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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

3.3.2 Oracleデータベースの環境設定

Oracleデータベースの環境設定について説明します。なお、保管データベースの環境設定はOracleアカウントで行います。

Oracleアカウントについては、Oracleのマニュアルを参照してください。

注意

  • Oracleデータベースの環境設定ではOracle 11g R2を基本に説明しています。Oracle 10g R2およびOracle 11g R1の保管データベースを構築する場合は“Oracle Databaseのマニュアル”を参照して手順を確認してください。

  • リカバリ構成、プロセス数、キャラクタ・セット、ユーザ名以外の項目については、運用によって変更しても問題ありません。

  • Oracle RAC構成とする場合は、事前にOracle RACを構築し、SQL*Plusで接続できることを確認してください。

    Oracle RACの構築方法については、、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

以下の手順で保管データベースの環境設定を行います。


保管データベースがList Worksサーバとは別のサーバ(データベースサーバ)に存在する場合は、上記の作業手順と作業するサーバが以下のように異なります。点付き数字の順番に従って環境設定を行ってください。

作業項目

作業するサーバ

データベースサーバ

List Worksサーバ

(1) ディスクスペースの見積もり

1.

(2) カーネルパラメタの編集

2.

(3) 環境変数の設定

3.

(4) リスナーの作成

4.

(5) 保管データベースの作成

5.

(6) リスナーの設定

6.

(7) ユーザの作成

7.

(8) サービス・ネーミングの設定

8.

(9) 保管データベースの動作確認とテーブル作成

9.

(10) データベースの自動起動の設定

10.

(11) クライアントの接続設定

11.

ここでは、手順の概略を説明しています。Oracleデータベースの環境設定の詳細は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

保管データベースをList Worksサーバとは別のサーバ(データベースサーバ)に用意する場合は、クラスタシステムを使用して保管データベースをクラスタ運用することを推奨します。

Oracleデータベースのクラスタ運用を行う場合の環境設定の詳細は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

(1) ディスクスペースの見積もり

保管データベースの運用に必要なディスク容量の見積もりは、Database見積もりツールを使用して行います。見積もりによって求めた値は、“(5) 保管データベースの作成”でUSERS表領域のサイズとして使用します。

Database見積もりツール(dbmitsumori.xls)は、List WorksのインストールCDに格納されています。


(2) カーネルパラメタの編集

データベースを使用するに当たり、Solarisのカーネルパラメタを編集する必要があります。

カーネルパラメタの編集については、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

(3) 環境変数の設定

Oracleのコマンドを使用するために必要な以下の環境変数を設定します。この環境変数は、保管データベースの作成に必要となります。

環境変数

設定値

ORACLE_HOME

Oracleのインストール先ディレクトリ

LD_LIBRARY_PATH

$ORACLE_HOME/lib

NLS_LANG

Japanese_Japan.JA16EUC

PATH

$ORACLE_HOME/bin


(4) リスナーの作成

Net Configuration Assistantを使用して、リスナーを作成します。

作成中にエラーが発生した場合は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

以下に手順を示します。

  1. Net Configuration Assistantの起動

    端末エミュレータより「netca」コマンドを実行します。

    →【ようこそ】ダイアログボックスが表示されます。


  2. 【ようこそ】ダイアログボックス

    【リスナー構成】を選択し、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【リスナーの構成 - リスナー】ダイアログボックスが表示されます。


  3. 【リスナーの構成 - リスナー】ダイアログボックス

    「実行する処理の選択」の「追加」を選択し、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【リスナーの構成 - リスナー名】ダイアログボックスが表示されます。


  4. 【リスナーの構成 - リスナー名】ダイアログボックス

    リスナー名は初期表示の「LISTENER」のまま、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【リスナーの構成 - プロトコルの選択】ダイアログボックスが表示されます。


  5. 【リスナーの構成 - プロトコルの選択】ダイアログボックス

    初期表示は「TCP」が選択済みになっています。「TCP」が選択されていない場合は選択してください。

    「選択済プロトコル」に「TCP」が選択されていることを確認後、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【リスナーの構成 - TCP/IPプロトコル】ダイアログボックスが表示されます。


