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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

7.3.8 移行ツールの実行に失敗した場合の対処

移行ツールの実行中にエラーが発生した場合の対処方法を説明します。

以下のエラー種によって対処方法が異なります。

なお、続行可能なエラーでは、使用する保管データベースごとに分けて説明しています。続行不可能なエラーでは、3つのパターンに分けて説明しています。

続行可能なエラーが発生した場合の対処(Symfowareデータベースの場合)

エラーの対処後、移行ツールを再実行します。移行ツールの再実行後は、以下の追加用のスクリプトを使用して保管フォルダ構成情報ファイルの情報を保管データベースに追加します。

  List Worksのインストール先フォルダ\db\symfo\LWDB\LwApdSymfoLWDB.bat

対処手順を、以下に説明します。

手順1エラーの対処

移行処理中にエラーとなった資源があります。ログファイルでエラーとなった資源と詳細を確認して対処してください。


手順2移行ツールの実行

再度、移行ツールを実行します。移行ツールによって、保管フォルダ構成情報ファイルが作成されます。


手順3:ファイルとスクリプトの複写(保管データベースがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合)

保管データベースがList Worksサーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、保管フォルダ構成情報ファイルと追加用のスクリプト(LwApdSymfoLWDB.bat)をデータベースサーバへ複写します。


手順4:スクリプトの修正

追加用のスクリプト(LwApdSymfoLWDB.bat)を修正します。


保管フォルダ構成情報ファイルの格納先とファイル名

保管フォルダ構成情報ファイルの格納先とファイル名に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /*  保管フォルダの情報ファイルをフルパスで指定します。              */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET FOLDER_FILE="C:\ListWORKS\Temp\LWFolderNode_001.dat"

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /*  帳票の情報ファイルをフルパスで指定します。                      */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET SPL_FILE="C:\ListWORKS\Temp\LWSplNode_001.dat"

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /*  アクセス権の情報ファイルをフルパスで指定します。                */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET TRUST_FILE="C:\ListWORKS\Temp\LWTrustRelation_001.dat"
保管データベースのRDBシステム名

保管データベースのRDBシステム名をLWDB以外に変更している場合は、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を、環境に合わせて修正します。

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /*  保管データベースのRDBシステム名を指定します。                   */
@rem /*  RDBシステム名をLWDB以外にしている場合は、環境に合わせて変更して */
@rem /*  ください。                                                      */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET RDBNAME=LWDB

手順5:スクリプトの実行

手順4:スクリプトの修正”で修正したスクリプト(LwApdSymfoLWDB.bat)を実行します。

スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(apdSymfolog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。

エラーメッセージの詳細については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。

手順6List Worksサービスの起動

【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを起動します。


続行可能なエラーが発生した場合の対処(Oracleデータベースの場合)

エラーの対処後、移行ツールを再実行します。移行ツールの再実行後は、以下の追加用のスクリプトを使用して保管フォルダ構成情報ファイルの情報を保管データベースに追加します。

  List Worksのインストール先フォルダ\db\oracle\LWDB\LwApdOracleLWDB.bat

対処手順を、以下に説明します。

手順1エラーの対処

移行処理中にエラーとなった資源があります。ログファイルでエラーとなった資源と詳細を確認して対処してください。


手順2移行ツールの実行

再度、移行ツールを実行します。移行ツールによって、保管フォルダ構成情報ファイルが作成されます。


手順3:ファイルとスクリプトの複写(保管データベースがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合)

保管データベースがList Worksサーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、追加用のスクリプト(LwApdOracleLWDB.bat)と以下のファイルをデータベースサーバへ複写します。

  • 保管フォルダ構成情報ファイル

  • LwApdFolder.ctl

  • LwApdSpl.ctl

  • LwApdTrusty.ctl


手順4:スクリプトの修正

追加用のスクリプト(LwApdOracleLWDB.bat)を修正します。


保管フォルダ構成情報ファイルの格納先とファイル名

保管フォルダ構成情報ファイルの格納先とファイル名に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。

@rem /*------------------------------------------------------------- ----*/
@rem /*  保管フォルダの情報ファイルをフルパスで指定します。              */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET FOLDER_FILE="C:\ListWORKS\Temp\LWFolderNode_001.dat"

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /*  帳票の情報ファイルをフルパスで指定します。                      */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET SPL_FILE="C:\ListWORKS\Temp\LWSplNode_001.dat"

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /*  アクセス権の情報ファイルをフルパスで指定します。                */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET TRUST_FILE="C:\ListWORKS\Temp\LWTrustRelation_001.dat"

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /* ユーザ「LW」のパスワードを指定します。                           */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET PASSWORD=LW
保管データベースのORACLE_SID

保管データベースのORACLE_SIDをLWDB以外に変更している場合は、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を、環境に合わせて修正します。

@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /* 保管データベースのORACLE_SIDを指定します。                       */
@rem /* ORACLE_SIDをLWDB以外にしている場合は、環境に合わせて変更して     */
@rem /* ください。                                                       */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET ORACLE_SID=LWDB

手順5:スクリプトの実行

手順4:スクリプトの修正”で修正したスクリプト(LwApdOracleLWDB.bat)を実行します。

スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(apdOraclelog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。

エラーメッセージの詳細については、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

手順6List Worksサービスの起動

【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを起動します。


続行不可能なエラーが発生した場合の対処(その1)

