:FUJ-Gothictai:1:/tmp/f3baujg4.ttf:
以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVedoc/bin/rmtt fontIndex
登録を削除するフォント番号を指定します。フォント番号はlsttコマンドによって、行の先頭に表示される番号です。
注意
帳票に縦書きフォントを使用したときには、フォント名に「@****」となっているフォントを登録してください。
フォントを多く登録するとPDF変換性能が劣化する場合があります。帳票中に使用したフォントのみ登録してください。
Windowsシステムの外字エディタなどによって作成された外字を使用する場合は、List Creatorの動作システムにも外字フォントファイル(**.tte)をインストールしてください。ただし、FUJ明朝体、およびFUJゴシック体を使用してCharset Manager連携による外字連携機能を使用する場合には、外字フォントファイルのインストールの必要はありません(“2.1.9 外字を使用したPDFの出力方法”の外字の登録処理を行ってください)。
PDFファイルで使用するフォントに文字が収録されていない場合、文字が出力されない場合があります。詳しくは、オンラインマニュアル“トラブルシューティング集”を参照してください。
帳票出力中、または帳票定義一覧か帳票様式定義のプレビューを表示中にPDFフォント登録の追加を行った場合、追加したフォントがPDFファイルに反映されません。あらかじめ使用するフォントをPDFフォント登録で追加してください。
帳票出力中、または帳票定義一覧か帳票様式定義のプレビューを表示中にPDFフォント登録の削除を行わないでください。
登録したフォントファイルの移動や削除(アンインストール)は、List CreatorのPDFフォント登録機能における削除処理を実行後に行ってください。
フォント自体にエンベッドの許可がされていないフォントに関しては、PDFファイル上にフォントをエンベッドすることができません。
SymbolやWingdingsなどの欧文記号フォントを使用した場合には、エンベッドを行わないと文字ピッチなどがずれる場合があります。
太字や斜体などの文字修飾を行った場合、固定リテラル、テキスト項目の文字デザインが、プレビュー画面と異なる場合があります。
フォント登録を行った場合、List Creator デザイナの「帳票業務情報のプロパティ」の「文書情報設定画面」で、フォントのエンベッドの指定が「文字の埋め込み:埋め込まない」以外のときは、使用された文字がエンベッドされます。
PDFファイルへのフォントのご利用条件については、お使いのフォントの使用許諾にしたがってください。
置換フォントの設定を行わずに、List Creatorの帳票出力コマンド(prprintコマンドなど)や各種インタフェース(Javaインタフェースなど)から帳票出力を行う場合、MS 明朝やMS ゴシックのフォント登録の有無にかかわらず、以下のようにマッピングして出力されます。
MS 明朝(エンベッド時 : FUJ明朝体)
MS ゴシック(エンベッド時 : FUJゴシック体)
@MS 明朝(エンベッド時 : @FUJ明朝体)
@MS ゴシック(エンベッド時 : @FUJゴシック)
登録されていないフォントを使用した場合、以下のように出力されます。
MS 明朝(エンベッド時 : FUJ明朝体)
MS 明朝(エンベッド時 : @FUJ明朝体)
ただし、オーバレイ文字は、@MS 明朝(エンベッド時 : @FUJ明朝体)
MS 明朝(エンベッド時 : FUJ明朝体)
MS ゴシック(エンベッド時 : FUJゴシック体)
PDFフォント登録を行ったサーバ上で、List Creatorを再インストールまたはアップグレードする場合は、旧製品をアンインストールする前にPDFフォント登録機能を使用してPDFフォントを削除し、List Creatorを再インストールまたはアップグレードした後に、再度PDFフォント登録を行ってください。
PDFフォント登録情報を他の環境に移行することが可能です。
移行元でPDFフォント登録情報のエクスポートを行ってください。
移行先でPDFフォント登録情報のインポートを行ってください。
移行元の帳票出力サーバで、以下のコマンドを実行します。
Windowsの場合
<List Creatorインストールディレクトリ>\bin\lstt -e exportpath
UNIX系OSの場合
/opt/FJSVedoc/bin/lstt -e exportpath
-e exportpath:
フォントリストファイルの出力ファイル名を指定します。ファイル拡張子は任意で指定してください。指定ファイルがすでに存在する場合は上書き保存されます。ただし、ファイルを上書きする権限がない場合には、エラーとなります。
ポイント
-eオプションを指定すると、登録状態の表示は行われません。
出力されたファイルは、編集しないでください。
PDFフォント登録情報のエクスポートで出力したフォントリストファイルを、移行先の帳票出力サーバの任意のフォルダに配置します。
Windowsの場合、帳票設計時に使用したフォントファイル(**.ttf、**.ttc)をシステムにインストールします。(C:\WINDOWS\FONTSなど)
UNIX系OSの場合、帳票設計時に使用したフォントファイル(**.ttf、**.ttc)を任意のフォルダに配置します。
移行先の帳票出力サーバで以下のコマンドを実行し、フォントリストファイルにあるフォントの一括登録を行います。
Windowsの場合
<List Creatorインストールディレクトリ>\bin\entt -i importpath
UNIX系OSの場合
/opt/FJSVedoc/bin/entt -i importpath -d directory
-i importpath:
lsttコマンドによってエクスポートしたフォントリストファイルを指定します。
-d directory:
2でフォントファイルを配置したフォルダのフルパスを指定します。(UNIX系OSの場合のみ)
ディレクトリ指定時は、末尾に「スラッシュ(/)」を記述しないでください。
ポイント
-i指定時は「-d」以外のオプションと同時に指定することはできません。
出力されたファイルは、編集しないでください。
-iに指定するフォントリストファイルはGUI操作により出力したものも指定可能です。
Administrators権限をもつユーザでログオンし、PDF変換機能が使用されていないことを確認後、[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[環境設定]-[PDF・TIFFファイル フォント登録]を選択してください。
「ファイル」メニューから「PDFフォント登録情報のエクスポート」を選択します。
続いて表示される「ファイル保存」ダイアログボックスで、フォントリストファイルの出力パス、およびファイル名を指定し「保存」をクリックします。
ポイント
出力されたファイルは、編集しないでください。
PDFフォント登録情報のエクスポートで出力したフォントリストファイルを移行先の帳票出力サーバの任意のフォルダに配置します。
帳票設計時に使用したフォントファイル(**.ttf、**.ttc)をシステムにインストールします。(C:\WINDOWS\FONTSなど)
移行先の帳票出力サーバでPDF・TIFFファイル フォント登録を起動し、「ファイル」メニューから「PDFフォント登録情報のインポート」を選択します。
続いて表示される「ファイルを開く」ダイアログボックスで、PDFフォント登録情報のエクスポートで出力したフォントリストファイルを選択し「開く」をクリックします。
ポイント
出力されたファイルは、編集しないでください。
「ファイルを開く」ダイアログボックスで選択するフォントリストファイルは、lsttコマンドにより出力したものも指定可能です。
Windowsシステム上、外字と紐付けされているフォントがインポートによって登録された場合、そのフォントの左リストのステータスは「要再登録」になります。
注意
PDFフォント登録情報の移行では、外字の対応付けは移行しません。
移行の際、移行対象のフォントが移行先にすでにPDFフォント登録されている場合、そのフォントの登録は行いません。
インポート時、フォントの登録でエラーが発生した場合、エラーとなったフォントの登録はせずに、フォントリストファイルの次のフォントの登録に移ります。