  6. 【リスナーの構成 - TCP/IPプロトコル】ダイアログボックス

    TCP/IPポート番号を指定します。

    標準ポート番号1521を使用する場合は、「標準ポート番号の1521を使用」を選択します。

    設定後、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【リスナーの構成 - リスナーを追加しますか】ダイアログボックスが表示されます。


  7. 【リスナーの構成 - リスナーを追加しますか】ダイアログボックス

    「いいえ」を選択し、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【リスナーの構成が完了】ダイアログボックスが表示されます。


  8. リスナー構成が完了】ダイアログボックス

    リスナーの構成が完了しましたので、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【ようこそ】ダイアログボックスが表示されます。


  9. 【ようこそ】ダイアログボックス

    【完了】ボタンをクリックして、Net Configuration Assistantを終了します。


(5) 保管データベースの作成

Database Configuration Assistantを使用して、保管データベースを作成します。

作成中にエラーが発生した場合は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

以下に手順を示します。

  1. Database Configuration Assistantの起動

    端末エミュレータより「dbca」コマンドを実行します。

    →Database Configuration Assistantが起動され、【ようこそ】ダイアログボックスが表示されます。


  2. 【ようこそ】ダイアログボックス

    【次へ】ボタンをクリックします。

    →【操作】ダイアログボックスが表示されます。


  3. 【操作】ダイアログボックス

    「データベースの作成」を選択し、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【データベース・テンプレート】ダイアログボックスが表示されます。


  4. 【データベース・テンプレート】ダイアログボックス

    保管データベースを作成するテンプレートとして「カスタム・データベース」を選択し、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【データベース識別情報】ダイアログボックスが表示されます。


  5. 【データベース識別情報】ダイアログボックス

    「グローバル・データベース名」および「SID」に、大文字の「LWDB」を入力します。

    【次へ】ボタンをクリックします。

    →【管理オプション】ダイアログボックスが表示されます。

    注意

    「グローバル・データベース名」および「SID」(LWDB)は、原則固定です。すでにOracleデータベースを構築しており、マルチRDB運用を行う場合に、設定するSIDが重複するようでしたら、重複しないSIDを設定してください。


  6. 【管理オプション】ダイアログボックス - 【Enterprise Manager】タブ

    「Enterprise Managerの構成」のチェックボックスを選択します。

    「ローカル管理用にDatabase Controlを構成」を選択します。

    「アラート通知の有効化」は、アラートメッセージをメールで受信したい場合に選択してください。

    「リカバリ領域への日次ディスク・バックアップの有効化」は選択しません。

    上記の項目を設定後、【自動メンテナンス・タスク】タブをクリックします。

    →【管理オプション】ダイアログボックス 【自動メンテナンス・タスク】タブが表示されます。


  7. 【管理オプション】ダイアログボックス - 【自動メンテナンス・タスク】タブ

    「自動メンテナンス・タスクの有効化」を選択し、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【データベース資格証明】ダイアログボックスが表示されます。


  8. 【データベース資格証明】ダイアログボックス

    「すべてのアカウントに同じ管理パスワードを使用」を選択し、パスワードを設定します。

    設定後、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【データベース・ファイルの位置】ダイアログボックスが表示されます。


  9. 【データベース・ファイルの位置】ダイアログボックス

    運用に応じて作成するデータベース・ファイルの位置を指定します。

    運用管理の点から「すべてのデータベース・ファイルに対して共通の位置を使用」の選択を推奨します。

    設定後、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【リカバリ構成】ダイアログボックスが表示されます。


  10. 【リカバリ構成】ダイアログボックス

    「高速リカバリ領域の指定」および「アーカイブ有効化」は選択しません。

    このため、すでに項目が選択されている場合は、何も選択されていない状態にして【次へ】ボタンをクリックします。

    →【データベース・コンテンツ】ダイアログボックスが表示されます。


  11. 【データベース・コンテンツ】ダイアログボックス

    この画面では変更する項目はありません。初期表示状態のまま【次へ】ボタンをクリックします。

    →【初期化パラメータ】ダイアログボックス - 【メモリー】タブが表示されます。


  12. 【初期化パラメータ】ダイアログボックス - 【メモリ】タブ

    メモリ使用量を指定します。メモリ使用量は大きい方が保管データベースのパフォーマンスが向上します。スワップを使用しない状態で使用可能な物理メモリのサイズを指定してください。

