ここでは、電子フォームをForm CoordinatorでWebブラウザに表示したときと、List Creatorで出力したときの違いについて、以下のように説明します。
共通
電子フォームにList Creatorの帳票出力に関する詳細な定義を行って出力する場合
電子フォームを帳票に変換して出力する(電子フォームとは別に帳票を用意する)場合
ここでは、電子フォームをList Creatorで出力するときの共通の留意事項について説明します。
●Form CoordinatorとList Creatorでの指定方法の違い
電子フォームや、電子フォームをForm CoordinatorでWebブラウザに表示するときにWebアプリケーションで指定したもので、電子フォームをList Creatorで出力するために、List Creator用に指定する必要があるものについて、以下に示します。
対象 | Form Coordinatorでの指定方法 | List Creatorでの指定方法 |
---|---|---|
電子フォーム名(帳票名)の指定方法 | 電子フォームを表示するWebアプリケーションで、OutputDataBuilderクラスのコンストラクタを使用して指定します。 | 出力時に、List Creatorの各インタフェースで指定します。 |
電子フォーム格納ディレクトリ(帳票格納ディレクトリ)の指定方法 | 電子フォーム格納ディレクトリの指定は、以下の優先順序で有効になります。
| 帳票格納ディレクトリの指定は、以下の優先順序で有効になります。
|
電子フォーム格納ディレクトリ(帳票格納ディレクトリ)の記述形式 | OutputDataBuilderクラスのコンストラクタまたはWebcoordinatorのWebアプリケーション環境定義ファイルで指定する場合は、「file://」で始まるURI文字列で指定します。 | 帳票を出力するオペレーティングシステムのディレクトリの記述形式で指定します。 |
メディアデータ格納ディレクトリの指定方法 | メディアデータ格納ディレクトリの指定は、以下の優先順序で有効になります。
| メディアデータ格納ディレクトリの指定は、以下の優先順序で有効になります。
|
メディアデータ格納ディレクトリにフルパスを記述するときの形式 | 「http://」または「https://」で始まるURLの記述形式で指定します。 | 帳票を出力するオペレーティングシステムのディレクトリの記述形式で指定します。 |
タイトルの指定方法 | 設計時に、電子フォームのプロパティ画面の[ファイルの概要]タブで指定します。 | タイトルの指定は、以下の優先順序で有効になります。 1.出力時の各インタフェースでの指定 2.電子フォーム名(帳票名) |
●Form CoordinatorとList Creatorでの扱えるデータの違い
電子フォームをForm CoordinatorでWebブラウザに表示し、入力された結果を出力したXMLデータは、そのままList Creatorで扱うことができます。
ただし、以下の点はForm Coordinatorで扱えるデータとList Creatorで扱えるデータが違うため、注意が必要です。
データの内容 | Form Coordinatorで扱えるデータ/指定方法 | List Creatorで扱えるデータ/指定方法 |
---|---|---|
メディアデータ | 以下のメディアデータを扱えます。
ただし、Webブラウザによっては表示できるメディアデータが異なります。 | 以下のメディアデータを扱えます。
ただし、プラットフォーム、出力方法で使用できるメディアデータは異なります。詳細については、以下で確認してください。 |
メディアデータ格納ディレクトリにフルパスを記述するときの形式 | 「http://」または「https://」で始まるURLの記述形式で指定します。 | 帳票を出力するオペレーティングシステムのディレクトリの記述形式で指定します。 |
XMLデータとして利用できない範囲の文字 | WebアプリケーションでBase64クラスを使用してBase64エンコード、デコードできます。 | CODE128、EAN-128のバーコード用データのみ、Base64エンコードしたデータを出力時の各インタフェースで指定できます(List Creatorでは、Base64エンコード、デコードはできません)。 |
XMLデータの前後の半角空白 | 空白文字として扱われます。 | 文字として扱われません。 |
●Form CoordinatorとList Creatorでの出力結果の違い
