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Systemwalker Operation Manager  使用手引書
FUJITSU Software

11.1.3 実行アクションを登録する

イベントが発生した時にアクションを自動的に実行させるには、イベントに対して実行するアクションを登録する必要があります。実行するアクションは、[アクション定義]ダイアログボックスで定義します。同一のイベントに対して、複数の自動アクションを設定することができます。

イベント監視機能が提供する自動アクションについて説明します。

操作手順

  1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの表示

    [Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[オプション]メニューから[イベント監視の条件定義]を選択します。

  2. [アクション定義]ダイアログボックスの表示

    [イベント監視の条件定義]ウィンドウでアクションを設定するイベントを選択します。次に[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します(または右クリックによるポップアップメニューから[アクションの設定]を選択します)。

  3. 自動実行するアクションについて定義

    表示された[アクション定義]ダイアログボックスで、自動実行するアクションについて定義します。定義後、[OK]または[適用]ボタンをクリックして、定義を保存します。

    図11.5 [アクション定義]ダイアログボックス-[音声通知]シート

    [音声による通知を行う]:

    音声通知を実施します。

    [実行方法の指定]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合の、アクションの実行方法(上位優先/常時実行)を指定します。

    [通知先情報]:

    音声通知の通知先の情報です。通常はグレーアウトされており、Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合のみ有効です。

    [音声通知の情報]:

    音声通知の方法を定義します。

    [メッセージの読み上げ]:

    音声によるメッセージの読み上げを行います。

    [WAVファイルの再生]:

    WAVファイルの再生による通知を行います。

    [Beep音]:

    Beep音による通知を行います。

    [繰り返し回数]:

    繰り返しの回数を設定します。


    図11.6 [アクション定義]ダイアログボックス-[メール]シート

    [メールによる通知を行う]:

    メールによる通知を実施します。

    [実行方法の指定]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合の、アクションの実行方法(上位優先/常時実行)を指定します。

    [宛名情報]:

    メールの宛先を定義します。

    [宛先リスト]:

    メールの通知先として登録されている宛先名が表示されます。

    [追加]ボタン:

    新たにメールの宛先を登録します。[追加]ボタンをクリックすると、メールの[宛先追加]ダイアログボックスが表示されます。

    [変更]ボタン:

    すでに登録されている宛先を変更します。[変更]ボタンをクリックすると、メールの[宛先追加]ダイアログボックスが表示されます。

    [削除]ボタン:

    宛先リストで選択した宛先名が削除されます。

    [送信情報]:

    メール送信に関する情報を指定します。

    [イベントの内容を送信する]:

    特定されたメッセージに関する情報を送信します。送信される情報は、発生ホスト名(コンピュータ名)、発生日時、メッセージ本文です。

    [詳細]ボタン:

    メールで送信する情報を設定します。ボタンをクリックすると、[メール詳細]ダイアログボックスが表示されます。

    [メール提携用のデータを送信する]:

    システムで発生したイベントに関する情報を、Systemwalker Centric Managerのシステム監視機能にE-Mailを使って送信します。通常はグレーアウトされており、Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合のみ有効です。


    図11.7 [メール詳細]ダイアログボックス

    [メールの表題]:

    メールに付ける表題(Subject)を指定します。

    [コメント]:

    送信したい文字列を指定します。

    [送信ファイル名]:

    送信するファイル名を指定します。


    図11.8 [アクション定義]ダイアログボックス-[ポップアップ]シート

    [ポップアップメッセージによる通知を行う]:

    ポップアップメッセージによる通知を実施します。

    [実行方法の指定]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合のアクションの実行方法(上位優先/常時実行)を指定します。

    [宛先情報]:

    ポップアップメッセージを通知する宛先を定義します。宛先は、コンピュータ名またはユーザ名を指定します。IPアドレスは指定できません。

    [宛先リスト]:

    ポップアップメッセージの通知先として登録されている宛先名が表示されます。

    [追加]ボタン:

    ポップアップメッセージの通知先を追加します。[追加]ボタンをクリックすると、ポップアップメッセージの[宛先追加]ダイアログボックスが表示されます。

    [変更]ボタン:

    すでに登録されているポップアップメッセージの通知先を変更します。[変更]ボタンをクリックすると、ポップアップメッセージの[宛先追加]ダイアログボックスが表示されます。

    [削除]ボタン:

