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Interstage Interaction Manager V10.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

A.1.1 テナント作成コマンド

ここでは、テナント作成コマンドについて説明します。

名前

create_tenant

形式

機能説明

テナントを新規作成します。
サイレントタイプでは、テナント定義入力ファイル、パスワード定義入力ファイルを使用することで、対話式の入力を省略してテナントを作成します。

ポイント

  • テナント定義入力ファイルの設定項目は、セットアップに利用するテナント定義入力ファイルと同じです。テナント定義入力ファイルの仕様については、「テナント定義入力ファイルの設定項目」を確認してください。

  • パスワード定義入力ファイルの設定項目は、セットアップに利用するパスワード定義入力ファイルと同じです。パスワード定義入力ファイルの仕様については、「パスワード定義入力ファイルの設定項目」を確認してください。

  • デフォルトタイプ/カスタマイズタイプの場合の入力項目はセットアップコマンドと同じです。入力項目の詳細については、「5.3.2 セットアップパラメーターの入力」を確認してください。

  • テナントの作成後、必要に応じて、作成したテナントごとに、ログの環境設定やDBコネクションの設定などを行ってください。詳細は「5.4 セットアップ後の作業」を参照してください。

オプション

サイレントタイプでテナントを作成する場合、以下のオプションを必ず指定してください。

-t <テナント定義入力ファイルの絶対パス>

本オプションとテナント定義入力ファイルの絶対パスを指定します。
空白、マルチバイト、“(”や“)”を含まない文字列を指定してください。

-u <Java EE 管理ユーザーID>

本オプションとJava EE 管理ユーザーIDを指定します。

-p <Java EE 管理ユーザーのパスワード>

本オプションとJava EE 管理ユーザーのパスワードを指定します。

-w <パスワード定義入力ファイルの絶対パス>

本オプションとパスワード定義入力ファイルの絶対パスを指定します。
絶対パスには、空白、マルチバイト、“(”や“)”を含まない文字列を指定してください。

注意

  • -pオプションと-wオプションは、同時に指定することはできません。

  • Java EE 管理ユーザーのパスワードに、半角英数字と$@'[]{}*?:-+.を除く文字を使用する場合、-pオプションでJava EE 管理ユーザーのパスワードを直接入力することはできません。-wオプションを使用してください。

ログ

コマンドを実行したログは下記に出力されます。

<本製品のインストールフォルダ>\MashupPortal\setup\logs\create_tenant.log

復帰値

0: 正常終了
1以上: 異常終了

異常終了時の対処

以下の手順で対処を行ってください。

  1. コマンドのログを参照し、問題を取り除いてください。

    ポイント

    ログファイルからエラー内容を確認する場合、テナント作成失敗時に表示されるリソース名で検索してください。さらに、ログに出力されている日時と、表示レベルが「E」となっているログから、エラー発生時のログを特定してください。

  2. テナント削除コマンドを実行し、作成中のリソースを削除してください。

    テナント削除コマンドの詳細は、「A.1.2 テナント削除コマンド」を参照してください。
    テナント削除コマンドに失敗した場合は、手動でリソースを削除してください。リソース削除の詳細は、「A.1.2 テナント削除コマンド」の「異常終了時の対処」を参照してください。

  3. 再度テナント作成コマンドを実施してください。

注意

データベースの作成に失敗した場合、書き込まれたデータベースの情報は削除されません。お使いのデータベースのマニュアルを確認し、手動で削除してください。

コマンドを中断した場合

コマンド実行中に[Ctrl]キー+[C]キーなどを押して中断した場合、作成途中のリソースが残る場合があります。
異常終了時の対処を実行し、作成中のリソースを削除してください。

また、コマンドを実施するためにPowerShellの実行ポリシーを変更しています。
以下の手順に従い、実行ポリシーをコマンドを実行する前の設定に修正してください。

  1. 以下のファイルを開き、実行ポリシーを確認します。

    <本製品のインストールフォルダ>\MashupPortal\setup\work\powershell_execution_policy.txt
  2. コマンドプロンプトを管理権限で開きます。

  3. PowerShellの実行ポリシーを変更します。

    > @PowerShell Set-ExecutionPolicy -executionpolicy <1.で確認した実行ポリシー>
  4. 再度テナント作成コマンドを実施してください。

実行例

サイレントタイプの場合の例を以下に示します。

C:\InteractionManager\MashupPortal\setup\bin\create_tenant.bat -t C:\tmp\sampletenant.properties -u Administrator -w C:\tmp\samplepassword.properties