ページの先頭行へ戻る
Interstage List Creator V10.5.0 帳票設計編
FUJITSU Software

5.1.2 準備

帳票形式と作成する方法が決まったら、帳票を設計する際に必要な情報やデータを準備します。

設計する帳票によって準備するものは異なりますが、ここでは、下敷きイメージ、帳票設計書、および入力データを準備します。

以下に、それぞれについて説明します。

下敷きイメージ

紙などの既存帳票がある場合、その帳票をイメージデータとして画面上に読み込み、イメージデータのレイアウトどおりに帳票レイアウトを作成できます。画面上に読み込んで下敷きとして使用するイメージを「下敷きイメージ」といいます。

ここでは、既存の紙帳票があるため、その帳票をスキャナで読み込み、ビットマップデータを下敷きイメージとして利用し、帳票のレイアウトを定義します。

ポイント

  • 既存の帳票などのイメージデータを、表示して帳票様式情報を作成する場合の詳細は、以下を参照してください。

    ⇒“7.1.2.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して作成する

  • この章で使用するビットマップデータ(部署別売上げ一覧(表紙).bmp、部署別売上げ一覧.bmp)のモノクロイメージは、サンプルとして、「List Creatorデザイナインストールディレクトリ\Samples」配下に格納されています。

ここでは、以下の2種類のページの下敷きイメージを準備しておきます。

帳票の表紙ページ

帳票の最終ページ

帳票設計書

作成する帳票をもとに、実際に定義するパーティション、項目および図形などの情報を、あらかじめまとめておくと設計をスムーズに行うことができます。

例えば、以下のような情報をまとめたものです。

ここでは、上記の情報を「帳票設計書」としてまとめました。

ポイント

  • List Creatorデザイナで作成した帳票は、上記のような情報を「仕様印刷」機能を利用して自動的に作成することができます。詳細は、以下を参照してください。

    ⇒“15.8 帳票様式情報の仕様印刷

◆定義するパーティション

帳票(部署別売上げ一覧)を構成するパーティションは、以下のとおりです。

定義時に必要な情報をまとめておきます。

ただし、任意間隔グリッドを使用すると、位置やサイズを下敷きに合わせて微調整できるため、パーティションの定義位置やサイズなどの情報は必須ではありません。

表5.1 定義するパーティション

パーティション名

形式

印刷前改行数

印刷後制御

パーティション拡張

RH

固定

改ページする

PH

固定

DE

浮動

CF2

浮動

CF1

浮動

PF

固定

-:指定なし(初期値のまま)

◆定義する項目

帳票(部署別売上げ一覧)で定義する項目は、以下のとおりです。

定義時に必要な情報をまとめておきます。

ただし、任意間隔グリッドを使用すると、位置やサイズを下敷きに合わせて微調整できるため、項目の定義位置や領域長などの情報は必須ではありません。

表5.2 定義する項目(矩形テキスト項目/数字項目)

パーティ
ション名

項目
番号

項目名

項目種別

項目長

文字ピッチ
(cpi)

フォント

サイズ

スタイル

文字配置

その他

日本

英文

RH

1

日付

数字

8

MSゴシック

12.0

標準

中央配置

(*1)

DE

2

数字

2

10.0

MSゴシック

10.5

標準

指定なし

(*2)

3

数字

2

10.0

MSゴシック

10.5

標準

指定なし

(*2)

4

営業1課売上げ

数字

7

10.0

MSゴシック

10.5

標準

指定なし

(*3)

5

営業2課売上げ

数字

7

10.0

MSゴシック

10.5

標準

指定なし

(*3)

6

営業3課売上げ

数字

7

10.0

MSゴシック

10.5

標準

指定なし

(*3)

7

備考

矩形

テキスト

50

5.0

10.0

MSゴシック

10.5

標準

下揃え

8

日売上げ合計

数字

10

10.0

MSゴシック

10.5

標準

指定なし

(*3)

