●どのような形式か?
フリーフレーム形式の帳票では、1ページ内に複数の明細を出力したり、明細を段組みで出力したりできます。
フリーフレーム形式の帳票は、ヘッダ、ボディ、およびフッタの3つのパーティションとフレームで構成される形式です。ヘッダ、ボディ、およびフッタには、項目やオーバレイを定義できます。
図1.2 フリーフレーム形式(パーティションの構成)
また、ボディには、フレームと呼ばれる領域を自由な場所に定義できます。フレームの中には、さらにパーティションを定義できます。フレームの中に定義したパーティションを、フレームパーティションと呼びます。
フレームパーティションを出力するために定義する領域です。フレームは1つの帳票に100個まで自由に定義できます。フレームとフレームを関連付けて、1つのフレームのように扱うこともできます。これを、フレームのリンクまたはフレームにリンクを設定すると呼びます
(図1.6を参照)。
フレームには、フレームパーティションを定義できます。
特定の項目に対するデータが変わるタイミングで明細の前に出力する、明細の見出しなどを設定する領域です。
データによって浮動位置に出力されます(浮動パーティション)。
制御頭書きパーティションは、1つの帳票に最大16個まで定義できます。省略することもできます。
●特長
フレームに出力する項目は、フレームパーティション内での相対位置で設計します。定義したフレームパーティションは、データによって、自動的に位置が決められて出力されます。
ボディの右側が明細で、ボディの左側が見出しになっている帳票を作成できます。
図1.4 フリーフレーム形式(ボディの右側に明細、ボディの左側に見出しを出力する例)
複数のフレームを定義して、1ページの帳票に内容の違う複数の明細を出力できます。
図1.5 フリーフレーム形式(1ページに内容の違う複数の明細を出力する例)
フレームをリンクして、1つの明細を複数のフレームにまたがって出力できます。
図1.6 フリーフレーム形式(フレームをリンクした例)
フレームパーティションを横方向に出力することもできます。
図1.7 フレームパーティションの出力方向
図1.8 フリーフレーム形式(フレームパーティションを横方向に出力する例)
帳票に定義された項目に条件を指定して、出力する明細パーティションを項目のデータに合わせて切り替えることができます。
各パーティション内での相対位置に出力する罫線/網がけ(パーティション罫線/網がけ)が定義できます。なお、出力するパーティションに依存せずに設計時に定義した位置に出力する罫線/網がけ(オーバレイ罫線/網がけ)を定義することもできます。
入力データは、明細1件に対して以下のデータを指定します。
入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合、明細1件に対して1レコード(行)指定します。
入力データ形式が「XML形式」の場合、明細1件に対して明細集団項目の要素を1つ指定します。
明細集団項目については、以下を参照してください。
特定の項目(例えば「月」)に対するデータが変わるタイミングで小計を、別の項目(例えば「年」)に対するデータが変わるタイミングで合計を計算するといった、演算のタイミングを複数指定できます。演算のタイミングは、処理を行う優先順序(制御レベル)で指定します。
特定の項目(例えば「日」)に対するデータが変わるタイミングで改ページしたり、改フレーム(フレームがリンクされている場合)したりできます。改ページや改フレームのタイミングは、処理を行う優先順序(制御レベル)で指定します。