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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.4.3 保管データベース作成用のファイル編集

Symfowareデータベースの作成で必要となる、保管データベース作成用のファイルを編集します。ここで編集したファイルは、データベース構築スクリプトで使用されます。テキストエディタなどで編集してください。

ここで説明している各数値は、Database見積もりツールで推奨している、保管データベースに保存する全体での数値です。Database見積もりツールによって変更した際、編集対象となる数値を合わせて掲載しています。


Symfowareデータベース用のファイル編集

保管データベース構築用のSQL定数定義ファイル(createLWDB.dat)を編集します。定義ファイルは、以下の場所に格納されています。実行環境に合わせて、定義ファイルの太字下線の部分を編集します。

  「List Worksのインストール先フォルダ\db\symfo\LWDB」配下

createLWDB.dat
保管データベースの場所とディスクスペース容量の指定(DBSPACEの定義)

DBSPACE(データベーススペース)を作成するために、以下の編集箇所(保管データベースの場所と保管データベースのサイズ)を指定してDBSPACEを定義します。クラスタ運用する場合は、保管データベースの場所には、共有ディスク(「フェールオーバー クラスター マネージャー」で定義したディスク)を指定します。

保管データベースのサイズには、Database見積もりツールで求めた値(ディスクスペース容量)を反映します。

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

DBSPACE作成
データベーススペースの物理ファイルの場所とサイズを指定

CREATE DBSPACE DBSPACE1 ALLOCATE FILE
C:\LWDB\RDB\USR\DBSPACE1 ATTRIBUTE SPACE(910M);

注意

  • 編集箇所の指定例に記載した「C:\LWDB\RDB\USR」のフォルダは、存在するフォルダを指定してください。存在しない場合は、保管データベースの作成時にエラーが発生します。また、「DBSPACE1」はファイル名ですので、実在しない状態で作業を実施してください。

  • データベーススペースを作成するドライブのプロパティとして、「ドライブを圧縮してディスク領域を空ける」を設定しないでください。
    ドライブを圧縮すると、通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。オーバヘッドが発生することにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生します。

  • データベーススペースを作成するフォルダのプロパティとして【全般】タブにある【詳細設定】ボタンをクリックすると表示されるダイアログボックスで、「圧縮属性または暗号化属性」を設定しないでください。
    圧縮属性を設定すると、ドライブ圧縮と同様に通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。オーバヘッドが発生することにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生します。
    暗号化属性を設定すると、Symfoware/RDBで使用する各資源の作成者とSymfowareサービス起動で動作するSymfoware Serverプロセスの実行者(ユーザ登録されないWindowsシステムユーザ)が異なるため、暗号解除ができずアクセスエラーが発生します。


保管データベースのスペース量の指定(表のDSIの定義)

保管データベースで管理するデータを項目ごと格納するスペース量(保管データベースのスペース量)を、表のDSIとして項目ごと定義します。

編集箇所の太字下線部分には、Database見積もりツールで、ユーザ、グループなど各項目につき求めた保管データベースのスペース量を反映します。

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

ユーザ情報テーブルの容量

CREATE DSI LW_USER_TBL_DSI DSO LW_USER_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 1848K;

グループテーブルの容量

CREATE DSI LW_GROUP_TBL_DSI DSO LW_GROUP_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 480K;

ユーザ環境テーブルの容量

CREATE DSI LW_USER_ENV_TBL_DSI DSO LW_USER_ENV_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 10504K;

帳票テーブルの容量

CREATE DSI LW_LIST_FILE_TBL_DSI DSO LW_LIST_FILE_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 260104K;

フォルダテーブルの容量

CREATE DSI LW_FOLDER_NODE_TBL_DSI DSO LW_FOLDER_NODE_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 2184K;

帳票アクセスロックテーブルの容量

CREATE DSI LW_DATAFILE_LOCK_TBL_DSI DSO LW_DATAFILE_LOCK_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 74392K;

ユーザ・グループ構成テーブルの容量

CREATE DSI LW_ORGANIZATION_TBL_DSI DSO LW_ORGANIZATION_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 1712K;

アクセス権テーブルの容量

CREATE DSI LW_TRUSTY_TBL_DSI DSO LW_TRUSTY_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 89128K;

ユーザ保存情報テーブルの容量

CREATE DSI LW_USER_OBJECT_TBL_DSI DSO LW_USER_OBJECT_TBL_DSO
ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 984K;


インデックス データ部およびインデックス インデックス部のスペース量の指定(インデックスのDSIの定義)

保管データベースで管理するデータを項目ごと格納するスペース量(インデックス データ部およびインデックス インデックス部のスペース量)を、インデックスのDSIとして項目ごと定義します。

編集箇所の二段目の太字下線部分には、Database見積もりツールで、ユーザ、グループなど各項目につき求めたインデックス データ部のスペース量を反映します。

編集箇所の三段目の太字下線部には、同様に求めたインデックス インデックス部のスペース量を反映します。

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

ユーザ情報テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI USERIDX INDEX DSO USERIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 296K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

グループテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI GRPIDX INDEX DSO GRPIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 120K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

ユーザ環境テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI ENVIDX INDEX DSO ENVIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 296K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

帳票ファイルテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI FILEIDX INDEX DSO FILEIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 10416K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 96K;

フォルダテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI NODEIDX INDEX DSO NODEIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 120K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

帳票アクセスロックテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI LOCKIDX INDEX DSO LOCKIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 104016K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 11560K;

ユーザ・グループ構成テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI ORGIDX INDEX DSO ORGIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 2096K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 48K;

アクセス権テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI TRUSTIDX INDEX DSO TRUSTIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 80824K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 928K;

ユーザ保存情報テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI OBJIDX INDEX DSO OBJIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 464K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

グループテーブルの副キーインデックスの容量 (注)

CREATE DSI GRPNMIDX INDEX DSO GRPNMIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 152K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

帳票ファイルテーブルの副キーインデックスの容量 (注)

CREATE DSI PFILEIDX INDEX DSO PFILEIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 10416K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 96K;

フォルダテーブルの副キーインデックスの容量 (注)

CREATE DSI PFOLDIDX INDEX DSO PFOLDIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 120K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

帳票ファイルテーブルの副キー(2)インデックスの容量 (注)

CREATE DSI TFILEIDX INDEX DSO TFILEIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 5800K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 48K;

帳票ファイルテーブルの副キー(3)インデックスの容量 (注)

CREATE DSI EFILEIDX INDEX DSO EFILEIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 8336K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

フォルダテーブルの副キー(2)インデックスの容量 (注)

CREATE DSI TFOLDIDX INDEX DSO TFOLDIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 80K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 24K;

帳票アクセスロックテーブルの副キーインデックスの容量 (注)

CREATE DSI SLOCKIDX INDEX DSO SLOCKIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 8336K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 64K;

帳票テーブルの副キー(4)インデックスの容量

CREATE DSI N3FILEIDX INDEX DSO N3FILEIDX
ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE  29736K,
INDEX ON DBSPACE1 SIZE 624K;

注:グループ・帳票・フォルダの項目については、主キーと副キー用のインデックスのDSIを定義します。Database見積もりツールで求めた グループ・帳票・フォルダの副キーのインデックスの容量は本定義に反映します。