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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.10.2 FNAを利用した通信形態の場合

FNAを利用した通信形態には、FNALANインタフェースやFNAWANインタフェースなどがあります。ここでは、FNALANインタフェースの場合を例に挙げて説明します。

FNAを利用した通信形態における接続の概要を以下に示します。


(1) FNA Serverの環境設定

FNA Serverの環境設定では、FNAプロトコルで通信するために、LANアダプタのアドレス、および、富士通ホストのVTAM-Gのネットワーク定義で追加したList Works用のLU(SLU)を設定します。

通信制御サービスを使用して、以下の手順で環境設定をします。

操作の詳細については、FNA Serverに添付のマニュアルを参照してください。
  1. 通信制御サービスのCsConfigの表示

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【通信制御サービス】―【セットアップユーティリティ】から開きます。

    【コンフィグレーションの選択】でコンフィグレーションの格納先を指定して【OK】ボタンをクリックします。

    →通信制御サービスのCsConfigが表示されます。


  2. 【ホストコンピュータの新規作成】の表示

    「ホストコンピュータ情報」フォルダを選択して【操作】メニューの【新規作成】―【ホストコンピュータ】をクリックします。

    →【ホストコンピュータの新規作成】が表示されます。


  3. ホストコンピュータ名の設定

    【ホストコンピュータの新規作成】でホストコンピュータ名を指定します。

    →「ホストコンピュータ情報」配下に、指定したホストコンピュータ名でフォルダが生成されます。


  4. 【ホストPU情報(FNALAN接続)】の表示

    3.で生成された「ホストコンピュータ名」フォルダを選択して【操作】メニューの【新規作成】―【ホストPU情報(FNALAN接続)】をクリックします。

    →【ホストPU情報(FNALAN接続)】が表示されます。

      FNALANインタフェースの場合を例に挙げて説明しています。

  5. ホストPU情報の設定

    【ホストPU情報(FNALAN接続)】の【ローカル情報】タブで、ノードアドレス(PU名や富士通ホストのMacアドレス)を指定します。

    →指定したホストコンピュータ名のフォルダ配下に、「ホストLU情報」でフォルダが生成されます。


  6. 【ホストLU情報のプロパティ】の表示

    5.で生成された「ホストLU情報」フォルダを選択して【操作】メニューの【プロパティ】をクリックします。

    →【ホストLU情報のプロパティ】が表示されます。


  7. 【ホストLU情報の設定】の表示

    【ホストLU情報のプロパティ】の【更新】ボタンをクリックします。

    →【ホストLU情報の設定】が表示されます。


  8. ホストLU情報の設定

    【ホストLU情報の設定】で以下の情報を設定します。

    • S.LUアドレス

    • LU名

    • LUタイプ(“LUタイプ3”を指定します)


  9. 通信制御サービスの環境設定完了

    必要な情報を設定したら、【OK】ボタンをクリックし、【ホストLU情報のプロパティ】で【OK】ボタンをクリックします。


(2) HOST PRINTの環境設定

HOST PRINTの環境設定では、FNA Serverの環境設定で定義したLU(接続情報)と、作成した受信フォルダをHOST PRINTに定義して関連付けを行い、富士通ホストとの通信環境を構築します。

環境設定の手順を、以下の項目ごとに説明します。

操作の詳細は、HOST PRINTに添付のマニュアルを参照してください。

手順1JOB情報の設定
  1. HOST PRINTコンソールの起動

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【HOST PRINT】―【HOST PRINTコンソール】から開きます。

    →HOST PRINTコンソールが表示されます。


  2. 【コンピュータの接続】の表示

    【ファイル】メニューの【接続】をクリックします。

    →【コンピュータの接続】が表示されます。


  3. コンピュータの接続

    【コンピュータの接続】で、「接続先コンピュータ」に自コンピュータ名を入力し、【接続】ボタンをクリックします。

    →HOST PRINTに接続されます。


  4. JOB情報ウィンドウの表示

    HOST PRINTコンソールで、接続コンピュータビューの「JOB情報」をダブルクリックします。

    →状態モニタビューにJOB情報のウィンドウが表示されます。


  5. ホスト通信が開始されている場合の対処

    ホスト通信が開始されている場合は、以下の手順でホスト通信を停止します。

    1. 接続コンピュータビューの「ホスト通信 開始」を右クリックし、【停止】をクリック

    2. メッセージボックスが表示されるので、【OK】ボタンをクリック


  6. 【JOB情報-帳票管理の設定】の表示

    【編集】メニューの【追加】―【帳票管理】から表示されるプリンタ名を選択します。

    →【JOB情報-帳票管理の設定】が表示されます。


  7. JOB情報の構成設定

    「あて先名」に、リスト管理サーバの環境設定で作成した受信フォルダ名が設定されていることを確認して、【OK】ボタンをクリックします。

    →HOST PRINTとリスト管理サーバが接続されます。


手順2ホスト通信の設定
  1. ホスト通信のウィンドウの表示

    HOST PRINTコンソールで、接続コンピュータビューの「ホスト通信」をダブルクリックします。

    →状態モニタビューにホスト通信のウィンドウが表示されます。


  2. 【ホスト通信の設定】の表示

    ホスト通信のウィンドウをアクティブ(反転表示)にして、【編集】メニューの【追加】をクリックします。

    →【ホスト通信の設定】が表示されます。


  3. 接続パス情報の設定

    【ホスト通信の設定】で、以下の設定をして【OK】ボタンをクリックします。

    • 接続情報名(FNA Serverの環境設定で指定したLU名)

    • JOB情報名(JOB情報の設定で指定したJOB情報名)

    • 「起動時接続」をチェック

    →FNA Serverとリスト管理サーバの接続が完了します。


  4. サービスを開始

    HOST PRINTコンソールで、接続コンピュータビューの「ホスト通信」を選択して【サービス】メニューの【開始】をクリックします。


  5. 動作状況の確認

    ホスト通信ウィンドウで、動作状況が「動作  通信中」になっていることを確認します。


  6. HOST PRINTコンソールの終了

    【ファイル】メニューの【終了】をクリックして、HOST PRINTコンソールを閉じます。

注意

HOST PRINTの「LU 制御プライオリティ」の設定値が、「中」または「低」になっている場合、通信に時間がかかることがあります。このような場合、以下の手順でHOST PRINTの設定を確認および変更してください。

  1. HOST PRINTコンソールを起動し、HOST PRINT基幹サーバに接続します。

  2. 「ホスト通信」を選択してプロパティを開きます。

  3. 「LU 制御プライオリティ」の項目を参照します。

  4. 上記の「LU 制御プライオリティ」で「高」を選択し、【OK】ボタンをクリックします。


(3) 帳票登録時の多重度の設定

リスト管理サーバに帳票を登録するときの多重度を設定します。List Worksの環境構築時に設定した値から変更する場合や、多重度の設定をしていなかった場合に行います。

多重度の設定は、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【登録】タブを使用します。

【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【登録】タブの詳細については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

参考

登録の多重度を上げた場合、処理能力が低下する可能性があります。そのため、多重度は、1CPUあたり1多重を推奨します。