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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

C.7.3 ドメイン0上のGLSでゲストドメインを高信頼化する設定例(タグVLAN、複数ネットワーク構成)

ゲストOSの各LAN(管理用のLAN,業務用のLAN、バックアップ用のLAN)を、タグVLANを使用して1つの物理回線で使用する場合の設定例です。

1) 仮想ネットワークの設定

1-1) 仮想ブリッジ(xenbr0、xenbr1、gextbr2~4)を定義します。詳細は「Linux 仮想マシン機能 ユーザーズマニュアル」を参照してください。

注意

“$xenscript $command vifnum=X netdev=ethX”の行において、vifnumで指定する番号(X)とnetdevで指定するデバイス名(ethX)の番号(X)には、同じ値を指定してください。

1-2) 作成したスクリプトは、“/etc/xen/scripts”配下に配置してください。

# cp  network-bridge-gls /etc/xen/scripts
# cd /etc/xen/scripts
# chmod +x network-bridge-gls

1-3) xendサービスへの登録

1-4) ドメイン構成ファイルの編集

ゲストOSのネットワークインタフェースは、“3-1)”で設定するプライマリ仮想ブリッジ(xenbr0)と同一NIC(peth0)に接続された、VLAN用のブリッジ(gextbrX)に接続させる必要があります。以下にドメイン構成ファイルの設定例を示します。“vif”パラメータに仮想ブリッジ名を設定してください。なお、ドメイン構成ファイルの詳細は「Linux 仮想マシン機能 ユーザーズマニュアル」を参照してください。

2) 管理OSのネットワークの設定

2-1) /etc/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。

192.168.70.1    hosta    # 管理OSの仮想IPアドレス
192.168.70.100  swhub1   # プライマリ監視先HUBのIPアドレス
192.168.70.101  swhub2   # セカンダリ監視先HUBのIPアドレス

2-2) /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX(Xは0,1)ファイルに、IPアドレスを記載します。

2-3) /etc/sysconfig/networkファイルに、ネットワークの設定を有効にする設定を記述します。

NETWORKING=yes
NETWORKING_IPV6=no

2-4) OSのVLANを有効にします。

NETWORKING=yes
VLAN=yes

2-5) リブート

ドメイン0のネットワーク設定を有効化するため、以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、eth0が活性化されていることを、ifconfigコマンドで確認してください。

/sbin/shutdown -r now

3) 仮想ネットワーク構成をGLSに認識させる設定

3-1) 仮想ネットワークの構成ファイルを記述します。

注意

二重化する物理インタフェース単位で仮想ネットワークの構成ファイルを記述します。

仮想ネットワークの構成ファイル名は、二重化対象の物理インタフェース名をアンダーバー”_”で繋げ、末尾に”.conf”を追記したものになります。この形式以外の名前は無効になります。また、各設定のイコール”=”以降では、文字列内に英数字、ピリオド、以外を使用することは出来ません。使用した場合、設定は無効になります。

3-2) 伝送路二重化機能を有効化するために、仮想ネットワーク切替用スクリプトをコピーします。

cd /etc/opt/FJSVhanet/script/xen
cp -p eth_eth.xen.sam eth0_eth1

注意

二重化する物理インタフェース単位で仮想マシン機能連携スクリプトを作成します。仮想マシン機能連携スクリプトのファイル名は、二重化対象の物理インタフェース名をアンダーバー”_”で繋げたものになります。この形式以外の名前は無効になります。

4) 伝送路二重化の設定

4-1) サブネットマスクの設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetmask create -i 192.168.70.0 -m 255.255.255.0

4-2) 仮想インタフェースの設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 192.168.70.1 -t eth0,eth1

注意

オプションの'-i'に指定する物理IPアドレスは、必ず/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0に設定した物理IPアドレスと一致させてください。

4-3) HUB監視機能の設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off

4-4) 待機パトロールの設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0

4-5) 仮想インタフェースの活性化

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet

4-6) HUB監視の開始

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on

5) ゲストOSの設定

IPアドレスの設定を行います。管理OSの場合と同様に、“/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX”ファイルを編集してください。