CF2

9

営業1課売上げ月合計

数字

10

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

10

営業2課売上げ月合計

数字

10

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

11

営業3課売上げ月合計

数字

10

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

12

月売上げ合計

数字

13

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

CF1

13

営業1課売上げ合計

数字

10

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

14

営業2課売上げ合計

数字

10

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

15

営業3課売上げ合計

数字

10

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

16

売上げ合計

数字

13

11.0

MSゴシック

11.0

太字

指定なし

(*3)

PF

17

営業1課総売上高

数字

13

10.0

MSゴシック

12.0

標準

指定なし

(*3)

18

営業2課総売上高

数字

13

10.0

MSゴシック

12.0

標準

指定なし

(*3)

19

営業3課総売上高

数字

13

10.0

MSゴシック

12.0

標準

指定なし

(*3)

20

総売上高計算用

数字

13

(*4)

21

総売上高

数字

13

10.0

MSゴシック

14.0

標準

指定なし

(*3)

-:指定なし

*1:編集形式に[日付]、「YYYY月MM月DD日」を指定

*2:編集形式に[数値]、「ZZZZZZ9」を指定

*3:編集形式に「通貨」、「¥---,--9」を指定

*4:非出力項目として定義

表5.3 定義する項目(固定リテラル項目)

パーティション名

文字列

文字ピッチ(cpi)

フォント

サイズ

スタイル

文字配置

日本語

英文

RH

部署別売上げ一覧

(*1)

(*1)

MSゴシック

36.0

標準下線

中央配置

○○○○株式会社

(*1)

(*1)

MSゴシック

14.0

太字

中央配置

PH

部署別売上げ一覧

2.5

5.0

MSゴシック

24.0

標準

中央配置

○○○○株式会社

(*1)

(*1)

MSゴシック

14.0

標準

指定なし

単位:円

5.0

10.0

MSゴシック

10.5

標準

逆配置

売上げ集計表

5.0

10.0

MSゴシック

14.0

標準

指定なし

営業1課

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

指定なし

営業2課

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

指定なし

営業3課

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

指定なし

合計

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

指定なし

売上日

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

中央配置

備考

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

中央配置

DE

/ (売上日の区切り)

5.0

10.0

MSゴシック

10.5

標準

指定なし

CF2

月合計

5.0

10.0

MSゴシック

11.0

太字

中央配置

CF1

合計

5.0

10.0

MSゴシック

11.0

太字

中央配置

PF

部署

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

中央配置

売上高

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

太字

中央配置

営業1課

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

標準

指定なし

営業2課

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

標準

指定なし

営業3課

5.0

10.0

MSゴシック

12.0

標準

指定なし

総売上高

5.0

10.0

MSゴシック

14.0

太字

指定なし

-:指定なし(初期値のまま)  

*1:指定しない(チェックをはずす)

◆定義する図形

帳票(部署別売上げ一覧)の枠や罫線などの図形は、パーティションの出力タイミングと連動して出力するため、パーティション罫線を使用して定義します。

定義時に必要な情報をまとめておきます。

ただし、任意間隔グリッドを使用すると、位置やサイズを下敷きに合わせて微調整できるため、パーティション罫線の定義位置やサイズなどの情報は必須ではありません。

以下に、どこに図形を定義するかについて、下敷きイメージの種類ごとに説明します。

帳票の表紙ページ部分

図形は定義しません。

帳票の2ページから最終ページ部分

以下の位置にパーティション罫線を定義します。

図5.1 定義する図形

5.1の(1)~(7)の図形の定義内容は、以下のとおりです。

表5.4 定義するパーティション罫線/枠

番号

形式

罫線属性

網がけ属性

備考

線種

線幅(pt)

線色

線端

種類

枠線表示

(1)

罫線

実線

2.5

(*1)

×

×

×

2ページ以降のタイトル下の線

(2)