    「標準」を選択した場合は、「自動メモリー管理の使用」を選択してください。

    「カスタム」を選択した場合は、「メモリー管理」は必ず「自動共有メモリー管理」を選択してください。

    設定後、【サイズ指定】タブをクリックします。

    →【初期化パラメータ】ダイアログボックス - 【サイズ指定】タブが表示されます。


  13. 【初期化パラメータ】ダイアログボックス - 【サイズ指定】タブ

    「ブロック・サイズ」が8192バイトであることを確認します。保管データベースのデータファイルのサイズが32GB以上になる場合は16384バイトを設定する必要があります。

    「プロセス数」に以下の値を設定し、【すべての初期化パラメータ】ボタンを押下します。

    • マルチプロセス運用を行わない場合

      256

    • マルチプロセス運用を行う場合

      以下の計算方法で算出された値を設定します。ただし、算出された値が256以下の場合は、256を設定します。

      (33×リスト管理サーバのプロセス数×1.2(安全係数))+30(固定値)

      例:
        リスト管理サーバのプロセス数が20の場合
        (33×20×1.2)+30 = 822


    【すべての初期化パラメータ】ダイアログボックスの「sessions」が、以下の値であることを確認します。
    異なる場合は、以下の計算式の算出結果に修正します。

    sessions = (1.1 × process(注)) + 5

    注:【すべての初期化パラメータ】ダイアログボックスに表示される項目です。


    設定後、【キャラクタ・セット】タブをクリックします。

    →【初期化パラメータ】ダイアログボックス- 【キャラクタ・セット】タブが表示されます。


  14. 【初期化パラメータ】ダイアログボックス - 【キャラクタ・セット】タブ

    「キャラクタ・セット」は、「JA16SJIS」を選択してください。

    設定後、【接続モード】タブをクリックします。

    →【初期化パラメータ】ダイアログボックス - 【接続モード】タブが表示されます。


  15. 【初期化パラメータ】ダイアログボックス - 【接続モード】タブ

    「専用サーバー・モード」を選択し、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【データベース記憶域】ダイアログボックスが表示されます。


  16. 【データベース記憶域】ダイアログボックス

    表領域の設定を行います。各表領域のサイズを下表の値に変更します。すでに設定されている値の方が大きい場合は、変更しないでください。

    表領域

    タイプ

    サイズ(MB)

    増分値(MB)

    SYSAUX

    PERMANENT (永続)

    500

    50

    SYSTEM

    PERMANENT (永続)

    500

    50

    TEMP

    TEMPORARY (一時)

    1000

    100

    UNDOTBS1

    UNDO

    1000

    100

    USERS

    PERMANENT (永続)

    (注)

    200

    注:Database見積りツールで計算した見積もり結果のサイズを指定してください(標準規模の場合は、615MB)。


    「USERS」表領域の変更例を以下に示します。他の表領域も同様に変更してください。


    1. ダイアログボックス左側ペイン

      ツリービューの「USERS」をクリックします。

      →【データベース記憶域】ダイアログボックス - 【一般】タブが表示されます。


    2. 【データベース記憶域】ダイアログボックス - 【一般】タブ

      表領域に2GB以上のファイルを使用する場合は「大型ファイル表領域の使用」のチェックボックスを選択します。大型ファイルの使用については、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

      【記憶域】タブをクリックします。

      →【データベース記憶域】ダイアログボックス - 【記憶域】タブが表示されます。


    3. 【データベース記憶域】ダイアログボックス - 【記憶域】タブ

      エクステント管理は「ローカルでの管理」、「自動割当て」を選択します。

      セグメント領域の管理は「自動」を選択します。

      【一般】タブをクリックします。

      →【データベース記憶域】ダイアログボックス - 【一般】タブが表示されます。


    4. 【データベース記憶域】ダイアログボックス - 【一般】タブ

      「サイズ」が表示されている欄をクリックします。

      →【データファイルの編集】ダイアログボックス - 【一般】タブが表示されます。


    5. 【データファイルの編集】ダイアログボックス - 【一般】タブ

      ファイル・サイズに表領域の初期値を設定します。

      【記憶域】タブをクリックします。

      →【データファイルの編集】ダイアログボックス - 【記憶域】タブが表示されます。


    6. 【データファイルの編集】ダイアログボックス - 【記憶域】タブ

      増分値に拡大時の増分値を設定します。

      【OK】ボタンをクリックします。


    すべての表領域に対して、サイズの変更が完了したら、ダイアログボックス左側ペインのツリービューの「表領域」をクリックし、変更した各表領域のサイズを確認します。

    確認後、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【作成オプション】ダイアログボックスが表示されます。


