Symfowareデータベースの作成で必要となる、保管データベース作成用のファイルを編集します。ここで編集したファイルは、データベース構築スクリプトで使用されます。テキストエディタなどで編集してください。
ここで説明している各数値は、Database見積もりツールで推奨している、保管データベースに保存する全体での数値です。Database見積もりツールによって変更した際、編集対象となる数値を合わせて掲載しています。
参考
ここで説明している編集作業は、以下の手順内の“手順1:データベース構築スクリプトの編集”で行います。
“2.4.1 Symfowareデータベースの環境設定”の“(4) 保管データベースの作成(データベース構築スクリプトの実行)”
保管データベース構築用のSQL定数定義ファイル(createLWDB.dat)を編集します。定義ファイルは、以下の場所に格納されています。実行環境に合わせて、定義ファイルの太字下線の部分を編集します。
「List Worksのインストール先フォルダ\db\symfo\LWDB」配下
DBSPACE(データベーススペース)を作成するために、以下の編集箇所(保管データベースの場所と保管データベースのサイズ)を指定してDBSPACEを定義します。クラスタ運用する場合は、保管データベースの場所には、共有ディスク(「フェールオーバー クラスター マネージャー」で定義したディスク)を指定します。
保管データベースのサイズには、Database見積もりツールで求めた値(ディスクスペース容量)を反映します。
編集内容 | 編集箇所(太字下線の部分) |
---|---|
DBSPACE作成 | CREATE DBSPACE DBSPACE1 ALLOCATE FILE |
注意
編集箇所の指定例に記載した「C:\LWDB\RDB\USR」のフォルダは、存在するフォルダを指定してください。存在しない場合は、保管データベースの作成時にエラーが発生します。また、「DBSPACE1」はファイル名ですので、実在しない状態で作業を実施してください。
データベーススペースを作成するドライブのプロパティとして、「ドライブを圧縮してディスク領域を空ける」を設定しないでください。
ドライブを圧縮すると、通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。オーバヘッドが発生することにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生します。
データベーススペースを作成するフォルダのプロパティとして【全般】タブにある【詳細設定】ボタンをクリックすると表示されるダイアログボックスで、「圧縮属性または暗号化属性」を設定しないでください。
圧縮属性を設定すると、ドライブ圧縮と同様に通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。オーバヘッドが発生することにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生します。
暗号化属性を設定すると、Symfoware/RDBで使用する各資源の作成者とSymfowareサービス起動で動作するSymfoware Serverプロセスの実行者(ユーザ登録されないWindowsシステムユーザ)が異なるため、暗号解除ができずアクセスエラーが発生します。
保管データベースで管理するデータを項目ごと格納するスペース量(保管データベースのスペース量)を、表のDSIとして項目ごと定義します。
編集箇所の太字下線部分には、Database見積もりツールで、ユーザ、グループなど各項目につき求めた保管データベースのスペース量を反映します。
編集内容 | 編集箇所(太字下線の部分) |
---|---|
ユーザ情報テーブルの容量 | CREATE DSI LW_USER_TBL_DSI DSO LW_USER_TBL_DSO |
グループテーブルの容量 | CREATE DSI LW_GROUP_TBL_DSI DSO LW_GROUP_TBL_DSO |
ユーザ環境テーブルの容量 | CREATE DSI LW_USER_ENV_TBL_DSI DSO LW_USER_ENV_TBL_DSO |
帳票テーブルの容量 | CREATE DSI LW_LIST_FILE_TBL_DSI DSO LW_LIST_FILE_TBL_DSO |
フォルダテーブルの容量 | CREATE DSI LW_FOLDER_NODE_TBL_DSI DSO LW_FOLDER_NODE_TBL_DSO |
帳票アクセスロックテーブルの容量 | CREATE DSI LW_DATAFILE_LOCK_TBL_DSI DSO LW_DATAFILE_LOCK_TBL_DSO |
ユーザ・グループ構成テーブルの容量 | CREATE DSI LW_ORGANIZATION_TBL_DSI DSO LW_ORGANIZATION_TBL_DSO |
アクセス権テーブルの容量 | CREATE DSI LW_TRUSTY_TBL_DSI DSO LW_TRUSTY_TBL_DSO |
ユーザ保存情報テーブルの容量 | CREATE DSI LW_USER_OBJECT_TBL_DSI DSO LW_USER_OBJECT_TBL_DSO |
保管データベースで管理するデータを項目ごと格納するスペース量(インデックス データ部およびインデックス インデックス部のスペース量)を、インデックスのDSIとして項目ごと定義します。
編集箇所の二段目の太字下線部分には、Database見積もりツールで、ユーザ、グループなど各項目につき求めたインデックス データ部のスペース量を反映します。
編集箇所の三段目の太字下線部には、同様に求めたインデックス インデックス部のスペース量を反映します。
編集内容 | 編集箇所(太字下線の部分) |
---|---|
ユーザ情報テーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI USERIDX INDEX DSO USERIDX |
グループテーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI GRPIDX INDEX DSO GRPIDX |
ユーザ環境テーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI ENVIDX INDEX DSO ENVIDX |
帳票ファイルテーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI FILEIDX INDEX DSO FILEIDX |
フォルダテーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI NODEIDX INDEX DSO NODEIDX |
帳票アクセスロックテーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI LOCKIDX INDEX DSO LOCKIDX |
ユーザ・グループ構成テーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI ORGIDX INDEX DSO ORGIDX |
アクセス権テーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI TRUSTIDX INDEX DSO TRUSTIDX |
ユーザ保存情報テーブルの主キーインデックスの容量 | CREATE DSI OBJIDX INDEX DSO OBJIDX |
グループテーブルの副キーインデックスの容量 (注) | CREATE DSI GRPNMIDX INDEX DSO GRPNMIDX |
帳票ファイルテーブルの副キーインデックスの容量 (注) | CREATE DSI PFILEIDX INDEX DSO PFILEIDX |
フォルダテーブルの副キーインデックスの容量 (注) | CREATE DSI PFOLDIDX INDEX DSO PFOLDIDX |
帳票ファイルテーブルの副キー(2)インデックスの容量 (注) | CREATE DSI TFILEIDX INDEX DSO TFILEIDX |
帳票ファイルテーブルの副キー(3)インデックスの容量 (注) | CREATE DSI EFILEIDX INDEX DSO EFILEIDX |
フォルダテーブルの副キー(2)インデックスの容量 (注) | CREATE DSI TFOLDIDX INDEX DSO TFOLDIDX |
帳票アクセスロックテーブルの副キーインデックスの容量 (注) | CREATE DSI SLOCKIDX INDEX DSO SLOCKIDX |
帳票テーブルの副キー(4)インデックスの容量 | CREATE DSI N3FILEIDX INDEX DSO N3FILEIDX |
注:グループ・帳票・フォルダの項目については、主キーと副キー用のインデックスのDSIを定義します。Database見積もりツールで求めた グループ・帳票・フォルダの副キーのインデックスの容量は本定義に反映します。