RAIDグループの削除機能を利用するうえでの注意事項は、以下のとおりです。
フォーマット中のTierプールに対してRAIDグループの削除処理を実行した場合、Tierプールのフォーマットが完了するまでRAIDグループの削除処理が完了しません。Tierプールをフォーマット中かは、ETERNUS Web GUIで確認してください。
RAIDグループの削除処理中は、そのRAIDグループを含んでいるTierプールに対して実施できない操作があります。また、RAIDグループの削除が完了していても、削除したRAIDグループを含んでいたTierプール情報の再構成が完了していないときは、そのTierプールに対して実施できない操作、およびそのTierプールに属するFTVに対して実施できない操作があります。
実施できない操作は、以下のとおりです。
Tierプールの変更
Tierプールの削除
Tierプールの階層数の変更
サブプールの容量拡張
ストレージ自動階層制御の開始
Tierプールの平準化の開始/停止
RAIDグループの削除
割当て率を設定したFTVの作成
割当て率が設定されているFTVの変更
操作を実施できなかった場合は、しばらく待ってから再実施するか、ストレージ自動階層制御の状態更新を実施してTierプール情報の再構成を行ったあと、再実施してください。ストレージ自動階層制御の状態更新の方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ストレージ自動階層制御に関する情報の最新化」を参照してください。
RAIDグループの削除処理中にRAIDグループの削除を実施できる条件を満たさなくなった場合は、RAIDグループの削除処理が中断されます。処理が中断されると、ETERNUS ディスクアレイからのSNMPトラップによってエラーが運用管理サーバに通知され、Tierプールの「RAID減設」が"Error"となります。
この場合は、中断されたRAIDグループの削除処理を停止したあと、エラー原因を取り除いてRAIDグループの削除を実施できる条件を満たす状態にしてください。RAIDグループ削除処理の停止方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプール内のRAIDグループ削除処理の停止」を参照してください。
RAIDグループを削除すると、サブプール内でデータの偏りが発生し、アクセス性能に差が出ることがあります。データの偏りを解消するには、Tierプール平準化を実施してください。Tierプール平準化の実施方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプール平準化の開始/停止」を参照してください。
なお、Tierプール平準化は、RAIDグループの削除時のほか、RAIDグループを削除したあとでも実施できます。
RAIDグループの削除によってサブプールが削除された場合、サブプールに設定していたFTV割当て率はクリアされます。
RAIDグループ削除処理の停止を実施した際にRAIDグループの削除が完了した場合、RAIDグループ削除処理の停止は正常終了しますが、RAIDグループは削除された状態になります。
Storage Cluster機能を利用してFTVを同期対象ボリュームに設定している場合、PrimaryストレージとSecondaryストレージで同じTierプール構成になるように、両筐体からRAIDグループを削除してください。Storage Cluster機能の詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「Storage Cluster機能」を参照してください。