ドメイン0上のGLSでゲストドメインの通信を高信頼化するためには、以下の手順で設定を行ってください。
管理OSのGLSの設定を行います。GLSの設定は、仮想マシン機能を使用しない場合と同じです。詳細は“3.3 環境設定の追加手順”、“付録B 環境設定例”を参照してください。
NIC切替方式が束ねるインタフェースに対して、仮想マシン機能連携スクリプト(ethX_ethY)と、設定ファイル(ethX_ethY.conf)を配置します。以下は、eth0とeth1を束ねている場合の設定例です。この作業は仮想ネットワークの構成をGLSに認識させるために必要です。
# cd /etc/opt/FJSVhanet/script/xen # cp -p eth_eth.xen.sam eth0_eth1 # cd /etc/opt/FJSVhanet/script/conf # cp -p eth_eth.conf.sam eth0_eth1.conf |
仮想マシン機能連携スクリプトの設定(ethX_ethY.conf)を行います。プライマリ仮想ブリッジをPRI_BRに、セカンダリ仮想ブリッジをSEC_BRに設定します。また、プライマリ外部インタフェースをPRI_OUT_IFに、セカンダリ外部インタフェースをSEC_OUT_IFに設定します。
PRI_BR=xenbr0 SEC_BR=xenbr1 PRI_OUT_IF=peth0 SEC_OUT_IF=peth1 |
なお、本設定においてタグVLANを使用する場合は、仮想マシン機能連携スクリプトに、以下の記述(注1~3)を追加します。
PRI_BR=xenbr0 SEC_BR=xenbr1 PRI_OUT_IF=peth0 SEC_OUT_IF=peth1 GEXTBRZ=gextbr3 (注1) GEXTBR_PRI_OUT_IFZ=peth1.10 (注2) GEXTBR_SEC_OUT_IFZ=peth2.10 (注3) |
注1) ゲストOSが接続する仮想ブリッジの名前を指定します。Zには整数を指定します。
注2) GEXTBRZが接続するプライマリのVLANインタフェースを指定します。
注3) GEXTBRZが接続するセカンダリのVLANインタフェースを指定します。
本設定により、仮想ブリッジ(gextbr3)に接続されているプライマリのVLANインタフェース(peth1.10)に異常が発生した場合、セカンダリのVLANインタフェース(peth2.10)に切り替えることができます。
“GEXTBRZ”,“GEXTBR_PRI_OUT_IFZ”,“GEXTBR_SEC_OUT_IFZ”を一組として設定しています。仮想ブリッジ名に記載するZ(整数)は、0から始めてください。切替え対象のVLANを追加する場合は、0から1つずつ値を増やしてください。
具体的な設定については、“C.7.3 ドメイン0上のGLSでゲストドメインを高信頼化する設定例(タグVLAN、複数ネットワーク構成)”を参照してください。