FTVの作成時に指定できる項目は以下のとおりです。
項目名 | 指定 | 説明 |
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プール名 | 必須 | FTVを作成するTierプール名を指定します。 |
FTV名 | 任意 | 作成するFTVのボリューム名称(ストレージ装置内で一意となる名前)を指定します。 ピリオド(.)、クエスチョン(?)、シングルクォーテーション(')、およびダブルクォーテーション(")を除いた、任意の半角英数字記号(1~16文字)を指定できます。大文字・小文字は区別されません。 |
総容量 | 必須 | 作成するFTVのボリュームの容量を指定します。 |
ボリューム数 | 必須 | 作成するFTVのボリューム数を指定します。 複数のボリュームを作成すると、ボリュームには、[FTV名]に指定したボリューム名に「_x」(x は0からの連番)を付加した名前が付けられます。 |
Allocation | 必須 | 作成するFTVのAllocationの設定を選択します。 "Thin"を選択すると、I/O発行時に、利用する物理領域が随時割り当てられます。 本項目は、Allocation機能をサポートするETERNUS ディスクアレイだけ設定できます。 |
注意閾値 | 任意 | 使用容量の比率の閾値です。注意閾値の設定基準は、以下のとおりです。
使用容量の比率が、設定した注意閾値に達した場合、以下の「アラーム状態」が"Caution"になります。
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優先FTSP | 任意 | 新たにデータを割り当てる場合、Tierプールのどのサブプールに優先的に割り当てるかを指定します。 指定したサブプールに割り当てられないときは、別のサブプールに割り当てられます。 指定を省略した場合は、以下の順番でデータを割り当てます。 同じ種別のSEDのディスクが存在する場合は、通常のディスクが優先的に割り当てられます。 (1) Onlineディスクで構成されるサブプール 1階層TierプールのFTVを作成する場合は、2階層または3階層のTierプールに変更したときの動作を指定できます。1階層Tierプールで運用し続ける場合は、指定不要です。 |
Low割当て率 | 任意 | 再配置の際にLowサブプールに割り当てる、ボリューム容量の比率(%)を、0~100の整数値で指定します。(注1、注2) [Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]を指定する場合は、合計が100%になるように指定する必要があります。 指定を省略した場合は、階層化ポリシーに基づいて再配置されます。 |
Middle割当て率 | 任意 | 再配置の際にMiddleサブプールに割り当てる、ボリューム容量の比率(%)を、0~100の整数値で指定します。(注1、注2) [Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]を指定する場合は、合計が100%になるように指定する必要があります。 指定を省略した場合は、階層化ポリシーに基づいて再配置されます。 |
High割当て率 | 任意 | 再配置の際にHighサブプールに割り当てる、ボリューム容量の比率(%)を、0~100の整数値で指定します。(注1、注2) [Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]を指定する場合は、合計が100%になるように指定する必要があります。 指定を省略した場合は、階層化ポリシーに基づいて再配置されます。 |
QoS自動化:有効/無効(注3) | 必須 | 作成するボリュームをQoS自動化機能の調整対象とする設定です。
作成時の初期値は"Disable"です。 |
QoS自動化:優先度(注3) | 任意 | 作成するボリュームのQoS自動化優先度です。
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目標レスポンスタイム | 任意 | 利用者が使用するボリュームのレスポンスタイムの目標値です。 QoS自動化優先度で"No Set"を選択し、この項目を省略した場合は、QoS自動化優先度または目標レスポンスタイムを設定したほかのボリュームの影響を受けてI/O性能が遅くなるように調整されます。 目標レスポンスタイムは、ボリュームごとに指定します。 なお、本項目を設定した場合は、[QoS自動化:優先度]を設定できません。 |
割当て率調整(注3) | 任意 | QoS自動化機能とストレージ自動階層制御の間で連携を行うかを選択します。 [QoS自動化:優先度]または[目標レスポンスタイム]と併せて設定するだけで、QoS自動化機能およびストレージ自動階層制御を利用して性能の自動チューニングを行います。 以下のどちらかを指定します。
以下のすべての条件を満たす場合だけ設定できます。
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注1: FTVを作成するTierプールに階層化ポリシーが設定されていない場合は、本項目を設定できません。
注2: 割当て率は目安であり、指定どおりに割り当てられないことがあります。割当て率を省略した場合は、階層化ポリシーに基づいて再配置されます。
注3: QoS自動化機能を利用する場合に指定できます。
注4: FTVの空き容量 = FTVの総容量 - FTVの使用容量
FTVの作成方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FTVの作成」を参照してください。
ポイント
Allocationの設定は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームのAllocationの設定」を参照してください。
[Allocation]を、"Thin"から"Thick"に変更した場合、FTVの総容量のうち、未割当ての領域に対して物理領域が割り当てられます。
[Allocation]を、"Thick"から"Thin"に変更した場合、FTVの総容量に設定した物理領域が割り当てられたままとなります。
1階層運用の場合は、[Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]の項目を指定できません。
2階層運用の場合は、[Low割当て率]および[High割当て率]の2項目を、両方指定するか両方省略する必要があります。
3階層運用の場合は、[Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]の3項目を、すべて指定するかすべて省略する必要があります。