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Interstage Interaction Manager V10.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

A.1.2 テナント削除コマンド

ここでは、テナント削除コマンドについて説明します。

名前

delete_tenant

形式

機能説明

指定されたテナントIDのテナント、またはすべてのテナントを削除します。

ポイント

  • パスワード定義入力ファイルの設定項目は、セットアップに利用するパスワード定義入力ファイルと同じです。パスワード定義入力ファイルの仕様については、「パスワード定義入力ファイルの設定項目」を確認してください。

  • 指定するテナントIDがわからない場合は、テナント起動/停止/一覧コマンドを実行し、削除したいテナントのテナントIDを確認してください。
    詳細は「A.1.3 テナント起動/停止/一覧表示コマンド」を参照してください。

オプション

以下のオプションの指定が可能です。

-t <テナントID>

対話式の入力を省略してテナントを削除する場合、本オプションと削除するテナントのテナントIDを指定します。

-u <Java EE 管理ユーザーID>

対話式の入力を省略してテナントを削除する場合、本オプションとJava EE 管理ユーザーIDを指定します。

-p <Java EE 管理ユーザーのパスワード>

対話式の入力を省略してテナントを削除する場合、本オプションとJava EE 管理ユーザーのパスワードを指定します。

-w <パスワード定義入力ファイルの絶対パス>

対話式の入力を省略してテナントを削除する場合、本オプションとパスワード定義入力ファイルの絶対パスを指定します。
絶対パスには、空白、マルチバイト、“(”や“)”を含まない文字列を指定してください。

-a

対話式ですべてのテナントを一括削除する場合、本オプションを指定します。

注意

  • -t、-u、-p、-wオプションと-aオプションは、同時に指定することはできません。

  • -pオプションと-wオプションは、同時に指定することはできません。

  • Java EE 管理ユーザーのパスワードに、半角英数字と$@'[]{}*?:-+.を除く文字を使用する場合、-pオプションでJava EE 管理ユーザーのパスワードを直接入力することはできません。-wオプションを使用してください。

ログ

コマンドを実行したログは下記に出力されます。

<本製品のインストールフォルダ>\MashupPortal\setup\logs\delete_tenant.log

復帰値

0: 正常終了
1以上: 異常終了

異常終了時の対処

テナント削除コマンド実行時にエラーが発生した場合、以下のようなメッセージが表示される場合があります。

Error: 30008: テナントの削除に失敗しました。
テナント定義ファイル(<本製品のインストールフォルダ>\MashupPortal\setup\etc\[テナントID].properties)を確認し、削除に失敗したリソースを削除してください。
その後テナント定義ファイルを削除してください。

以下の手順で、対処してください。

  1. メッセージに記載されているテナント定義ファイルを参照し、以下のパラメーターの値を確認してください。

    • クラスタ

      MANAGER_CONSOLE_CLUSTER_NAME

      IIMPORTAL_CLUSTER_NAME

      AUTOPILOT_CLUSTER_NAME

    • JDBCリソース

      JDBCRESOUCE_NAME

    • 接続プール

      JDBCPOOL_NAME

    • Webアプリケーション

      MANAGER_CONSOLE_APPLICATION_NAME

      IIMPORTAL_APPLICATION_NAME

      AUTOPILOT_APPLICATION_NAME

      AUTOPILOT_CONTAINER_APPLICATION_NAME

  2. Interstage Java EE 管理コンソールにログインし、手順1で確認したパラメーター値と同じ名前のリソースを削除してください。削除の方法は、Application Serverのマニュアルを参照してください。

  3. メッセージに記載されているテナント定義ファイルを手動で削除してください。

上記のメッセージが表示されない場合、コマンドのログを参照し、問題を取り除いてください。

ポイント

ログファイルからエラー内容を確認するため、テナント削除コマンドの失敗時に表示されたリソース名で検索をしてください。さらに、ログファイルに記載されている日時、および表示レベルが「E」となっているログから、エラー発生時のログを特定してください。

コマンドを中断した場合

コマンド実行中に[Ctrl]キー+[C]キーなどを押して中断した場合、作成途中のリソースが残る場合があります。
異常終了時の対処を実行し、作成中のリソースを削除してください。

また、コマンドを実施するためにPowerShellの実行ポリシーを変更しています。
以下の手順に従い、実行ポリシーをコマンドを実行する前の設定に修正してください。

  1. 以下のファイルを開き、実行ポリシーを確認します。

    <本製品のインストールフォルダ>\MashupPortal\setup\work\powershell_execution_policy.txt
  2. コマンドプロンプトを管理権限で開きます。

  3. PowerShellの実行ポリシーを変更します。

    > @PowerShell Set-ExecutionPolicy -executionpolicy <1.で確認した実行ポリシー>
  4. 再度テナント削除コマンドを実施してください。

実行例

対話式の入力を省略してテナントを削除する場合の例を以下に示します。

C:\InteractionManager\MashupPortal\setup\bin\delete_tenant.bat -t sampletenant -u Administrator -p password