以下のエラーメッセージが出力された場合の対処手順です。

  処理中に続行不可能なエラーが発生し、処理を中断しました。
    詳細:移行元の保管フォルダに、名前を持たない保管フォルダが存在します。
    対処:移行情報ファイルを使用して再度移行ツールを実行してください。新規フォルダを作成して、その配下に問題の発生したフォルダを複写してから作業を行ってください。
          対象フォルダ名:D:\
    説明:詳細で示される内容により、移行処理が実行できませんでした。対処に従って処理を行い、再度移行ツールを実行してください。

対処手順を、以下に説明します。

手順1移行元フォルダのバックアップ

移行元フォルダのバックアップを取得します。すでにバックアップを取得している場合は必要ありません。


手順2フォルダの作成

エクスプローラを利用して、新規にフォルダを作成します。


手順3保管フォルダの複写

問題が発生した移行元のフォルダ配下(対象フォルダ名に記載された場所)で、List Worksの保管フォルダとして定義されていたフォルダのみを、“手順2:フォルダの作成”で作成したフォルダに複写します。
保管フォルダとして定義されていたフォルダが分からない場合は、コマンドプロンプトを起動して「対象フォルダ名」に表示された場所に移動して、以下のコマンドを実行してください。

d:\>dir SplManager.INF /S

ファイル(SplManager.INF)が存在するフォルダが、保管フォルダとして定義されていた場所となります。


手順4移行情報ファイルの作成

手順2:フォルダの作成”で作成したフォルダを移行元として、移行情報ファイルを作成します。

なお、移行に失敗したフォルダ以外にも、第一階層の保管フォルダが存在する場合は、そのフォルダについても、移行情報ファイルに記載してください。


手順5移行ツールの再実行

再度、移行ツールを実行します。移行ツールによって、保管フォルダ構成情報ファイルが作成されます。


手順6保管データベースへ情報をロード

ロード用のスクリプトで、保管フォルダ構成情報ファイルの情報を保管データベースにロードします。

保管データベースへのロード手順の詳細については、“7.3.6 移行ツールの実行部分の手順 (Symfowareデータベースの場合)”または“7.3.7 移行ツールの実行部分の手順 (Oracleデータベースの場合)”を参照してください。

続行不可能なエラーが発生した場合の対処(その2)

以下のエラーメッセージが出力された場合の対処手順です。

  処理中に続行不可能なエラーが発生し、処理を中断しました。
    詳細:移行元の第一階層の保管フォルダ配下に、別の保管フォルダの第一階層が定義されています。
    対処:移行情報ファイルを使用して再度移行ツールを実行してください。新規フォルダを作成して、その配下に問題の発生した下位フォルダを移動してから作業を行ってください。
          対象フォルダ名1:D:\移行\ , 対象フォルダ名2:D:\移行\TOP\
    説明:詳細で示される内容により、移行処理が実行できませんでした。対処に従って処理を行い、再度移行ツールを実行してください。

対処手順を、以下に説明します。

手順1移行元フォルダのバックアップ

移行元フォルダのバックアップを取得します。すでにバックアップを取得している場合は必要ありません。


手順2フォルダの作成

エクスプローラを利用して、新規にフォルダを作成します。


手順3対象フォルダの移動

問題が発生した、対象フォルダ名1、対象フォルダ名2のうち、下位のフォルダを“手順2:フォルダの作成”で作成したフォルダ配下に移動します。

例) 対象フォルダ1     :  d:\移行\
    対象フォルダ2     :  d:\移行\TOP
    新規作成フォルダ  :  d:\移行先
    対象フォルダ2(d:\移行\TOP)を「d:\移行先」フォルダに移動する。
      →  d:\移行先\TOP

手順4移行情報ファイルの作成

手順2:フォルダの作成”で作成したフォルダを移行元として、移行情報ファイルを作成します。

なお、移行に失敗したフォルダ以外にも、第一階層の保管フォルダが存在する場合は、そのフォルダについても、移行情報ファイルに記載してください。


手順5:移行ツールの再実行

再度、移行ツールを実行します。移行ツールによって、保管フォルダ構成情報ファイルが作成されます。


手順6保管データベースへ情報をロード

ロード用のスクリプトで、保管フォルダ構成情報ファイルの情報を保管データベースにロードします。

保管データベースへのロード手順の詳細については、“7.3.6 移行ツールの実行部分の手順 (Symfowareデータベースの場合)”または“7.3.7 移行ツールの実行部分の手順 (Oracleデータベースの場合)”を参照してください。

続行不可能なエラーが発生した場合の対処(その3)

上記以外の続行不可能なエラーが発生した場合の対処手順を、以下に説明します。

手順1:エラー内容の確認

移行ツール標準出力のエラー内容を確認します。


手順2:ログ情報の確認

移行ツールのログ情報を確認します。
ログは、「List Worksのインストール先フォルダ\Manage\Log」配下の「LwTransitionLog.csv」ファイルに出力されます。


手順3:移行ツールの再実行

手順1:エラー内容の確認”および“手順2:ログ情報の確認”の情報より、エラーの原因を取り除いた後、エラーの対処方法に従って、再度移行ツールを実行します。


手順4保管データベースへ情報をロード

ロード用のスクリプトで、保管フォルダ構成情報ファイルの情報を保管データベースにロードします。

保管データベースへのロード手順の詳細については、“7.3.6 移行ツールの実行部分の手順 (Symfowareデータベースの場合)”または“7.3.7 移行ツールの実行部分の手順 (Oracleデータベースの場合)”を参照してください。