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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.10.1 TCP/IPを利用した通信形態の場合

TCP/IPを利用した通信形態における接続の概要を以下に示します。

富士通ホスト側の定義の詳細については、“4.3 富士通ホスト帳票を扱う場合(分散印刷運用)”を参照してください。

(1) 帳票配信サービスの環境設定

帳票配信サービスの環境設定では、富士通ホストとList Worksサーバの接続、および作成した受信フォルダを帳票配信サービスに定義して関連付けを行い、富士通ホストとの通信環境を構築します。

環境設定の手順を、以下の項目ごとに説明します。

操作の詳細は、ホスト連携プレミアムを構成するHOST PRINTのオンラインマニュアルを参照してください。

なお、Linkexpressの環境設定は、帳票配信サービスによる受信環境の設定手順に含まれます。


手順1hostsファイルの設定
  1. コンピュータにログイン

    Administratorの権限でログインします。


  2. サービスマネージャの起動

    【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動します。


  3. サービスの停止

    Linkexpressおよび帳票配信サービスが起動している場合は、【サービスの停止】ボタンをクリックします。


  4. hostsファイルの設定

    hostsファイルに富士通ホスト、および転送先サーバ(List Worksサーバ)のIPアドレスを追加します。


手順2帳票配信サービスの受信環境の設定

ここでは、受信環境の設定(1.~4.)と、Linkexpressの環境設定(5.)を実施します。

  1. 受信環境定義ファイルのひな型の表示

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【帳票配信サービス】―【1. 受信環境定義ファイル】をクリックします。

    →受信環境定義ファイルのひな型が表示されます。


  2. 受信環境定義ファイルの作成

    編集画面で環境に合わせて定義します。

    * appl,応用プログラム名        ←(注1)
    appl, @_PRTMF
    
    * pathname,相手システム名,パス定義名,DTS業務番号 (APPLNO)
    pathname,GSSERVER,path,1
                ↑         ↑
               (注2)      (注3)

    注1:*行は、コメントを表します。

    注2:相手システム名は、TISP環境リスト定義のホストシステム名と対応しています。

    注3:DTS業務番号は、DTSの通信パスを定義するJVTGNPTH定義文のAPPLNO(自ノードの業務番号)と対応しています。


  3. 受信環境定義の実行

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【帳票配信サービス】―【2. 受信環境定義実行】をクリックして、定義した環境を登録します。

    →受信環境定義コマンドが実行され、登録されます。


  4. 受信環境定義の実行結果確認

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【帳票配信サービス】―【3. 受信環境定義実行結果】をクリックして、正常に終了したか確認します。

    以下のような実行結果が出力されたら、正常終了です。

    受信環境定義コマンド開始
    受信環境定義のゼネレーションが完了しました。
    本コマンドにより作成された以下のファイルを使用して、
    Linkexpressのネットワーク定義を行ってください。
    C:\Program Files\fujitsu\PrintMF\SAMPLE.TXT
    受信環境定義コマンド終了

  5. Linkexpressコマンドの実行(Linkexpressの環境設定)

    受信環境定義コマンドが正常に終了すると、帳票配信サービスのインストールフォルダ配下にsample.txtが出力されます。この定義ファイルに、Linkexpressの環境定義が格納されます。定義ファイルを指定してLinkexpress提供コマンド(lxgentrn.exe)を実行します。

    sample.txt(Linkexpressの環境定義)の内容と実行コマンドを以下に示します。

    sample.txt(Linkexpressの環境定義)の内容
    C:\program files\fujitsu\printmf\sample.txt
    # ネットワーク定義
    # Linkexpress用サンプル定義ファイル
    
    # begin定義命令
    begin
    
    # comdef定義命令
    comdef   scale=256,n,p
             history=yes
             msglvl=e
    
    # node定義命令(GSSERVER用)
    node     name=GSSERVER
             logon=no
             path=path
    
    # path定義命令(GSSERVER用)
    path     name=path
    # ind_pathはDTSの定義(APPLNO)と合わせてください。
    #        ind_path=
             ind_path=1
             appl=@_PRTMF
    # DTSの定義が、BFTPの時はFTPMを指定、BFTP+の時はFTP+を指定してください。
             Protocol=FTP+
             Port=9362
             Combuf=32767
             recvtime=10
    
    # end定義命令
    end
    実行コマンド
    lxgentrn.exe  “c:\program files\fujitsu\printmf\sample.txt”

手順3帳票配信サービスの配信環境の設定
  1. 配信環境定義ファイルのひな型の表示

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【帳票配信サービス】―【5. 配信環境定義ファイル】をクリックします。

    →配信環境定義ファイルのひな型が表示されます。


  2. 配信環境定義ファイルの作成

    編集画面で環境に合わせて定義します。

    以下の例を参考に、配信環境定義ファイルに受信フォルダ名を定義します。


  3. 配信環境定義の実行

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【帳票配信サービス】―【6. 配信環境定義実行】をクリックして、定義した環境を登録します。

    →配信環境定義コマンドが実行され、登録されます。


  4. 配信環境定義の実行結果確認

    【スタート】メニューの【すべてのプログラム】―【帳票配信サービス】―【7. 配信環境定義実行結果】をクリックして、正常に終了したか確認します。

    以下のような実行結果が出力されたら、正常終了です。

    配信環境定義コマンド開始
    配信環境定義コマンド終了
    仕分け/配信環境定義ゼネレーションが完了しました。

手順4サービスの自動起動の設定

Linkexpressと帳票配信サービスがサーバ起動時に自動的に開始するように設定します。

  1. サービスマネージャの起動

    【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動します。


  2. サービスのスタートアップの設定

    Linkexpressおよび帳票配信サービスの「スタートアップ」が手動状態であれば、【プロパティ】ボタンをクリックします。


  3. スタートアップの種類の設定

    スタートアップの種類で、「自動」を選択し、【OK】ボタンをクリックします。