クラスタシステムで運用する場合の準備について説明します。
クラスタシステムの構築は、Windows Server 2008 R2を基本に説明しています。 Windows Server 2012またはWindows Server 2003のクラスタシステムを構築する場合は、“Windowsシステムのマニュアル”を参照してください。 |
(1) 共有ディスクの準備
クラスタシステムで運用する場合は、共有ディスクを用意します。
共有ディスクの準備では、以下のことに留意してください。
共有ディスクはNTFSでフォーマットされ、アクセス権には、以下のように設定されている必要があります。
List Worksサービスのログオンアカウント(管理者権限)
→フルコントロール
List Worksの利用者が所属するグループ
→読み取り権限以上
クラスタシステム運用の環境設定については、“Windowsシステムのマニュアル”を参照してください。 |
共有ディスクの準備ができたら、リスト管理サーバの環境設定で共有ディスクの場所を指定します。
その際に、以下のことに留意してください。
運用系・待機系の両方のサーバで、同じ共有ディスクのフォルダ名を指定してください。
リスト管理サーバの環境設定については、“2.4 保管データベースとリスト管理サーバの環境設定”を参照してください。 |
注意
List Worksをクラスタシステムで運用する場合、保管データベースの配置場所は、List Worksサーバ内でも、List Worksサーバとは別のデータベースサーバでも構いません。データベースサーバを用意する場合は、それ自身の故障を考えてクラスタ運用することを推奨します。
保管データベースの環境設定については、“2.4 保管データベースとリスト管理サーバの環境設定”を参照してください。 Symfowareデータベースのクラスタ運用を行う場合の環境設定の詳細は、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。 Oracleデータベースのクラスタ運用を行う場合の環境設定の詳細は、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。 |
(2) クラスタシステムのグループの登録
クラスタシステムにList Worksサーバのグループを作成し(以降、作成したグループの名前を「グループ名」と表記)、クライアント アクセス ポイントを設定します。運用ノードで実施します。
【スタート】メニューの【管理ツール】-【フェールオーバー クラスター マネージャー】をクリックします。
→ 【フェールオーバー クラスター マネージャー】画面が表示されます。
「サービスとアプリケーション」を選択した状態で右クリックし、メニューより「その他のアクション」-「空のサービスまたはアプリケーションの作成」を選択します。
→「新しいサービスまたはアプリケーション」が作成されます。
「新しいサービスまたはアプリケーション」を選択した状態で右クリックし、メニューより「プロパティ」を選択します。
→【新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ】画面が表示されます。
名前、優先する所有者を指定し、【OK】ボタンをクリックします。
→「サービスとアプリケーション」配下に、指定した名前でグループが作成されます。
作成したグループを選択した状態で右クリックし、メニューより「リソースの追加」-「1-クライアント アクセス ポイント」を選択します。
→【新しいリソース ウィザード】画面が表示されます。
新しいリソース ウィザードに従って、以下の情報を指定します。
クライアント アクセス ポイント
ネットワーク名とIPアドレスを入力し、【次へ】ボタンをクリックします。
確認
内容を確認し、【次へ】ボタンをクリックします。
概要
【完了】ボタンをクリックします。
画面の中央に4.で作成されたグループの「“グループ名”の概要」が表示されます。「サーバ名」配下に、作成したクライアント アクセス ポイントが表示されます。クライアント アクセス ポイントを右クリックして表示されるメニューで、「このリソースをオンラインにする」を選択します。クライアント アクセス ポイントがオンラインになることを確認します。
参考
フェールオーバーに関する設定は、以下で実施します。
【“グループ名”のプロパティ】画面の【フェールオーバー】タブ
グループに登録した【“リソース名”のプロパティ】画面の【ポリシー】タブ
(3) 共有ディスクのクラスタシステムへの登録
保管データベースサービスおよび保管フォルダで使用する共有ディスクをクラスタシステムに登録します。運用ノードで実施します。
【スタート】メニューの【管理ツール】-【フェールオーバー クラスター マネージャー】をクリックします。
→【フェールオーバー クラスター マネージャー】画面が表示されます。
「サービスとアプリケーション」配下に表示された、List Worksサーバのグループ名を選択した状態で、右クリックし、メニューより「記憶域の追加」をクリックします。
→【記憶域の追加】ダイアログボックスが表示されます。
保管データベースおよび保管フォルダで使用する「クラスターディスク」を選択し、【OK】ボタンをクリックします。
→作成した「クラスター ディスク」が「ディスク ドライブ」に追加されます。
追加された「クラスター ディスク」を右クリックして表示されるメニューで、「プロパティ」を選択します。
→【“クラスター ディスク”のプロパティ】画面が表示されます。
【“クラスター ディスク”のプロパティ】画面で以下を設定し、【OK】ボタンをクリックします。
【依存関係】タブ
リソース一覧より「ネットワーク名」を選択します。
参考
「クラスター ディスク」を登録した後、「クラスター ディスク」を操作する場合は、作業を実施するノードへ所有者を移動する必要があります。
以下に手順を示します。
【フェールオーバー クラスター マネージャー】画面の「サービスとアプリケーション」配下に表示された、List Worksサーバのグループ名を選択した状態で右クリックします。
メニューより「このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動」をクリックし、移動先のノードを選択します。