システムの高信頼化・負荷分散を目的として、単体のサーバで行っていた運用をデータベース多重化運用に切り替える場合の手順を示します。
この手順は、“第3章 データベース多重化運用のセットアップ”の章に記載されているセットアップに相当する手順を実施することで行います。
注意
データ格納先ディレクトリ名が半角空白以外のASCII文字で構成されていない場合
アプリケーション業務を停止したあと、半角空白以外のASCII文字で構成されるディレクトリに以下の手順で移行してください。
プライマリサーバのデータベースのインスタンスを停止します。
データ格納先ディレクトリ名を半角空白以外のASCII文字で構成されるディレクトリ名に変更します。
参照
格納データを暗号化している場合は、“運用ガイド”の“データベース多重化運用”を参照して、プライマリサーバとスタンバイサーバで暗号化のためのセットアップを実施してください。
スタンバイサーバへのインストール
スタンバイサーバとして起動するサーバに対して、FUJITSU Enterprise Postgresをインストールします。
インストール手順については、“導入ガイド(サーバ編)”の“インストール”を参照してください。
データ格納先ディレクトリは、半角空白以外のASCII文字で指定してください。
アプリケーション業務の停止
プライマリサーバに接続するアプリケーション業務を停止します。
プライマリサーバの設定変更
スタンバイサーバとして起動するサーバからの接続を許可するため、プライマリサーバ上で“3.3.2 プライマリサーバのインスタンスの作成・設定・登録”の手順2以降の設定を行います。
スタンバイサーバのデータベース多重化運用のセットアップ
“3.4.1 スタンバイサーバのデータベース多重化運用のセットアップ”の手順を実施します。
スタンバイサーバのインスタンスの作成とインスタンスの起動
“3.4.2 スタンバイサーバのインスタンスの作成・設定・登録”の手順を実施して、スタンバイサーバのインスタンスの作成とインスタンスの起動を実施します。
上記の手順が完了したあと、“第3章 データベース多重化運用のセットアップ”の章に記載されている残りの記事を参照して、必要な設定や操作を実施するようにしてください。