ストレージ自動階層制御で使用しているディスクを解放するには、RAIDグループの削除を実施する必要があります。
RAIDグループの削除機能は、削除対象のRAIDグループ内にあるデータをほかのRAIDグループへ移し、削除対象のRAIDグループを削除する機能です。
サブプールを構成するRAIDグループが1つの場合は、RAIDグループを削除すると、サブプールも削除されます。
RAIDグループの削除が完了すると、ETERNUS ディスクアレイからのSNMPトラップが運用管理サーバに通知されます。Webコンソールのイベントログ画面に完了通知メッセージが出力されているのを確認することで、RAIDグループの削除が完了したことを把握できます。
Tierプールを構成するRAIDグループの削除処理は、途中で停止させることが可能です。
ポイント
ストレージ自動階層制御の運用中にRAIDグループの削除を実施すると、ストレージ自動階層制御が停止します。RAIDグループを削除しても、そのRAIDグループが含まれていたTierプールの階層数が変わらない場合は、RAIDグループを削除したあと、ストレージ自動階層制御が自動で再開されます。ただし、RAIDグループの削除処理を途中で停止した場合は、ストレージ自動階層制御が再開しません。ストレージ自動階層制御の運用を継続するには、手動でストレージ自動階層制御を開始する必要があります。
RAIDグループの削除完了後は、運用管理サーバにおいて、削除したRAIDグループが含まれていたTierプール情報の再構成が行われます。RAIDグループの削除が完了していても、Tierプール情報の再構成が完了していないときは、そのTierプールに対する操作、およびそのTierプールに属するFTVに対する操作を実施できません。実施できない操作は、「4.10.2 利用上の注意事項」を参照してください。
以下に、RAIDグループの削除を指示してから削除が完了するまでの処理概要を示します。
図4.1 RAIDグループ削除時の動作例
以下に、RAIDグループの削除を指示してから削除処理を停止するまでの処理概要を示します。
図4.2 RAIDグループ削除処理の停止時の動作例
参考
削除するRAIDグループ内のFTRPEは、以下の優先順で移動します。
同一サブプール内のRAIDグループへ移動
同一サブプール内にほかのRAIDグループがない場合、または上記1)の容量が不足した場合
Onlineディスクで構成されるサブプール内のRAIDグループへ移動
Nearlineディスクで構成されるサブプール内のRAIDグループへ移動
SSDで構成されるサブプール内のRAIDグループへ移動