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Interstage List Creator V10.5.0 PDF変換機能編
FUJITSU Software

2.1.1 List Creator単体でのPDFファイルの出力

List Creator単体でのPDFファイルの出力には、以下の方法があります。

以下に、それぞれについて説明します。

2.1.1.1 PDFファイル出力を行う

List Creator 帳票出力インタフェースを使用してPDF変換を行う場合には、以下の方法があります。

さらに、COBOLアプリケーション連携機能の初期化ファイルを使用してPDF変換を行う方法もあります。COBOLアプリケーション連携機能および、初期化ファイルの詳細については、オンラインマニュアル“COBOLアプリケーション連携機能編”を参照してください。

帳票出力時にコマンドまたはユーザアプリケーションで指定する方法

ポイント

コマンド、またはユーザアプリケーションで指定する方法の詳細については、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。

帳票設計時にList Creator デザイナで指定する方法

  1. List Creator デザイナの帳票定義一覧画面で出力対象の帳票定義情報を選択し、[ファイル]-[プロパティ]を選択します。

    帳票業務情報のプロパティ画面が表示されます。

  2. [ファイル]タブを選択し、「ファイル保存する」チェックボックスをチェックします。

  3. 格納先ファイル名を指定します。

ポイント

帳票設計時の指定の詳細については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。

2.1.1.2 PDFメール配信を行う

PDF変換機能を使って出力したPDFファイルを、電子メールの添付ファイルとして送信することができます。これをPDFメール配信と呼びます。

以下に、PDFメール配信を行う基本的な手順を示します。

図2.1 PDFメール配信を行う基本的な手順

  1. PDFメール環境設定ファイルを設定します。

    PDFメール環境設定ファイルを編集し、使用するSMTPサーバのアドレス、および送信者のアドレスを指定します。

    PDFメール環境設定ファイルとは、電子メール送信に関する環境を定義するファイルです。テキストエディタで編集してください。

    PDFメール環境設定ファイルは、以下に格納されています。

    • 帳票出力サーバがWindowsの場合

      List Creatorインストールディレクトリ\swmailenv.ini

    • 帳票出力サーバがUNIX系OSの場合

      /etc/opt/FJSVedoc/swmailenv.dat

    以下の項目を設定します。

    • SMTPサーバのアドレス

      [MLF_SMTPServer-default]セクション-MLF_SMTPServerAddress(設定項目名)で指定します。

    • 送信者のアドレス

      [MLF_Default]セクション-MLF_EnvelopeFromAddress(設定項目名)で指定します。

    例)swmailenv.ini(帳票出力サーバがUNIX系OSの場合はswmailenv.dat)
    ・・・・・・・
    [MLF_Default]
    ・・・・・・・
    MLF_EnvelopeFromAddress=lcowner@xxx.yyy.zzz.co.jp
    ・・・・・・・
    [MLF_SMTPServer-default]
    MLF_SMTPServerAddress=lcserver.xxx.yyy.zzz.co.jp
    ・・・・・・・・・

    その他のPDFメール環境設定ファイルの設定方法については、以下を参照してください。
    2.2.10 PDFメール環境設定ファイルのキーワード一覧
    2.2.11 PDFメール環境設定ファイルの説明
    2.2.6 PDFメール配信情報ファイル/PDFメール環境設定ファイルの指定方法
    2.2.7 PDFメール配信情報ファイル/PDFメール環境設定ファイルの書式
    2.2.12 PDFメール配信情報ファイル/PDFメール環境設定ファイルの記述例