  17. 【作成オプション】ダイアログボックス

    「データベースの作成」、「データベース作成スクリプトの生成」を選択します。

    【完了】ボタンをクリックします。

    →【確認】ダイアログボックスが表示されます。


  18. 【確認】ダイアログボックス

    【OK】ボタンをクリックします。

    →【スクリプト作成完了】ダイアログボックスが表示されます。


  19. 【スクリプト作成完了】メッセージボックス

    【OK】ボタンをクリックします。

    →【データベース作成】ダイアログボックスが表示されます。


  20. 【データベース作成】メッセージボックス

    保管データベースの作成が完了したら、【データベース作成完了】ダイアログボックスが表示されます。


  21. 【データベース作成完了】ダイアログボックス

    「Database ControlのURL」のURLを記録しておきます。このURLは“(7) ユーザの作成”でOracle Enterprise Managerを起動する時に使用します。

    【終了】ボタンをクリックします。


(6) リスナーの設定

Oracle Net Managerを使用して、リスナーを設定します。

作成中にエラーが発生した場合は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

以下に手順を示します。

  1. Oracle Net Manager の起動

    端末エミュレータより「netmgr」コマンドを実行します。

    →【Net Manager】ダイアログボックスが表示されます。


  2. Net Manager】ダイアログボックス

    【Oracle Netの構成】-【ローカル】-【リスナー】-【LISTENER】をクリックします。

    →【Net Manager リスナー(リスニング位置)】ダイアログボックスが表示されます。


  3. Net Manager リスナー(リスニング位置)】ダイアログボックス

    【リスニング位置】で「ネットワーク・アドレス」の設定が以下になっていることを確認します。

      「プロトコル」:TCP/IP
      「ホスト」:コンピュータのホスト名、またはIPアドレス
      「ポート」:設定されたポート番号(標準ポートの場合1521)