    宛先リストで選択した宛先名が削除されます。

    [メッセージ]:

    ポップアップメッセージに表示する文字列を指定します。


    図11.9 [アクション定義]ダイアログボックス-[ショートメール]シート

    [ショートメールによる通知を行う]:

    ショートメールによる通知を実施します。

    [実行方法の指定]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合の、アクションの実行方法(上位優先/常時実行)を指定します。

    [宛先情報]:

    ショートメールの通知先を定義します。

    [宛先リスト]:

    ショートメールの通知先として登録されている宛先名が表示されます。

    [追加]ボタン:

    ショートメールの通知先を追加します。[追加]ボタンをクリックすると、ショートメールの[宛先追加]ダイアログボックスが表示されます。

    [変更]:

    すでに登録されているショートメールの通知先を変更します。[変更]ボタンをクリックすると、ショートメールの[宛先追加]ダイアログボックスが表示されます。

    [削除]:

    宛先リストで選択した宛先名が削除されます。

    [メッセージ]:

    ショートメール送信するメッセージ情報を定義します。

    [テキスト形式]:

    メッセージ入力域に、テキスト形式の文字列を入力する時に指定します。

    [番号形式]:

    メッセージ入力域に、番号形式の文字列を入力する時に指定します。

    [メッセージ]:

    送信するメッセージを指定します。

    送信できる文字列の長さは、モデムや通知先のショートメールの種類により異なります。それぞれの取扱説明書を参照して、送信するメッセージの長さを考慮してください。


    図11.10 [アクション定義]ダイアログボックス-[SNMPトラップ]シート

    [SNMPトラップを発行する]:

    SNMPトラップ発行を実施します。

    [実行方法の指定]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合の、アクションの実行方法(上位優先/常時実行)を指定します。

    [トラップ送信先]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合の、アクションの実行方法を指定します。

    [コミュニティ名]:

    SNMPトラップで使用するコミュニティ名を指定します。

    [ホスト名]:

    SNMPマネージャーが存在するホスト名を指定します。

    [メッセージ]:

    通知するメッセージテキストを指定します。

    [メッセージをトラップで送信する]:

    下位サーバから送信されたトラップのPDUデータをそのままでトラップを送信する場合、または、発生したイベントメッセージをトラップで送信する場合に選択します。通常はグレーアウトされており、Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合のみ有効です。


    図11.11 [アクション定義]ダイアログボックス-[アプリケーション起動]シート

    [アプリケーションを起動する]:

    アプリケーション起動を実施します。

    [実行方法の指定]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合の、アクションの実行方法(上位優位/常時実行)を指定します。

    [アプリケーション詳細]:

    アクション実行時には、指定された起動ファイルを指定されたパラメタで実行します。

    [起動ファイル]:

    起動するアプリケーションの実行ファイルを指定します。

    [パラメタ]:

    起動ファイルに渡すパラメタを指定します。

    パラメタに“%MSG”、“%DATE”、“%HOST”を指定すると、以下のように置き換えられます。なお、置き換えた後、4096バイトを超える部分は出力されません。

    パラメタ

    置き換えられる内容

    %MSG

    発生したメッセージ

    %DATE

    メッセージが発生した日時

    %HOST

    メッセージが発生したホスト名

    “%MSG”、“%DATE”、“%HOST”を使用する場合は、%の前およびそれぞれの文字列の後ろに半角の空白が必要です。また、“%MSG”で渡されるメッセージは、メッセージ監視アクションのメッセージの編集に指定したスクリプトで編集する前のメッセージです。

    [実行時のディレクトリ]:

    アプリケーションが動作するディレクトリを指定します。

    [起動時の扱い]:

    アプリケーションを起動する場合の表示方法(普通に表示/非表示/アイコン化)を指定します。


    図11.12 [アクション定義]ダイアログボックス-[イベントログ出力]シート

    [イベントログにメッセージを出力する]:

    イベントログにメッセージを出力します。

    [実行方法の指定]:

    発生したイベントに対して、メッセージ選択定義の複数の行で特定される場合の、アクションの実行方法(上位優先/常時実行)を指定します。

    [イベント詳細]:

    イベントの種類(エラー/警告/情報)および出力するメッセージを指定します。


注意

  • イベント監視機能では、サーバの負荷とその必要性を考慮して、ある一定の時間内に再び同一イベントが発生した場合には、アクションを実行しないようになっています。アクションが一度実行されて、再アクションが抑止され続ける間の時間を“抑止時間”といいます。Systemwalker Operation Managerの場合、アクションの抑止時間は1分です。

  • ポップアップメッセージを通知するには、通知先コンピュータに、以下のいずれかの製品がインストールされている必要があります。

    • Systemwalker Centric Manager

      • クライアント[ 選択オプション:アクション実行(音声通知)]

      • 運用管理クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]

      • 業務サーバ

      • 部門管理サーバ

      • 資産管理サーバ

      • 運用管理サーバ

    • Systemwalker Operation Manager

      • クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]

      • サーバ

  • Server Core上のSystemwalker Operation Managerサーバの[イベント監視の条件定義]で、ポップアップメッセージ通知のアクションを定義する場合、[宛先リスト]のコンピュータ名には、以下のいずれかの製品がインストールされている運用管理クライアント、またはクライアントを指定してください。

    • Systemwalker Centric Manager

      • クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]

      • 運用管理クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]

    • Systemwalker Operation Manager

      • クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]

  • ポップアップメッセージアクションは、未起動コンピュータや登録されていないコンピュータ名を宛先に設定した場合、ポップアップメッセージによる通知は行われませんが、アクションは正常終了します。また、LANケーブルが接続されていないなどの通信異常の場合も、同様にポップアップメッセージによる通知は行われませんが、アクションは正常終了します。

  • ポップアップメッセージの宛先にIPアドレスを指定することはできません。コンピュータ名、ユーザ名、またはドメイン名のいずれかを指定してください。

      

  • WAVファイルの再生をする場合、ファイル名はフルパスで指定してください。

  • 音声通知のアクションを実行するためには、Microsoft Speech API(SAPI)対応の音声合成エンジンが実装された製品が必要です。

  • Server Core上のサーバでは音声通知のアクションは実行できません。

  • 音声通知の[繰り返し回数]に0を指定した場合、音声の停止操作がされるまで無限に繰り返します。

  • 音声通知、ポップアップメッセージ通知、ショートメール通知を行う場合は、Usersグループに所属しているユーザでOSにログインしてください。ログインした場合にアクション実行を使用できます。OSを起動するだけでアクション実行を使用可能にするには、自動ログインの設定が必要になります。

    Systemwalker Centric Manager と共存する場合は、インストールしているSystemwalker Centric Manager のサーバ種別により、アクション実行に必要な権限が異なります。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

  • イベントログ出力を指定できるのは、監視対象ホストがWindows(R)の場合だけです。

      

  • アプリケーション起動では、コマンドの終了を待ち合わせしません。アプリケーション起動の対象となるイベントが複数発生した場合、同時にすべてのアプリケーションが実行されます。複数のコマンドが同時に実行されると問題がある場合は、実行するアプリケーションに排他制御を行ってください。

  • アクション定義先のサーバがWindows(R)の場合、アプリケーションはシステムアカウント権限で起動されます。そのため、システムアカウント権限で実行できないコマンドは、実行時にエラーとなります。

  • 標準出力や標準エラー出力にメッセージを出力するアプリケーションの場合は、バッチファイルでアプリケーションの出力を別ファイルにリダイレクトするように記述し、バッチファイル名を[アクション定義]-[アプリケーション起動]のアプリケーション名に設定してください。

  • アプリケーションは起動ユーザや環境変数など、Systemwalker Operation Managerと同じ動作環境で起動されます。起動するアプリケーションが特殊な環境変数(ライブラリのパスなど)を必要とする場合は、対象となるアプリケーションを起動するバッチプログラムを作成し、必要な環境変数を設定してください。

  • アプリケーション起動アクションに画面を表示するようなアプリケーションは指定できません。Windows Vista(R)/Windows(R) 7/Windows Server 2008では、そのようなアプリケーションを指定した場合、アクション実行時にOSが出力する[対話型サービスダイアログ検出]画面が表示され、アプリケーションの表示の問い合わせがあります。

      

  • メールに半角カナ文字(“、”、“。”、“「”、“」”、“・”、“-”、“”、“”などの記号を含む)を使用した場合、全角文字に変換して送付されます。

  • メールの表題を設定しなかった場合、表題は“Event Monitor Report”になります。