実線

1.0

(*2)

20%

表示する

表タイトル外枠

罫線

実線

1.0

(*1)

×

×

×

表タイトル縦線

(3)

実線

1.0

(*2)

なし

明細データ部分の外枠

罫線

実線

1.0

(*1)

×

×

×

明細データ部分の縦線

(4)

実線

1.0

(*2)

50%

表示する

月合計部分の外枠

罫線

実線

1.0

(*1)

×

×

×

月合計部分の縦線

(5)

実線

1.0

(*2)

25%

表示する

合計部分の外枠

罫線

実線

1.0

(*1)

×

×

×

合計部分の縦線

(6)

実線

1.0

(*2)

25%

表示する

部署ごとの総売上高のタイトル部分の外枠

実線

1.0

(*2)

なし

部署ごとの総売上高の明細データ部分の外枠

罫線

実線

1.0

(*1)

×

×

×

部署ごとの総売上高部分の縦線と横線

(7)

実線

1.0

(*2)

100%

総売上高のタイトル部分の枠

実線

1.0

(*2)

なし

総売上高部分の枠

-:指定なし(初期値のまま)

×:無関係

*1) 平面を設定します。平面は、以下で示されます。

*2) 四角を設定します。四角は、以下で示されます。

◆関連付け情報の定義(データ定義)

帳票(部署別売上げ一覧)における関連付け情報の定義は、以下のとおりです。

定義時に必要な情報をまとめておきます。

以下に、項目の並び順と、演算の指定について示します。なお、以下の番号は、“表5.2 定義する項目(矩形テキスト項目/数字項目)”の項目番号と対応しています。

項目の並び順
(1)「日付」
(2)「月」
(3)「日」
(4)「営業1課売上げ」
(5)「営業2課売上げ」
(6)「営業3課売上げ」
(7)「備考」
演算指定
(8)日売上げ合計         :CAL((4)+(5)+(6))
(9)営業1課売上げ月合計 :SUM((4))
(10)営業2課売上げ月合計:SUM((5))
(11)営業3課売上げ月合計:SUM((6))
(12)月売上げ合計        :CAL((9)+(10)+(11))
(13)営業1課売上げ合計  :SUM((9))
(14)営業2課売上げ合計  :SUM((10))
(15)営業3課売上げ合計  :SUM((11))
(16)売上げ合計          :CAL((13)+(14) +(15))
(17)営業1課総売上高     :TSUM((4))
(18)営業2課総売上高     :TSUM((5))
(19)営業3課総売上高     :TSUM((6))
(20)総売上高計算用      :CAL((17)+(18) +(19))

入力データが必要な項目は、上記の(1)~(7)の項目です。

(1)~(7)以外の数字項目は、データ定義で演算を指定することによってList Creatorで自動的に計算できるため、入力データは必要ありません。

入力データ(部署別売上げ一覧.dat

帳票設計書の情報をもとに、帳票レイアウトに重ね合わせて出力する入力データを準備します。

入力データは、可変長形式(区切り文字は「バーティカルバー(|)」)のデータファイルで、ここでは、以下のような入力データを準備します。

20070312|||||    ←1)
1|5|3500000|4000000|3000000|年初売上げ
1|9|1000000|1100000|1200000|
1|10|1100000|1200000|1000000|        
2)3)    4)      5)     6)        7)
                      :
                      :

入力データとして準備が必要なのは、1)「日付」、2)「月」、3)「日」、4)「営業1課売上げ」、5)「営業2課売上げ」、6)「営業3課売上げ」、7)「備考」のデータです。

1)は帳票の表紙であるレポート頭書きパーティション(RH)に出力される入力データです。

入力データの設計の詳細については、以下を参照してください。

⇒“第11章 入力データを設計する

ポイント

  • この章で使用する入力データ(部署別売上げ一覧.dat)は、「List Creatorインストールディレクトリ\data\」配下に格納されています。