    【リスニング位置】のコンボボックスをクリックし、「データベース・サービス」を選択します。

    【データベースの追加】ボタンをクリックします。

    →【データベース1】ダイアログボックスが表示されます。


  4. Net Manager リスナー(データベース・サービス)】ダイアログボックス

    「グローバル・データベース名」に「LWDB」を設定します。

    「Oracleホーム・ディレクトリ」にOracleインストールディレクトリを設定します。

    「SID」に「LWDB」を設定します。

    メニューの【ファイル】-【ネットワーク構成の保存】を選択し、設定情報を保存します。

    メニューの【ファイル】-【終了】を選択し、Net Managerを終了します。


(7) ユーザの作成

保管データベースで使用するユーザIDを作成します。Oracle Enterprise Manager(OEM)を使用してユーザIDを作成します。

作成中にエラーが発生した場合は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

以下に手順を示します。

  1. Oracle Enterprise Manager(OEM) の起動

    Webブラウザを起動し、保管データベースの作成時に表示されたURLを指定して、OEMを起動します。

    通常は以下のURLです。

      https://ホスト名:1158/em

    →【ログイン】画面が表示されます。

    注意

    WebブラウザがInternet Explorer 7以降の場合は、信頼済みサイトにOEMを登録する必要があります。次の方法で登録後、OEMを起動します。

    1. Internet Explorerの【ツール】メニューの【インターネットオプション】をクリックします。

      →【インターネットオプション】ダイアログボックスが表示されます。

    2. 【セキュリティ】タブの「信頼済みサイト」を選択して、【サイト】ボタンをクリックします。

      →【信頼済みサイト】ダイアログボックスが表示されます。

    3. ゾーンにWebサイトとして、OEMのURLを追加して、【追加】ボタンをクリックします。


  2. 【ログイン】画面

    以下の接続情報を指定します。

      ユーザ名:「sys」
      パスワード:「sys」に設定したパスワード
      接続モード:「SYSDBA」

    【ログイン】ボタンをクリックします。

    →【ホーム】画面が表示されます。


  3. 【ホーム】画面

    【サーバー】タブをクリックします。

    →【サーバー】画面が表示されます。


  4. 【サーバー】画面

    【セキュリティ】の【ユーザー】をクリックします。

    →【ユーザー】画面が表示されます。


  5. 【ユーザー】画面

    【作成】ボタンをクリックします。

    →【ユーザーの作成】画面 - 【一般】タブが表示されます。


  6. 【ユーザーの作成】画面 - 【一般】タブ

    以下の項目を入力します。

      名前:「LW」を指定(「LW」以外の名前を入力しないでください)
      プロファイル:「DEFAULT」を選択
      認証:「パスワード」を選択
      パスワードの入力:任意のパスワードを指定
      パスワードの確認:「パスワードの入力」で入力したパスワードを指定
      デフォルト表領域:「USERS」を選択
      一時表領域:「TEMP」を選択
      ステータス:「ロック解除」を指定

    入力後、【ロール】タブをクリックします。

    →【ユーザーの作成】画面 - 【ロール】タブが表示されます。


  7. 【ユーザーの作成】画面 - 【ロール】タブ

    【リストの編集】ボタンをクリックします。

    →【ロールの変更】画面が表示されます。


  8. 【ロールの変更】画面

    「使用可能なロール」から「DBA」を選択して、【移動】ボタンをクリックします。

    「選択したロール」に「CONNECT」と「DBA」が表示されていることを確認して、【OK】ボタンをクリックします。

    →【ユーザーの作成】画面-【ロール】タブが表示されます。


  9. 【ユーザーの作成】画面 - 【ロール】タブ

    「ロール」に「CONNECT」と「DBA」が表示されていることを確認して、【OK】ボタンをクリックします。

    →【ユーザー】画面が表示されます。


  10. 【ユーザー】画面

    「更新メッセージ」に「オブジェクトは正常に作成されました」と表示されていることを確認します。

    「ログアウト」をクリックし、OEMを終了します。


(8) サービス・ネーミングの設定

Oracle Net Managerを使用して、サービス・ネーミングを設定します。サービス・ネーミングの設定はSQL*Plusを動作させるために必要です。

作成中にエラーが発生した場合は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

以下に手順を示します。

  1. Net Managerの起動

    端末エミュレータより「netmgr」コマンドを実行します。

    →【Net Manager】ダイアログボックスが表示されます。


  2. Net Manager】ダイアログボックス

    ツリービューペインで【Oracle Netの構成】-【ローカル】-【サービス・ネーミング】を選択して、「+」をクリックします。すでにサービス名に「LWDB」が存在する場合、サービス・ネーミングの設定は不要です。

    存在しない場合は、メニューの【編集】-【作成】を選択します。

    →【ネット・サービス名】ダイアログボックスが表示されます。


  3. 【ネット・サービス名】ダイアログボックス

    「ネットサービス名」にサービス名である「LWDB」を指定します。

    【次へ】ボタンをクリックします。

    →【プロトコル】ダイアログボックスが表示されます。


  4. 【プロトコル】ダイアログボックス

    「TCP/IP」を選択して、【次へ】ボタンをクリックします。

    →【プロトコル設定】ダイアログボックスが表示されます。


  5. 【プロトコル設定】ダイアログボックス

    「ホスト名」にデータベースサーバのホスト名を指定します。

    「ポート番号」にポート番号を指定します。標準ポート番号の場合は「1521」です。

    【次へ】ボタンをクリックします。

    →【サービス】ダイアログボックスが表示されます。


  6. 【サービス】ダイアログボックス

    「サービス名」を選択し、項目に「LWDB」を指定します。

    「接続タイプ」は「データベースのデフォルト」を選択します。

    【次へ】ボタンをクリックします。

    →【テスト】ダイアログボックスが表示されます。


  7. 【テスト】ダイアログボックス

    【テスト】ボタンをクリックします。

    →【接続テスト】ダイアログボックスが表示されます。


  8. 【接続テスト】ダイアログボックス

    Oracle Net Managerでは、「scott」ユーザとして接続テストが動作します。「scott」ユーザは登録されていないため、「テストは失敗しました」のメッセージが出力されます。