  2. PDFメール配信サービスを再起動します。

    設定したPDFメール環境設定ファイルの内容をPDFメール配信サービスに反映させるため、PDFメール配信サービスの再起動を行います。

    以下の手順でPDFメール配信サービスを再起動します。

    • 帳票出力サーバがWindowsの場合

      「ListCREATOR SendMaild Service」を起動します。

      1. Administrators権限を持つユーザでログオンし、[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。

        サービス一覧画面が表示されます。

      2. 「ListCREATOR SendMaild Service」を選択します。

      3. 「再起動」を選択してサービスを再起動します。

    • 帳票出力サーバがUNIX系OSの場合

      システム管理者権限でログオンし、以下のコマンドを実行して、PDFメール配信デーモンを再起動します。

        /opt/FJSVedoc/etc/SKFJSVedocmail restart

      ポイント

      【Solaris版】の場合、List Creatorのインストール後に、PDFメール配信デーモンが自動起動します。

      • PDFメール配信デーモン

          /opt/FJSVedoc/bin/swmaild
      • 起動/停止スクリプト

          起動スクリプト:/etc/rc2.d/S88FJSVedocmail
          停止スクリプト:/etc/rc0.d/K55FJSVedocmail
                          /etc/rc1.d/K55FJSVedocmail
  3. ユーザアプリケーションを実行します。

    • List Creator 帳票出力インタフェースを使用する場合

      帳票出力時に送信先のアドレスを指定(prprintコマンドの場合は-gpdfmailtoaddrオプションで指定)すると、PDFメール配信が行えます。

      例)帳票出力サーバがWindowsの場合で、prprintコマンドを使用する場合
      prprint
      -assetsdir "C:\data\sample".........................................1)
      -atdirect file......................................................2)
      -f "C:\data\sample\LC.dat"..........................................3)
      "LC"................................................................4)
      -keeppdf "C:\tmp\LC.pdf"............................................5)
      -gpdfmailtoaddr lcuser@xxx.yyy.zzz.co.jp............................6)
      1):帳票格納ディレクトリを指定
      2):出力方法を指定
      3):入力データファイルを指定
      4):帳票名を指定
      5):PDFファイルの格納先を指定
      6):メールの送信先アドレスを指定

      アプリケーションの作成方法の詳細については、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。

    • COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合

      PDFメール配信は、PDF変換する指定に加え、PDF文書情報ファイル([MLF_Mail]セクション)に送信先メールアドレスを指定することで行えます。

      例)PDF文書情報ファイルへの記述例
      [MF-PDF]
      ・・・・・・・
      [MLF_Mail]
      ・・・・・・・
      MLF_ToAddress=lcuser@xxx.yyy.zzz.co.jp
      ・・・・・・・

      PDF変換の指定方法の詳細については、オンラインマニュアル“COBOLアプリケーション連携機能編”を参照してください。

    その他の電子メール機能を使用する場合は以下を参照してください。
    2.2.1 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルの指定方法
    2.2.2 PDF文書情報ファイルの書式
    2.2.8 PDFメール配信情報ファイルのキーワード一覧
    2.2.9 PDFメール配信情報ファイルのキーワード説明
    2.2.10 PDFメール環境設定ファイルのキーワード一覧
    2.2.11 PDFメール環境設定ファイルの説明

    セキュリティを設定してメール配信を行う場合は、以下を参照してください。
    2.1.5 セキュアなメール配信を行う

PDFメール配信のメールsubject、メール本文を作成する

PDFメール配信を行うメールにメールSubjectやメール本文を作成して配信する場合、PDFメール環境設定ファイルに加えて、以下のファイルが必要です。

また、PDFメールテンプレートファイルに、メール本文の雛形と変数を組み合わせることで、宛先ごとに異なったメールを送信することができます。

以下に、PDFメールテンプレートファイルとPDFメール配信情報ファイル(PDF文書情報ファイル)を使用した設定手順を示します。

PDFメールテンプレートファイルのサンプルは、以下に格納されています。

以下に、PDFメール配信のメールsubject、メール本文を作成する手順を示します。

  1. PDFメールテンプレートファイルを編集します。

    • PDFメールテンプレートファイルは、<HEAD>と<BODY>の2つのセクションに分かれています。

      <HEAD>に書かれた内容はメールヘッダとして、<BODY>に書かれた内容はメール本文として使われます。

    • 記号$で囲んだ文字列は、変数として扱われます。PDFメール配信情報ファイルの[MLF_Message]セクションで、変数の内容を記載してください。変数に使用できる文字は、半角英数字の小文字です。