電子フォームをForm CoordinatorでWebブラウザに表示したときと、List Creatorで出力したときの出力結果の違いについて、以下に示します。
指定内容 | Form Coordinatorでの表示結果 | List Creatorでの出力結果 |
---|---|---|
項目の背景色 | 有効です。 | 無効です。 |
入力値チェック | 有効です。 | 無効です。 |
バーコード | 正しいバーコードは表示されません。 | 有効です。 |
電子フォームの背景色 | 有効です。 | 無効です。 |
ここでは、デザイナ連携して、電子フォームにList Creatorの帳票出力に関する詳細な定義を行って出力する場合の固有の留意事項について説明します。
●Form CoordinatorとList Creatorでの指定方法の違い
電子フォームや、電子フォームをForm CoordinatorでWebブラウザに表示するときにWebアプリケーションで指定したもので、電子フォームをList Creatorで出力するために、List Creator用に指定する必要があるものについて、以下に示します。
対象 | Form Coordinatorでの指定方法 | List Creatorでの指定方法 |
---|---|---|
演算 | 設計時に、イベント定義(電子フォームデザイナの[書式]-[イベント定義])で定義します。 | 設計時に、データ定義画面(デザイナ連携時の電子フォームデザイナの[ファイル]-[データ定義])で定義します。 |
日本語フォントと英文フォントに異なるフォントを指定する(帳票出力サーバがUNIX系OSでPostScript印刷する場合) | 設計時には指定できません。 | 設計時に、置換フォント設定画面(帳票(電子フォーム)のプロパティ画面の[印刷]タブから表示)で、日本語置換フォント名と英文置換フォント名を「カンマ(,)」で区切って、「日本語置換フォント名,英文置換フォント名」の形式で指定します。 |
●Form CoordinatorとList Creatorでの出力結果の違い
電子フォームをForm CoordinatorでWebブラウザに表示したときと、List Creatorで出力したときの出力結果の違いについて、以下に示します。
対象 | Form Coordinatorでの表示結果 | List Creatorでの出力結果 |
---|---|---|
演算時の関数の精度 | Webブラウザで使用するJavaScriptの関数の精度に依存します。 | 項目の項目長の桁数で計算します(最大18桁)。 |
ここでは、電子フォームを帳票に変換して出力する(電子フォームとは別に帳票を用意する)場合の固有の留意事項について説明します。
電子フォームを帳票に変換する方法については、デザイナヘルプを参照してください。
電子フォームを帳票に変換したときの結果については、以下を参照してください。
●Form CoordinatorとList Creatorでの指定方法の違い
電子フォームを帳票に変換してから、List Creatorで出力するために指定しなおす必要があるものについて、以下に示します。
対象 | Form Coordinatorでの指定方法 | List Creatorでの指定方法 |
---|---|---|
演算 | 設計時に、イベント定義(電子フォームデザイナの[書式]-[イベント定義])で定義します。 | 設計時に、データ定義画面(デザイナ連携時の電子フォームデザイナの[ファイル]-[データ定義])で定義します。 |
日本語フォントと英文フォントに異なるフォントを指定する(帳票出力サーバがUNIX系OSでPostScript印刷する場合) | 設計時には指定できません。 | 設計時に、置換フォント設定画面(帳票(電子フォーム)のプロパティ画面の[印刷]タブから表示)で、日本語置換フォント名と英文置換フォント名を「カンマ(,)」で区切って、「日本語置換フォント名,英文置換フォント名」の形式で指定します。 |
データによって印刷するかどうかを変更する | 設計時に、電子フォームにイベント定義(電子フォームデザイナの[書式]-[イベント定義])で指定できます。 | 設計時に指定できません。
2)データを受け取る項目に条件判定(CASEデータ出力)を指定して、印刷する項目と印刷しない項目のどちらにデータを設定するかを指定します。 |
データによって項目の書式を変更する | 電子フォームを表示するWebアプリケーションで、ItemAttributeAccessクラスを使用して指定できます。 | 出力時に指定できません。 |