    【ログイン変更】ボタンをクリックします。

    →【ログイン変更】ダイアログボックスが表示されます。


  9. 【ログイン変更】ダイアログボックス

    以下の項目を指定して、【OK】ボタンをクリックします。

      ユーザ名:「LW」
      パスワード:「LW」に設定したパスワード

    →【接続テスト】ダイアログボックスが表示されます。


  10. 【接続テスト】ダイアログボックス

    【テスト】ボタンをクリックします。

    「接続テストに成功しました」のメッセージが出力されることを確認します。

    【閉じる】ボタンをクリックします。

    →【テスト】ダイアログボックスが表示されます。


  11. 【テスト】ダイアログボックス

    テストが完了したため、【完了】ボタンをクリックします。

    →【Net Manager】ダイアログボックスが表示されます。


  12. Net Manager】ダイアログボックス

    「サービスの識別」と「アドレスの構成」に表示されている内容を確認します。

    メニューの【ファイル】-【ネットワーク構成の保存】を選択し、設定情報を保存します。

    メニューの【ファイル】-【終了】を選択して、Net Managerを終了します。


(9) 保管データベースの動作確認とテーブルの作成

SQL*Plusを起動して、“(7) ユーザの作成”で作成したユーザID「LW」での動作確認とテーブル作成を行います。

テーブル作成用SQLファイルは以下の場所に格納されています。

/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/oracle/admin/LWDB/create/createLWTable.sql

(/opt はList Works のインストールディレクトリ)

動作確認および作成中にエラーが発生した場合は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

以下に手順を示します。

手順1:SQL*Plusの起動

端末エミュレータより「sqlplus」コマンドを実行して「sqlplus」モードになります。

# sqlplus LW/LWに設定したパスワード@LWDB

手順2:テーブル作成

「接続されました。」のメッセージが表示されることを確認します。

  1. スプール出力設定

    以下の構文を入力し、スプール出力設定をONにします。

    SQL> SPOOL /work/createLWTable.log

    (/workはログ出力用の作業ディレクトリ)


  2. テーブル作成

    入力プロンプトに、以下のテーブル作成SQLファイルを入力して実行します。

    SQL> @/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/oracle/admin/LWDB/create/createLWTable.sql

    (/optはList Worksのインストールディレクトリ)


    →テーブル作成で正常終了のメッセージが表示されることを確認します。


手順3:確認

テーブルが作成できたことを確認します。以下の構文を入力して実行します。

SQL> DESC LW.LW_USER

以下のような結果が表示されれば、保管データベースは正常に構築されています。

SQL> DESC LW.LW_USER
名前                                      NULL?    型
----------------------------------------- -------- -----------------------
USERID                                    NOT NULL VARCHAR2(20)
USERNM                                             VARCHAR2(40)
PASSWD                                             VARCHAR2(64)
PWDMOD                                             VARCHAR2(17)
PWDEXPD                                            NUMBER(4)
AUTH                                      NOT NULL VARCHAR2(35)
MAIL                                               VARCHAR2(60)
NOTES                                              VARCHAR2(64)
CREATED                                   NOT NULL VARCHAR2(17)
LASTMOD                                   NOT NULL VARCHAR2(17)
ISADMIN                                   NOT NULL VARCHAR2(2)
SQL>

手順4SQL*Plusの終了

以下の構文を入力して実行します。

SQL> quit

→SQL*Plusが終了します。


(10) データベースの自動起動の設定

サーバの起動時および停止時に、Oracleデータベースの起動および停止を自動的に行う設定をします。クラスタ運用の場合は、クラスタシステムにより起動および停止が制御されるため、本作業は不要です。

データベースの自動起動の設定方法については、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

(11) クライアントの接続設定

Oracle Clientの設定をします。

  1. Oracle Clientのコマンドを使用するために、以下の環境変数を設定します。

    環境変数

    設定値

    ORACLE_HOME

    Oracle Clientのインストール先ディレクトリ

    LD_LIBRARY_PATH

    $ORACLE_HOME/lib

    NLS_LANG

    Japanese_Japan.JA16EUC

    PATH

    $ORACLE_HOME/bin

  2. (8) サービス・ネーミングの設定”の手順に従って、クライアントのサービス・ネーミングを設定します。