    • 文書中に「$」、「<」、「>」、「\」を含める場合は、「\$」、「\<」、「\>」、「\\」のように、「\」を付加して記述します。

    • <HEAD>に以下のフィールド名を記述しても無視されます。

      Date、From、To、CC、BCC、Message-ID、MIME-Version、Content-Type、Envelope-ID、Disposition-Notification-To

    • メールの題名を指定する場合は、<HEAD>に「subject:」を必ず指定してください。また、PDFメールテンプレートファイルには1行の文字数が半角英数で3072文字を超えないようにしてください。3072文字を超える文字は無視されます。

    • <HEAD>、<BODY>の行には、これ以外に何も記述しないでください。また、同じメールヘッダを複数指定しても無視されます。

    • 空行を追加する場合は、半角空白または全角空白を追加してください。

    以下にPDFメールテンプレートファイルの例を示します。

    例)List Creatorインストールディレクトリ\mail_template.txt
    <HEAD>
    subject: $subject$
    <BODY>
    $message$
    ----------------------------------------
    連絡先:○○ □□
    メール:lcuser@xxx.yyy.zzz.co.jp
  2. PDFメール配信情報ファイル(PDF文書情報ファイル)を作成します。

    PDFメール配信情報ファイル(COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合はPDF文書情報ファイル)を、テキストエディタなどで作成し、任意のディレクトリに作成します。

    PDFメール配信情報ファイル(PDF文書情報ファイル)で[MLF_Message]セクションを定義し、テンプレートで定義した変数に文字列を設定します。

    以下に、PDFメール配信情報ファイルの例を示します。

    例)C:\tmp\listcreator.conf
    [MLF_Message]
    subject=これはテストメール
    message=○○株式会社 様
    message=いつもお世話になっております。
    message=先日ご依頼いただいた機器のお見積書です。

    ポイント

    COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合はPDF文書情報ファイルに、[MF-PDF]セクションの定義以降に[MLF_Message]セクションを定義します。

  3. ユーザアプリケーションを実行します

    • List Creator 帳票出力インタフェースを使用する場合

      帳票出力時に帳票出力(prprintコマンドの場合は-gpdfmailtoaddrオプション、および-gpdfmailconffileオプション)で、送信先のアドレス、PDFメール配信情報ファイルを指定すると、メール本文の設定が反映されたPDFメール配信ができます。

      例)送信先のアドレス、PDFメール配信情報ファイルの指定例
      prprint
      -assetsdir "C:\data\sample"..................................................1)
      -atdirect file...............................................................2)
      -f "C:\data\sample\LC.dat"...................................................3)
      "LC".........................................................................4)
      -keeppdf "C:\tmp\LC.pdf".....................................................5)
      -gpdfmailtoaddr lcuser@xxx.yyy.zzz.co.jp.....................................6)
      -gpdfmailconffile "C:\tmp\listcreator.conf"..................................7)
      1):帳票格納ディレクトリを指定
      2):出力方法を指定
      3):入力データファイルを指定
      4):帳票名を指定
      5):PDFファイルの格納先を指定
      6):メールの送信先アドレスを指定
      7):PDFメール配信情報ファイルを指定
    • COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合

      PDFメール配信を行うメールにメールSubjectやメール本文を作成して配信するには、PDFメール配信をする指定に加え、ユーザアプリケーション実行時にPDFメールテキストテンプレートファイルを指定し、2で作成したPDF文書情報ファイルを指定することで行えます。

      PDF変換、およびPDFメールテンプレートファイルの指定方法の詳細については、オンラインマニュアル“COBOLアプリケーション連携機能編”を参照してください。

      例)受信メッセージの例
      ○○株式会社様
      いつもお世話になっております。
      先日ご依頼いただいた機器のお見積書です。
      ----------------------------------------
      連絡先:○○ □□
      メール:lcuser@xxx.yyy.zzz.co.jp